LaravelにおけるAjax POSTリクエストでのCSRFトークン不一致問題の解決方法

2024-06-27

LaravelにおけるAjax POSTリクエストでのCSRFトークン不一致問題の解決方法

Laravelフレームワークにおいて、AjaxによるPOSTリクエストで「CSRFトークン不一致」エラーが発生する問題は、よくあるトラブルの一つです。これは、LaravelのCSRF保護機能が正しく動作していないことを示しており、適切な対策を講じなければ、セキュリティ上のリスクが生じる可能性があります。

原因

この問題は、主に以下の2つの原因によって発生します。

  1. CSRFトークンの送信漏れ: AjaxリクエストでCSRFトークンが送信されていない場合、Laravelはリクエストを無効と判断し、エラーを返します。
  2. CSRFトークンの不一致: 送信されたCSRFトークンが、Laravelが生成したトークンと一致しない場合も、エラーが発生します。

解決方法

以下の2つの方法で、この問題を解決することができます。

CSRFトークンの送信

AjaxリクエストにCSRFトークンを送信するには、以下のいずれかの方法を使用できます。

  • @csrf ディレクティブ: Bladeテンプレート内に@csrfディレクティブを使用すると、自動的にCSRFトークンを含むHTMLコードが生成されます。このコードをAjaxリクエストに含めることで、CSRFトークンを送信することができます。
<form id="my-form">
  @csrf
  </form>

<script>
  $(document).ready(function() {
    $("#my-form").submit(function(event) {
      event.preventDefault();

      var data = {
        // フォームデータ
      };

      $.ajax({
        url: "/my-route",
        method: "POST",
        data: data,
        headers: {
          'X-CSRF-TOKEN': $('meta[name="csrf-token"]').attr('content')
        },
        success: function(response) {
          // 成功時の処理
        },
        error: function(error) {
          // エラー時の処理
        }
      });
    });
  });
</script>
  • csrf_token() ヘルパー関数: Laravelのコントローラ内でcsrf_token()ヘルパー関数を使用すると、CSRFトークンを取得することができます。このトークンをAjaxリクエストに含めることで、CSRFトークンを送信することができます。
public function myControllerMethod(Request $request)
{
  $token = csrf_token();

  return response()->json([
    'data' => $request->all(),
    'token' => $token
  ]);
}

<script>
  $(document).ready(function() {
    $.ajax({
      url: "/my-controller-method",
      method: "POST",
      data: {
        // フォームデータ
      },
      headers: {
        'X-CSRF-TOKEN': data.token
      },
      success: function(response) {
        // 成功時の処理
      },
      error: function(error) {
        // エラー時の処理
      }
    });
  });
</script>

Laravelは、送信されたCSRFトークンを検証する機能を提供しています。この機能を使用するには、以下のいずれかの方法を使用できます。

  • VerifyCsrfToken ミドルウェア: VerifyCsrfTokenミドルウェアを使用すると、すべてのPOSTリクエストでCSRFトークンが検証されます。このミドルウェアをAjaxリクエストを処理するコントローラメソッドに適用することで、CSRFトークンの検証を自動的に行うことができます。
Route::post('/my-route', [MyController::class, 'myControllerMethod'])->middleware('verify-csrf-token');
  • validate() メソッド: コントローラメソッド内でvalidate()メソッドを使用すると、リクエストデータのバリデーションを行うことができます。このメソッドに'csrf_token'というキーを指定することで、CSRFトークンを個別に検証することができます。
public function myControllerMethod(Request $request)
{
  $request->validate([
    'csrf_token' => 'required|string|max:255',
    // その他のバリデーションルール
  ]);

  // ...
}

上記に加えて、以下の対策を講じることで、CSRFトークン不一致問題の発生リスクをさらに低減することができます。

  • SameSite Cookie 属性の設定: Laravel 8以降では、SameSite Cookie 属性をlaxまたはnoneに設定することで、CSRF攻撃を防ぐことができます。詳細は、Laravelのドキュメントを参照してください。
  • Content Security Policy (CSP) の設定: CSPを使用すると、Webサイトで許可される



