Promise.all() で複数のPromiseを待つ

2024-10-05

JavaScriptにおけるPromiseの処理: 全てのPromiseが完了するまで待つ

JavaScriptのPromiseは非同期処理の管理に用いられます。複数のPromiseを並列に実行し、全てが完了するまで待機する状況がしばしば発生します。このとき、一部のPromiseが失敗(rejected)しても、残りのPromiseが完了するまで待つことができます。

Promise.all()の使用

Promise.all()メソッドは、複数のPromiseを受け取り、全てが完了または失敗するまで待機します。このメソッドは、全てのPromiseが完了した場合にのみ成功(resolved)し、いずれかのPromiseが失敗した場合には失敗(rejected)します。

コード例

const promise1 = new Promise((resolve, reject) => {
  setTimeout(() => {
    resolve('Promise 1 fulfilled');
  }, 1000);
});

const promise2 = new Promise((resolve, reject) => {
  setTimeout(() => {
    reject('Promise 2 rejected');
  }, 500);
});

const promise3 = new Promise((resolve, reject) => {
  setTimeout(() => {
    resolve('Pro   mise 3 fulfilled');
  }, 2000);
});

Promise.all([promise1, promise2, promise3])
  .then((results) => {
    console.log('All promises fulfilled:', results);
  })
  .catch((error) => {
    console.error('At least one promise rejected   :', error);
  });

解説

  1. 3つのPromiseを作成します。
  2. Promise.all()を使用して、これら3つのPromiseを並列に実行します。
  3. promise2は失敗しますが、他のPromiseが完了するまで待機します。
  4. 全てのPromiseが完了または失敗した後、thenまたはcatchブロックが実行されます。

ポイント

  • 失敗したPromiseの理由を特定するには、catchブロックでエラー情報を取得します。
  • Promise.all()は、全てのPromiseが完了した場合のみ成功します。

ES6 Promiseの利用

このコードはES6のPromiseを使用しています。ES5でPromiseを使用する場合、Polyfill(例えば、es6-promise)が必要となります。




const promise1 = new Promise((resolve, reject) => {
  setTimeout(() => {
    resolve('Promise 1 fulfilled');
  }, 1000);
});

const promise2 = new Promise((resolve, reject) => {
  setTimeout(() => {
    reject('Promise 2 rejected');
  }, 500);
});

const promise3 = new Promise((resolve, reject) => {
  setTimeout(() => {
    resolve('Pro   mise 3 fulfilled');
  }, 2000);
});

Promise.all([promise1, promise2, promise3])
  .then((results) => {
    console.log('All promises fulfilled:', results);
  })
  .catch((error) => {
    console.error('At least one promise rejected   :', error);
  });



JavaScriptにおけるPromiseの処理: 全てのPromiseが完了するまで待つ(Promise.all()以外の方法)

Promise.all()以外にも、複数のPromiseを待つ方法があります。

forループとPromise.resolve()

const promises = [promise1, promise2, promise3];

let resolvedPromises = 0;
let rejectedPromises = 0;

for (const promise of promises) {
  promise
    .then(() => {
      resolvedPromises++;
      if (resolvedPromises + rejectedPromises === promises.length) {
        // 全てのPromiseが完了
        console.log('All promises completed');
      }
    })
    .catch(() => {
      rejectedPromises++;
      if (resolvedPromises + rejectedPromises === promises.length) {
        // 全てのPromiseが完了
        console.log('All promises completed');
      }
    });
}

Promise.race()とPromise.allSettled()

const promises = [promise1, promise2, promise3];

Promise.race(promises)
  .then(() => {
    // 最初に完了したPromiseの結果
    Promise.allSettled(promises)
      .then((results) => {
        // 全てのPromiseの結果
        console.log('All promises settled:', results);
      });
  })
  .catch((error) => {
    // 最初に失敗したPromiseのエラー
    console.error('At least one promise rejected:', error);
  });

async/await

async function waitForAllPromises() {
  const promises = [promise1, promise2, promise3];

  try {
    const results = await Promise.all(promises);
    console.log('All promises fulfilled:', results);
  } catch (error) {
    console.error('At least one promise rejected:', error);
  }
}

waitForAllPromises();
  • async/await: 非同期処理を同期的に記述できるため、コードが読みやすくなります。
  • Promise.race()とPromise.allSettled(): 最初に完了したPromiseの結果を取得し、その後、全てのPromiseの結果を取得します。
  • forループとPromise.resolve(): 逐次的にPromiseを処理し、全てのPromiseが完了したかどうかをカウントします。

選択基準

  • async/await: 非同期処理を同期的に記述したい場合に適している。
  • Promise.race()とPromise.allSettled(): 最初に完了したPromiseの結果が必要な場合に適している。
  • forループとPromise.resolve(): 柔軟性が高く、カスタム処理が可能。
  • Promise.all(): シンプルで使いやすい。

javascript promise es6-promise



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