React.jsでコンポーネントをマウントする2つの方法:ReactDOM.render()とReact Portals

2024-04-18

React.jsにおける「マウント」とは?

マウントは、コンポーネントのライフサイクルにおける重要な段階であり、以下のイベントが発生します。

  1. コンストラクタの呼び出し: コンポーネントのインスタンスが作成されると、コンストラクタが呼び出されます。これは、コンポーネントの状態を初期化したり、副作用のある操作を実行したりするのに役立ちます。
  2. render()メソッドの呼び出し: コンストラクタの後、render()メソッドが呼び出され、コンポーネントの仮想DOM表現が生成されます。
  3. 仮想DOMの更新: 仮想DOMは、実際のDOMと比較され、必要な変更が特定されます。
  4. 実際のDOMの更新: Reactは、効率的な方法で実際のDOMを更新し、変更を画面に反映します。
  5. componentDidMount()メソッドの呼び出し: マウントが完了すると、componentDidMount()メソッドが呼び出されます。これは、データのフェッチやサブスクリプションの設定など、マウント後に実行する必要がある操作を実行するのに役立ちます。

マウントの例:

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = { count: 0 };
  }

  componentDidMount() {
    console.log('マウントされました!');
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <h1>カウント: {this.state.count}</h1>
        <button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
          インクリメント
        </button>
      </div>
    );
  }
}

この例では、MyComponentコンポーネントがマウントされると、componentDidMount()メソッドがコンソールに「マウントされました!」と出力します。

マウントは、Reactアプリケーションの基礎となる重要な概念です。コンポーネントがどのように作成され、画面に表示されるのかを理解することは、Reactで開発を行う際に重要です。




サンプルコード:カウンターアプリ

class CounterApp extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = { count: 0 };
  }

  componentDidMount() {
    console.log('マウントされました!');
  }

  incrementCount = () => {
    this.setState({ count: this.state.count + 1 });
  };

  render() {
    return (
      <div>
        <h1>カウント: {this.state.count}</h1>
        <button onClick={this.incrementCount}>インクリメント</button>
      </div>
    );
  }
}

ReactDOM.render(<CounterApp />, document.getElementById('root'));

このコードでは、以下の処理が行われます。

  1. CounterAppコンポーネントが定義されます。
  2. コンポーネントのコンストラクタは、countという名前の状態変数を初期化します。
  3. componentDidMount()メソッドは、コンポーネントがマウントされるとコンソールにメッセージを出力します。
  4. incrementCountメソッドは、状態変数countの値を1増分します。
  5. render()メソッドは、コンポーネントの仮想DOM表現を返します。
  6. ReactDOM.render()関数は、CounterAppコンポーネントをroot要素にレンダリングします。

このアプリを実行すると、ブラウザに「カウント: 0」というカウンターが表示されます。「インクリメント」ボタンをクリックすると、カウンターの値が1ずつ増分します。

このサンプルコードは、React.jsにおけるマウントの概念を理解するための出発点として役立ちます。

以下のリンクから、React.jsのマウントに関するその他の例を見つけることができます。




React.jsにおけるマウントの代替方法

  1. ReactDOM.render()を使用する: これは、最も一般的で簡単な方法です。ReactDOM.render()関数を使用して、コンポーネントをDOM要素にレンダリングします。
ReactDOM.render(<MyComponent />, document.getElementById('root'));
  1. React Portalsを使用する: React Portalsは、コンポーネントをDOMツリー内の任意の場所にレンダリングできる機能を提供します。これは、モーダルやツールチップなどの要素をレンダリングする場合に役立ちます。
import { createPortal } from 'react-dom';

const modal = createPortal(
  <MyModal />,
  document.getElementById('modal-root')
);

上記の方法に加えて、以下の代替方法も検討できます。

  • useRefフックを使用する: useRefフックを使用して、DOM要素への参照を取得できます。その後、この参照を使用して、コンポーネントを要素に直接マウントできます。
const ref = useRef(null);

function MyComponent() {
  return <div ref={ref}>コンポーネントコンテンツ</div>;
}

useEffect(() => {
  if (ref.current) {
    ReactDOM.render(<OtherComponent />, ref.current);
  }
}, []);
  • サードパーティ製のライブラリを使用する: Reactには、コンポーネントのマウントを処理するのに役立つサードパーティ製のライブラリがいくつかあります。これらのライブラリは、追加機能や柔軟性を提供する場合があります。
  • シンプルで使いやすい場合は、ReactDOM.render()を使用するのが最善の方法です。
  • コンポーネントをDOMツリー内の任意の場所にレンダリングする必要がある場合は、React Portalsを使用する必要があります。
  • より多くの制御と柔軟性が必要な場合は、useRefフックまたはサードパーティ製のライブラリを使用することを検討してください。

javascript reactjs


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