JavaScript数値変換関数比較

2024-10-19

parseInt() と Number() の違いについて (日本語)

JavaScriptにおいて、数値に変換する関数として parseInt()Number() がよく使用されます。これら2つの関数の主な違いは、変換方法と返される値の型にあります。

parseInt()


  • parseInt("10"); // 10 (10進数)
    parseInt("10", 2); // 2 (2進数)
    
  • 基数
    第二引数として指定できます。省略した場合、10進数とみなされます。
  • 返り値
    整数値 (integer) を返します。
  • 変換方法
    文字列から数値を解析し、指定された基数 (radix) に基づいて変換します。

Number()


  • Number("10"); // 10 (数値)
    Number(true); // 1 (数値)
    Number(null); // 0 (数値)
    
  • 変換方法
    さまざまな値を数値に変換します。数値、文字列、または数値に変換可能なオブジェクトを受け取ることができます。

パフォーマンス比較

一般的に、parseInt()Number() よりもパフォーマンスが優れています。特に、文字列から整数に変換する場合、parseInt() はより効率的です。これは、parseInt() が整数値に特化しているためです。

ただし、Number() はより柔軟性があり、さまざまな値を数値に変換できます。そのため、特定のユースケースによっては、Number() が適している場合もあります。

  • Number()
    より柔軟性があり、さまざまな値を数値に変換できます。
  • parseInt()
    整数値への変換に特化し、パフォーマンスが優れています。



// 10進数から整数に変換
let num1 = parseInt("10");
console.log(num1); // 10

// 2進数から整数に変換
let num2 = parseInt("101", 2);
console.log(num2); // 5

// 非数値文字が含まれる場合
let num3 = parseInt("10abc");
console.log(num3); // 10 (非数値文字以降は無視される)
// 文字列から数値に変換
let num4 = Number("10");
console.log(num4); // 10

// 真偽値から数値に変換
let num5 = Number(true);
console.log(num5); // 1

// null から数値に変換
let num6 = Number(null);
console.log(num6); // 0

// オブジェクトから数値に変換
let obj = { value: 10 };
let num7 = Number(obj);
console.log(num7); // NaN (数値に変換できない)

JavaScript数値変換関数比較

関数説明返り値
parseInt()文字列から整数に変換整数値
Number()さまざまな値を数値に変換数値

パフォーマンス比較 一般的に、parseInt()Number() よりもパフォーマンスが優れています。特に、文字列から整数に変換する場合、parseInt() はより効率的です。

選択基準

  • さまざまな値を数値に変換する
    Number() を使用
  • 整数に変換する
    parseInt() を使用

注意

  • Number() は数値に変換できない場合、NaN を返します。
  • parseInt() は非数値文字を無視します。



ユニタリープラス演算子 (+)

  • 例:
    let num = +"10";
    console.log(num); // 10
    
  • 文字列を数値に変換する簡単な方法です。

算術演算

  • 数値と演算を行うことで、文字列を数値に変換できます。

テンプレートリテラル

  • 文字列と数値を組み合わせて、数値に変換できます。

カスタム関数

  • 例:
    function convertToNumber(value) {
      if (typeof value === "string") {
        return parseInt(value);
      } else if (typeof value === "number") {
        return value;
      } else {
        return NaN;
      }
    }
    
    let num = convertToNumber("10");
    console.log(num); // 10
    
  • 独自の変換ロジックを実装することができます。
  • パフォーマンス
    一般的に、parseInt()Number() は他の方法よりもパフォーマンスが優れています。
  • 柔軟性
    カスタム関数を使用することで、独自の変換ロジックを実装できます。
  • シンプルさ
    ユニタリープラス演算子や算術演算が適しています。
  • これらの代替方法は、parseInt()Number() と同じ結果を返すとは限りません。特に、非数値文字が含まれる場合や、特定の変換ロジックが必要な場合は、parseInt()Number() を使用することを検討してください。

javascript performance



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