JavaScriptで文字列の出現回数を数えるコードの解説

2024-08-31

JavaScriptにおける文字列の出現回数のカウント

JavaScriptで文字列の出現回数を数える方法

JavaScriptでは、文字列内の特定の文字列の出現回数を数えるためのさまざまな方法があります。以下にその方法を解説します。

indexOf() メソッドを使用する:

  • indexOf() メソッドは、指定された文字列が初めて出現するインデックスを返します。
  • これを繰り返し呼び出して、出現するたびにインデックスを更新し、出現回数をカウントします。
function countOccurrences(str, searchStr) {
  let count = 0;
  let index = str.indexOf(searchStr);
  while (index !== -1) {
    count++;
    index = str.indexOf(searchStr, index + 1);
  }
  return count;
}

正規表現と match() メソッドを使用する:

  • 正規表現を使用して、検索する文字列をパターンとして指定します。
  • match() メソッドは、そのパターンに一致するすべての部分文字列の配列を返します。
  • 配列の長さを取得することで、出現回数をカウントします。
function countOccurrencesRegex(str, searchStr) {
  const matches = str.match(new RegExp(searchStr, 'g'));
  return matches ? matches.length : 0;
}

split() メソッドを使用する:

  • split() メソッドを使用して、検索する文字列で文字列を分割します。
  • 分割された配列の長さから、出現回数を計算します。
function countOccurrencesSplit(str, searchStr) {
  const parts = str.split(searchStr);
  return parts.length - 1;
}

それぞれの方法の比較

  • indexOf() メソッド: シンプルで直感的ですが、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  • 正規表現と match() メソッド: 正規表現のパターンを使用できるため、柔軟性があります。
  • split() メソッド: 分割操作を行うため、パフォーマンスが低下する可能性があります。



コードの解説

先ほどのコードをもう少し詳しく解説していきます。

function countOccurrences(str, searchStr) {
  let count = 0; // カウントするための変数を初期化
  let index = str.indexOf(searchStr); // searchStrが最初に現れる位置を探す

  // indexが-1になるまでループ (見つからなくなったら終了)
  while (index !== -1) {
    count++; // 見つかったためカウントを1増やす
    index = str.indexOf(searchStr, index + 1); // 次の出現位置を探す (前の位置のすぐ後ろから)
  }

  return count;
}
  • count 変数: 見つかった回数を数えるための変数です。
  • index 変数: indexOf() メソッドで、searchStr が見つかった位置を格納します。
  • while ループ: index が -1 になるまで(つまり、searchStr が見つからなくなるまで)繰り返します。
  • indexOf(searchStr, index + 1): searchStr を、前回の検索位置の次の位置から検索し、次の出現位置を探します。
function countOccurrencesRegex(str, searchStr) {
  const matches = str.match(new RegExp(searchStr, 'g')); // 全文一致する部分を配列として取得
  return matches ? matches.length : 0; // matchesがnullでない場合、その長さ(つまり出現回数)を返す
}
  • RegExp(searchStr, 'g'): searchStr を正規表現オブジェクトに変換します。g フラグは、すべてのマッチを検索することを意味します。
  • match() メソッド: 文字列全体から、正規表現にマッチする部分をすべて探し、配列として返します。
  • matches.length: マッチした部分の数を数え、それが出現回数になります。
function countOccurrencesSplit(str, searchStr) {
  const parts = str.split(searchStr); // searchStrで分割した配列を作成
  return parts.length - 1; // 分割された部分の数から1を引いて出現回数を計算
}
  • split(searchStr): strsearchStr で分割し、分割された部分の配列を返します。
  • parts.length - 1: 分割された部分の数から1を引くことで、searchStr の出現回数を計算します。分割された部分の数から1を引くのは、searchStr で分割された部分の間に searchStr が存在するためです。

どの方法を選ぶべきか?

  • シンプルさ: indexOf() メソッドはシンプルで理解しやすいです。
  • 柔軟性: 正規表現を使う方法は、複雑なパターンで検索したい場合に便利です。
  • パフォーマンス: どの方法が最も速いかは、文字列の長さや検索する文字列、ブラウザの実装などによって異なります。一般的には、match() メソッドが高速であることが多いですが、具体的な状況に合わせてベンチマークを取る必要があります。

JavaScriptで文字列の出現回数を数える方法は、複数の方法があります。それぞれの方法に特徴があり、状況に応じて使い分けることが重要です。

  • 大文字小文字を区別する: 正規表現のフラグ i を追加すると、大文字小文字を区別せずに検索できます。
  • より複雑な検索: 正規表現を使うことで、任意の文字、繰り返し、文字の範囲など、より複雑なパターンで検索できます。

例:

const text = "The quick brown fox jumps over the lazy dog.";
const word = "the";

console.log(countOccurrences(text, word)); // 大文字小文字を区別
console.log(countOccurrencesRegex(text, word, 'i')); // 大文字小文字を区別しない



reduce() メソッドを使用する

function countOccurrencesReduce(str, searchStr) {
  return str.split('').reduce((count, char) => {
    return char === searchStr ? count + 1 : count;
  }, 0);
}
  • split(''): 文字列を個々の文字に分割します。
  • reduce(): 配列の各要素に対して、指定された関数を実行し、その結果を累積します。
  • char === searchStr ? count + 1 : count: 現在の文字が検索文字列と一致する場合、カウントを1増やします。そうでない場合は、カウントをそのまま返します。

filter() と length プロパティを使用する

function countOccurrencesFilter(str, searchStr) {
  return str.split('').filter(char => char === searchStr).length;
}
  • filter(): 配列の要素から、指定された条件を満たす要素のみを抽出して新しい配列を作成します。

forEach() メソッドを使用する

function countOccurrencesForEach(str, searchStr) {
  let count = 0;
  str.split('').forEach(char => {
    if (char === searchStr) {
      count++;
    }
  });
  return count;
}
  • forEach(): 配列の各要素に対して、指定された関数を呼び出します。
  • if (char === searchStr): 現在の文字が検索文字列と一致する場合、カウントを1増やします。

matchAll() メソッドを使用する

function countOccurrencesMatchAll(str, searchStr) {
  return [...str.matchAll(new RegExp(searchStr, 'g'))].length;
}
  • matchAll(): 文字列全体から、正規表現にマッチするすべての部分文字列のイテレーターを返します。
  • [...str.matchAll(new RegExp(searchStr, 'g'))]: イテレーターを配列に変換します。
function countOccurrencesReplace(str, searchStr) {
  return str.replace(new RegExp(searchStr, 'g'), '').length;
}
  • replace(): 文字列内の指定されたパターンを、別の文字列に置き換えます。
  • '': 置き換える文字列を空文字列にすることで、検索文字列を削除します。
  • パフォーマンス: reduce()filter()forEach()matchAll() のいずれも、パフォーマンスは比較的良好です。
  • 可読性: reduce()filter() は、関数型プログラミングのスタイルで記述されており、可読性が高い場合があります。
  • 柔軟性: matchAll()replace() は、正規表現を使用できるため、複雑なパターンで検索したい場合に便利です。

javascript regex string



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