Node.jsでフォルダ内ファイルループ処理
JavaScriptでフォルダ内のファイルをループ処理する (Node.js)
Node.jsでは、fs
モジュールを使用してファイルシステムを操作することができます。フォルダ内のファイルをループ処理するには、fs.readdir
メソッドを使用してフォルダ内のファイル名を取得し、forEach
メソッドを使用して各ファイルに対して処理を実行します。
基本的なコード例
const fs = require('fs');
fs.readdir('my_folder', (err, files) => {
if (err) {
console.error('Error:', err);
} else {
files.forEach(file => {
console.log(file); // ファイル名をログに出力
});
}
});
コードの解説
-
fsモジュールの読み込み
require('fs')
でfs
モジュールを読み込みます。
-
fs.readdirメソッド
fs.readdir('my_folder', (err, files) => { ... })
で、指定したフォルダ(my_folder
)内のファイル名を取得します。err
はエラーが発生した場合に渡されるオブジェクトです。files
はファイル名の配列です。
-
forEachメソッド
files.forEach(file => { ... })
で、files
配列内の各ファイルに対して処理を実行します。file
は現在のファイル名です。
拡張機能
- 再帰的な処理
- ファイルタイプ
- ファイルパス
- 非同期処理
さらに詳しい情報
Node.jsでフォルダ内のファイルをループ処理する: より詳細な解説
const fs = require('fs');
fs.readdir('my_folder', (err, files) => {
if (err) {
console.error('Error:', err);
} else {
files.forEach(file => {
console.log(file); // ファイル名をログに出力
});
}
});
require('fs')
でこのモジュールをプログラムに取り込み、fs
という変数に代入します。- Node.jsでファイルシステムを扱うための標準モジュールです。
- 第2引数はコールバック関数で、エラーが発生した場合に
err
にエラーオブジェクトが、正常に終了した場合にfiles
にファイル名(またはディレクトリ名)の配列が渡されます。 - 第1引数にディレクトリのパスを指定します。
- 指定したディレクトリ内のファイル名(正確には、ディレクトリ名も含む)の配列を非同期で取得します。
files
配列の各要素(ファイル名)に対して、console.log
でファイル名を出力しています。- 配列の各要素に対して、指定された関数を順に実行します。
より詳細な例: ファイルの内容を読み込む
const fs = require('fs');
const path = require('path');
fs.readdir('my_folder', (err, files) => {
if (err) {
console.error('Error:', err);
} else {
files.forEach(file => {
const fullPath = path.join('my_folder', file);
fs.readFile(fullPath, 'utf8', (err, data) => {
if (err) {
console.error('Error reading file:', err);
} else {
console.log(`Contents of ${file}:`);
console.log(data);
}
});
});
}
});
このコードでは、path
モジュールを使ってファイルのフルパスを作成し、fs.readFile
でファイルの内容を読み込んでいます。
path.join
- プラットフォームに依存しない形でパスを結合できるため、異なるOSでも同じように動作します。
- ディレクトリパスとファイル名を結合して、フルパスを作成する際に使用します。
fs.readFile
- 第1引数にファイルパス、第2引数にエンコーディングを指定します。
- 指定したファイルを同期的に読み込みます。
さらに応用的な例: ファイルの種類によって処理を変える
// ... (上記コードと同様)
files.forEach(file => {
const fullPath = path.join('my_folder', file);
fs.stat(fullPath, (err, stats) => {
if (err) {
console.error('Error getting stats:', err);
} else {
if (stats.isFile()) {
// ファイルの場合の処理
console.log(`${file} is a file.`);
} else if (stats.isDirectory()) {
// ディレクトリの場合の処理
console.log(`${file} is a directory.`);
}
}
});
});
fs.stat
isFile()
メソッドでファイルかどうか、isDirectory()
メソッドでディレクトリかどうかを判定できます。stats
オブジェクトには、ファイルサイズ、作成日時、ファイルの種類などの情報が含まれています。- ファイルまたはディレクトリの情報を取得します。
Node.jsでフォルダ内のファイルをループ処理する方法は、fs.readdir
メソッドとforEach
メソッドを組み合わせるのが一般的です。
ファイルの内容を読み込むにはfs.readFile
