JavaScriptにおける配列要素の削除: delete vs splice のコード解説

2024-08-21

JavaScriptにおける配列要素の削除: delete vs splice

JavaScriptでは、配列要素を削除する際に deletesplice という2つの方法があります。これらは異なる動作をするため、適切な方法を選択することが重要です。

delete 演算子

  • delete 演算子は、指定したインデックスの配列要素を削除します。
  • しかし、配列の長さは変わりません。削除された位置には undefined が残ります。
  • 配列の構造を保ちたい場合や、稀に要素を削除したい場合に使用できます。
let myArray = [10, 20, 30, 40];
delete myArray[1]; // myArrayは [10, undefined, 30, 40] になります

splice メソッド

  • splice メソッドは、指定したインデックスから任意の数の要素を削除し、新しい要素を追加することができます。
  • 配列の長さが変更されます。
  • 配列から要素を完全に削除し、配列の構造を更新したい場合に使用します。
let myArray = [10, 20, 30, 40];
myArray.splice(1, 1); // myArrayは [10, 30, 40] になります
  • delete は配列の構造を維持しますが、要素を完全に削除しません。
  • splice は配列の構造を変更し、要素を完全に削除します。

通常、配列から要素を削除する場合は splice を使用することを推奨します。ただし、特定の状況では delete も有用な場合があります。

注意:

  • delete を使用すると、配列の length プロパティは変わりませんが、実際の要素数は減ります。
  • splice を使用すると、配列の length プロパティも変更されます。

例:

let myArray = [10, 20, 30, 40];

// deleteを使用した場合
delete myArray[1];
console.log(myArray); // [10, undefined, 30, 40]
console.log(myArray.length); // 4

// spliceを使用した場合
myArray.splice(1, 1);
console.log(myArray); // [10, 30, 40]
console.log(myArray.length); // 3



コード例1: delete 演算子

let myArray = [10, 20, 30, 40];
delete myArray[1]; // インデックス1の要素を削除
console.log(myArray); // 出力: [10, undefined, 30, 40]
  • let myArray = [10, 20, 30, 40];:数値 10, 20, 30, 40 を含む配列 myArray を作成します。
  • delete myArray[1];:インデックス 1 の要素 (値 20) を削除します。しかし、配列の長さは変わりません。削除された位置には undefined が残ります。
  • console.log(myArray);:変更後の配列 myArray をコンソールに出力します。出力結果は [10, undefined, 30, 40] となります。

コード例2: splice メソッド

let myArray = [10, 20, 30, 40];
myArray.splice(1, 1); // インデックス1から1つの要素を削除
console.log(myArray); // 出力: [10, 30, 40]
  • myArray.splice(1, 1);:インデックス 1 から 1 つの要素を削除します。配列の長さが短くなります。
  • delete 演算子は配列の構造は保ちますが、要素を完全に削除せず、undefined を残します。
  • delete を使用しても配列の length プロパティは変わりません。



JavaScriptにおける配列要素の削除: 代替方法

deletesplice 以外にも、JavaScriptでは配列要素を削除する様々な方法があります。それぞれの方法には特徴や用途があるので、適切な方法を選択することが重要です。

代替方法

pop() メソッド

  • 配列の最後の要素を削除し、削除された要素を返します。
  • 配列の末尾から要素を削除する際に使用します。
let myArray = [10, 20, 30, 40];
let removedElement = myArray.pop(); // 40が削除され、removedElementに格納される
console.log(myArray); // [10, 20, 30]

shift() メソッド

let myArray = [10, 20, 30, 40];
let removedElement = myArray.shift(); // 10が削除され、removedElementに格納される
console.log(myArray); // [20, 30, 40]

filter() メソッド

  • 指定した条件を満たさない要素を除外した新しい配列を作成します。
  • 複数の要素を削除したり、条件に基づいて要素を削除する際に使用します。
let myArray = [10, 20, 30, 40];
let filteredArray = myArray.filter(element => element !== 20); // 20以外の要素を新しい配列に
console.log(filteredArray); // [10, 30, 40]

forループと新しい配列

  • 従来的な方法で、ループを使用して新しい配列を作成し、削除したい要素を除外します。
  • 複雑な条件や操作が必要な場合に使用できます。
let myArray = [10, 20, 30, 40];
let newArray = [];
for (let i = 0; i < myArray.length; i++) {
  if (myArray[i] !== 20) {
    newArray.push(myArray[i]);
  }
}
console.log(newArray); // [10, 30, 40]
  • pop()shift() は配列の端から要素を削除するのに適しています。
  • filter() は条件に基づいて要素を削除するのに便利です。
  • forループと新しい配列は柔軟性がありますが、一般的には他の方法が推奨されます。

javascript arrays element



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