「nth-child」、「not」、「相対兄弟セレクタ」を使いこなす:CSSで最初の行を除外する方法」
CSSを使って最初の行を除いたすべての 'tr'要素を選択する方法
HTMLテーブルにおいて、最初の行を除いたすべての行にスタイルを適用したいというケースはよくあります。CSSセレクタを使用してこれを実現するには、いくつか方法があります。ここでは、3つの代表的な方法と、それぞれの特徴について詳しく説明します。
方法1:nth-child擬似クラスを使う
nth-child
擬偶数クラスは、要素の子要素の順番に基づいてスタイルを適用するのに役立ちます。この方法では、最初の行を除外するために nth-child(n+2)
を使用します。
table tr:nth-child(n+2) {
/* スタイルを適用 */
}
この例では、table
要素内のすべての tr
要素のうち、2番目以降の子要素に対してスタイルが適用されます。つまり、最初の行は除外されます。
方法2::not擬似クラスを使う
:not
擬似クラスは、指定されたセレクタに一致しない要素を選択するのに役立ちます。この方法では、最初の行を表すセレクタを :not()
内に記述することで、除外します。
table tr:not(:first-child) {
/* スタイルを適用 */
}
方法3:相対兄弟セレクタを使う
相対兄弟セレクタは、ある要素の直後に続く兄弟要素を選択するのに役立ちます。この方法では、最初の行の次の行から始まるように ~
を使用します。
table tr ~ tr {
/* スタイルを適用 */
}
各方法の特徴
- nth-child: 柔軟性が高い。任意の行を選択するために
nth-child(even)
などのようにインデックスを調整できる。 - :not: シンプルで分かりやすい。最初の行のみを除外する場合に適している。
- 相対兄弟セレクタ: 読みやすく、直感的な記述が可能。最初の行の次の行から始まるように選択する場合に適している。
上記のように、CSSを使って最初の行を除いたすべての 'tr'要素を選択するには、いくつかの方法があります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することで、効率的にスタイルを適用することができます。
補足
上記の例では、スタイルを直接記述していますが、外部CSSファイルを用意して読み込むこともできます。また、スタイルの内容は任意に変更できますので、ご自身のニーズに合わせて調整してください。
以下のコードは、HTMLテーブルにおいて最初の行を除いたすべての行に背景色を灰色 (#ccc) に設定する例です。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<style>
table tr:nth-child(n+2) {
background-color: #ccc;
}
</style>
</head>
<body>
<table>
<tr>
<th>氏名</th>
<th>年齢</th>
<th>性別</th>
</tr>
<tr>
<td>田中 太郎</td>
<td>30</td>
<td>男</td>
</tr>
<tr>
<td>佐藤 花子</td>
<td>25</td>
<td>女</td>
</tr>
<tr>
<td>鈴木 一郎</td>
<td>40</td>
<td>男</td>
</tr>
</table>
</body>
</html>
このコードを実行すると、以下のようなテーブルが表示されます。
氏名 | 年齢 | 性別 |
---|---|---|
田中 太郎 | 30 | 男 |
佐藤 花子 | 25 | 女 |
鈴木 一郎 | 40 | 男 |
最初の行のみ背景色が設定されず、それ以降の行は灰色になっています。
補足
- 上記のコードはあくまで一例であり、必要に応じてスタイルを変更したり、他の要素と組み合わせたりすることができます。
nth-child
以外にも、:not
や~
などのセレクタを使用して最初の行を除外することができます。詳しくは、上記の解説を参照してください。
CSSを使って最初の行を除いたすべての 'tr'要素を選択するその他の方法
前述の説明に加えて、CSSを使用して最初の行を除いたすべての 'tr'要素を選択する方法は他にもいくつかあります。以下に、2つの追加方法を紹介します。
方法 4:tr:first-of-type と ~ を組み合わせる
この方法は、最初の行の次の行から始まるように ~
を使用し、かつ最初の行のみを選択する tr:first-of-type
を組み合わせたものです。
table tr:first-of-type ~ tr {
/* スタイルを適用 */
}
:gt()
擬似クラスは、指定されたインデックスよりも大きい番号を持つ要素を選択するのに役立ちます。この方法では、最初の行を除外するために :gt(0)
を使用します。
table tr:gt(0) {
/* スタイルを適用 */
}
この例では、table
要素内の tr
要素のうち、インデックスが 0 より大きい要素 (つまり、最初の行を除いたすべての行) に対してスタイルが適用されます。
各方法の比較
方法 | 説明 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|---|
nth-child(n+2) | 柔軟性が高い | 任意の行を選択できる | やや複雑 |
:not(:first-child) | シンプルで分かりやすい | 最初の行のみを除外する場合に適している | 柔軟性に欠ける |
tr ~ tr | 読みやすく、直感的な記述が可能 | 最初の行の次の行から始まるように選択する場合に適している | やや冗長 |
tr:first-of-type ~ tr | シンプルで分かりやすい | 最初の行の次の行から始まるように選択する場合に適している | 柔軟性に欠ける |
:gt(0) | シンプルで分かりやすい | 最初の行を除いたすべての行を選択する場合に適している | 柔軟性に欠ける |
css css-selectors