、ファイルの種類を判別するにはfs.stat
を使用します。
これらのメソッドを組み合わせることで、様々なファイル処理を行うことができます。
注意点
- ファイルパスを正しく指定しないと、エラーが発生します。
- 大量のファイルを処理する場合、パフォーマンスに注意が必要です。
- 非同期処理であることを理解し、コールバック関数でエラー処理を行うことが重要です。
- async/await
async/await
構文を使うと、非同期処理を同期的に記述することができます。 - Promise
fs.promises
オブジェクトを使用することで、Promiseベースのファイル操作を行うことができます。 - 同期処理
fs.readdirSync
,fs.readFileSync
といった同期版のメソッドも存在しますが、非同期処理が推奨されます。
async/awaitを使った非同期処理
const fs = require('fs').promises; // promisesモジュールを使用
async function processFiles(dir) {
const files = await fs.readdir(dir);
for (const file of files) {
const fullPath = path.join(dir, file);
const stats = await fs.stat(fullPath);
if (sta ts.isFile()) {
// ファイル処理
const data = await fs.readFile(fullPath, 'utf8');
console.log(data);
} else if (stats.isDirectory()) {
// ディレクトリ処理
await processFiles(fullPath); // 再帰呼び出し
}
}
}
processFiles('my_folder');
- デメリット
- メリット
async/await
を使うことで、非同期処理を同期的に記述でき、コードが読みやすくなります。try...catch
でエラー処理をシンプルに記述できます。
Generator関数とyieldを使った逐次的な処理
const fs = require('fs').promises;
function* processFilesGenerator(dir) {
const files = yield fs.readdir(dir);
for (const file of files) {
const fullPath = path.join(dir, file);
const stats = yield fs.stat(fullPath);
// ... (ファイル処理)
}
}
const generator = processFilesGenerator('my_folder');
let result = generator.next();
while (!result.done) {
result = generator.next(result.value);
}
- デメリット
- メリット
RxJSを使ったリアクティブプログラミング
const fs = require('fs');
const { from, of } = require('rxjs');
const { map, concatMap, mergeMap } = require('rxjs/operators');
from(fs.readdirSync('my_folder'))
.pipe(
map(file => path.join('my_folder', file)),
concatMap(file => fs.promises.readFile(file, 'utf8')),
map(data => console.log(data))
)
.subscribe();
- デメリット
- 学習コストが高い。
- RxJSの概念を理解する必要があります。
- メリット
- 非同期処理を関数合成で表現でき、コードが簡潔になります。
- 並列処理やエラー処理が容易です。
- サードパーティライブラリ
glob
やfast-glob
などのライブラリを使うと、より柔軟なファイル検索が可能です。 - 並列処理
worker_threads
モジュールを使って並列処理を行うことができます。 - Stream
大量のファイルを処理する場合、Streamを使うことでメモリ使用量を削減できます。
選択する際のポイント
- プロジェクトの要件
既存のコードとの整合性や、チームメンバーのスキルなどを考慮する必要があります。 - パフォーマンス
大量のファイルを処理する場合、Streamや並列処理が有効です。 - コードの可読性
async/await
は比較的読みやすいですが、複雑な処理にはGenerator関数やRxJSが適している場合があります。
どの方法を選ぶかは、プロジェクトの要件や開発者の好みによって異なります。 それぞれの方法を試して、最適なものを選択しましょう。
Node.jsでフォルダ内のファイルをループ処理する方法は、fs.readdir
とforEach
以外にも様々な方法があります。
async/await
, Generator関数, RxJS, Stream, 並列処理、サードパーティライブラリなど、状況に応じて適切な方法を選択することで、より効率的で柔軟なプログラムを作成することができます。
重要なポイント
- パフォーマンス
大量のファイルを処理する場合、パフォーマンスに注意しましょう。 - エラー処理
常にエラーが発生する可能性を考慮し、適切なエラー処理を行いましょう。 - 非同期処理
Node.jsは非同期処理が得意です。コールバック関数、Promise、async/awaitなどを使いこなしましょう。
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