LaravelにおけるAjax POSTリクエストでのCSRFトークン不一致問題の解決方法 - サンプルコード

以下のサンプルコードは、@csrfディレクティブを使用してCSRFトークンを送信する方法を示しています。

HTML

<form id="my-form">
  @csrf
  <input type="text" name="name" value="John Doe">
  <input type="email" name="email" value="[email protected]">
  <button type="submit">送信</button>
</form>

<script>
  $(document).ready(function() {
    $("#my-form").submit(function(event) {
      event.preventDefault();

      var data = {
        name: $('input[name="name"]').val(),
        email: $('input[name="email"]').val()
      };

      $.ajax({
        url: "/my-route",
        method: "POST",
        data: data,
        headers: {
          'X-CSRF-TOKEN': $('meta[name="csrf-token"]').attr('content')
        },
        success: function(response) {
          // 成功時の処理
        },
        error: function(error) {
          // エラー時の処理
        }
      });
    });
  });
</script>

PHP

public function myControllerMethod(Request $request)
{
  // ...
}
<form id="my-form">
  @csrf
  <input type="text" name="name" value="John Doe">
  <input type="email" name="email" value="[email protected]">
  <button type="submit">送信</button>
</form>

<script>
  $(document).ready(function() {
    $("#my-form").submit(function(event) {
      event.preventDefault();

      var data = {
        name: $('input[name="name"]').val(),
        email: $('input[name="email"]').val()
      };

      $.ajax({
        url: "/my-route",
        method: "POST",
        data: data,
        success: function(response) {
          // 成功時の処理
        },
        error: function(error) {
          // エラー時の処理
        }
      });
    });
  });
</script>
Route::post('/my-route', [MyController::class, 'myControllerMethod'])->middleware('verify-csrf-token');

public function myControllerMethod(Request $request)
{
  // ...
}

csrf_token() ヘルパー関数

<form id="my-form">
  <input type="hidden" name="csrf_token" value="{{ csrf_token() }}">
  <input type="text" name="name" value="John Doe">
  <input type="email" name="email" value="[email protected]">
  <button type="submit">送信</button>
</form>

<script>
  $(document).ready(function() {
    $("#my-form").submit(function(event) {
      event.preventDefault();

      var data = {
        name: $('input[name="name"]').val(),
        email: $('input[name="email"]').val()
      };

      $.ajax({
        url: "/my-route",
        method: "POST",
        data: data,
        success: function(response) {
          // 成功時の処理
        },
        error: function(error) {
          // エラー時の処理
        }
      });
    });
  });
</script>
public function myControllerMethod(Request $request)
{
  // ...
}

validate() メソッド

<form id="my-form">
  @csrf
  <input type="text" name="name" value="John Doe">
  <input type



LaravelにおけるAjax POSTリクエストでのCSRFトークン不一致問題の解決方法 - 他の方法

Axiosライブラリを使用する

Axiosは、PromiseベースのHTTPクライアントライブラリです。Axiosには、CSRFトークンを自動的に設定する機能が備わっているため、AjaxリクエストでCSRFトークンを送信する必要がなくなります。

import axios from 'axios';

axios.post('/my-route', {
  name: 'John Doe',
  email: '[email protected]'
})
  .then(function (response) {
    // 成功時の処理
  })
  .catch(function (error) {
    // エラー時の処理
  });

Nuxt.jsなどのフレームワークは、CSRFトークン管理などの機能を自動的に提供しているため、開発者が個別にCSRFトークンを処理する必要がなくなります。

カスタムミドルウェアを作成して、すべてのAjaxリクエストにCSRFトークンを挿入することができます。

<?php

namespace App\Http\Middleware;

use Illuminate\Http\Request;

class CsrfTokenMiddleware
{
    public function handle(Request $request, $next)
    {
        $request->headers->set('X-CSRF-TOKEN', csrf_token());

        return $next($request);
    }
}

JavaScriptライブラリを使用して、ブラウザに保存されているCSRFトークンを管理することができます。

注意事項

上記の方法を使用する場合は、それぞれの方法のドキュメントを参照し、使用方法を理解する必要があります。

LaravelにおけるAjax POSTリクエストでのCSRFトークン不一致問題は、いくつかの方法で解決することができます。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。


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