React.jsでコンポーネントをマウントする2つの方法:ReactDOM.render()とReact Portals

2024-07-27

React.jsにおける「マウント」とは?

マウントは、コンポーネントのライフサイクルにおける重要な段階であり、以下のイベントが発生します。

  1. コンストラクタの呼び出し
    コンポーネントのインスタンスが作成されると、コンストラクタが呼び出されます。これは、コンポーネントの状態を初期化したり、副作用のある操作を実行したりするのに役立ちます。
  2. render()メソッドの呼び出し
    コンストラクタの後、render()メソッドが呼び出され、コンポーネントの仮想DOM表現が生成されます。
  3. 仮想DOMの更新
    仮想DOMは、実際のDOMと比較され、必要な変更が特定されます。
  4. 実際のDOMの更新
    Reactは、効率的な方法で実際のDOMを更新し、変更を画面に反映します。
  5. componentDidMount()メソッドの呼び出し
    マウントが完了すると、componentDidMount()メソッドが呼び出されます。これは、データのフェッチやサブスクリプションの設定など、マウント後に実行する必要がある操作を実行するのに役立ちます。

マウントの例

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = { count: 0 };
  }

  componentDidMount() {
    console.log('マウントされました!');
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <h1>カウント: {this.state.count}</h1>
        <button onClick={() => this.setState({ count: this.state.count + 1 })}>
          インクリメント
        </button>
      </div>
    );
  }
}

この例では、MyComponentコンポーネントがマウントされると、componentDidMount()メソッドがコンソールに「マウントされました!」と出力します。




class CounterApp extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = { count: 0 };
  }

  componentDidMount() {
    console.log('マウントされました!');
  }

  incrementCount = () => {
    this.setState({ count: this.state.count + 1 });
  };

  render() {
    return (
      <div>
        <h1>カウント: {this.state.count}</h1>
        <button onClick={this.incrementCount}>インクリメント</button>
      </div>
    );
  }
}

ReactDOM.render(<CounterApp />, document.getElementById('root'));

このコードでは、以下の処理が行われます。

  1. CounterAppコンポーネントが定義されます。
  2. コンポーネントのコンストラクタは、countという名前の状態変数を初期化します。
  3. componentDidMount()メソッドは、コンポーネントがマウントされるとコンソールにメッセージを出力します。
  4. incrementCountメソッドは、状態変数countの値を1増分します。
  5. render()メソッドは、コンポーネントの仮想DOM表現を返します。
  6. ReactDOM.render()関数は、CounterAppコンポーネントをroot要素にレンダリングします。



  1. ReactDOM.render()を使用する
    これは、最も一般的で簡単な方法です。ReactDOM.render()関数を使用して、コンポーネントをDOM要素にレンダリングします。
ReactDOM.render(<MyComponent />, document.getElementById('root'));
  1. React Portalsを使用する
    React Portalsは、コンポーネントをDOMツリー内の任意の場所にレンダリングできる機能を提供します。これは、モーダルやツールチップなどの要素をレンダリングする場合に役立ちます。
import { createPortal } from 'react-dom';

const modal = createPortal(
  <MyModal />,
  document.getElementById('modal-root')
);

上記の方法に加えて、以下の代替方法も検討できます。

  • useRefフックを使用する
    useRefフックを使用して、DOM要素への参照を取得できます。その後、この参照を使用して、コンポーネントを要素に直接マウントできます。
const ref = useRef(null);

function MyComponent() {
  return <div ref={ref}>コンポーネントコンテンツ</div>;
}

useEffect(() => {
  if (ref.current) {
    ReactDOM.render(<OtherComponent />, ref.current);
  }
}, []);
  • サードパーティ製のライブラリを使用する
    Reactには、コンポーネントのマウントを処理するのに役立つサードパーティ製のライブラリがいくつかあります。これらのライブラリは、追加機能や柔軟性を提供する場合があります。

どの方法を選択するかは、特定のニーズによって異なります。

  • より多くの制御と柔軟性が必要な場合は、useRefフックまたはサードパーティ製のライブラリを使用することを検討してください。
  • コンポーネントをDOMツリー内の任意の場所にレンダリングする必要がある場合は、React Portalsを使用する必要があります。
  • シンプルで使いやすい場合は、ReactDOM.render()を使用するのが最善の方法です。

javascript reactjs



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