JavaScriptのエラーテスト:JasmineのtoThrowErrorマッチャーを使いこなそう

2024-04-02

Jasmineでエラー発生を期待するテストを書く方法

テストケース

以下のコード例は、add 関数が正しくエラーを発生させることをテストする例です。

function add(a, b) {
  if (typeof a !== 'number' || typeof b !== 'number') {
    throw new Error('引数は数値である必要があります');
  }
  return a + b;
}

describe('add 関数', function() {
  it('引数が数値でない場合、エラーが発生すること', function() {
    expect(() => add('a', 'b')).toThrowError('引数は数値である必要があります');
  });
});

このテストケースでは、以下の点に注目しましょう。

  1. describe 関数を使ってテスト対象の機能をグループ化している。
  2. it 関数を使って個々のテストケースを記述している。
  3. expect 関数を使って、テスト対象の動作を検証している。
  4. toThrowError マッチャーを使って、特定のエラーメッセージが thrown されることを検証している。

テストの実行

上記のテストケースを実行するには、Jasmine のテストランナーを使用します。

npm install --global jasmine
jasmine add.spec.js

テストが成功すれば、以下の出力が表示されます。

Started
  add 関数
    ✓ 引数が数値でない場合、エラーが発生すること (5ms)

Finished in 0.001s

1 test, 1 assertion, 0 failures, 0 errors

その他のマッチャー

toThrowError マッチャー以外にも、様々なマッチャーが用意されています。

  • toBe マッチャー: 値が等しいことを検証
  • toEqual マッチャー: オブジェクトの内容が等しいことを検証
  • toBeGreaterThan マッチャー: 値が大きいかどうかを検証
  • toBeDefined マッチャー: 変数が定義されていることを検証
  • toBeNull マッチャー: 変数が null であることを検証

詳細は、Jasmine の公式ドキュメントを参照してください。

Jasmine は、JavaScript のテストフレームワークとして広く利用されています。エラー発生を期待するテストも、toThrowError マッチャーを使うことで簡単に記述できます。

上記の解説を参考に、Jasmine を活用してテストコードを書いてみてください。




function add(a, b) {
  if (typeof a !== 'number' || typeof b !== 'number') {
    throw new Error('引数は数値である必要があります');
  }
  return a + b;
}

describe('add 関数', function() {
  it('引数が数値でない場合、エラーが発生すること', function() {
    expect(() => add('a', 'b')).toThrowError('引数は数値である必要があります');
  });

  it('引数が数値の場合、エラーが発生しないこと', function() {
    expect(() => add(1, 2)).not.toThrow();
  });
});
  1. 2つ目のテストケースは、not.toThrow マッチャーを使って、エラーが発生しないことを検証している。

テストの実行

npm install --global jasmine
jasmine add.spec.js
Started
  add 関数
    ✓ 引数が数値でない場合、エラーが発生すること (5ms)
    ✓ 引数が数値の場合、エラーが発生しないこと (5ms)

Finished in 0.001s

2 tests, 2 assertions, 0 failures, 0 errors

以下のサンプルコードは、toThrowError マッチャーの使い方をさらに詳しく説明しています。

  • 特定のエラーオブジェクトが thrown されることを検証する例
const error = new Error('エラーが発生しました');

expect(() => throw error).toThrowError(error);
  • エラーメッセージの一部が一致することを検証する例
expect(() => throw new Error('エラーが発生しました')).toThrowError(/エラーが発生/);

toThrowError マッチャーを使うことで、エラー発生を期待するテストを簡単に記述できます。

上記のサンプルコードを参考に、様々なテストケースを書いてみてください。




エラー発生を期待するテストを書く他の方法

try-catch ブロックを使う

function add(a, b) {
  if (typeof a !== 'number' || typeof b !== 'number') {
    throw new Error('引数は数値である必要があります');
  }
  return a + b;
}

try {
  add('a', 'b');
  fail('エラーが発生しませんでした');
} catch (error) {
  expect(error.message).toBe('引数は数値である必要があります');
}

この方法では、try-catch ブロックを使ってエラーをキャッチし、エラーメッセージを検証しています。

expect().toThrow()を使う

function add(a, b) {
  if (typeof a !== 'number' || typeof b !== 'number') {
    throw new Error('引数は数値である必要があります');
  }
  return a + b;
}

expect(() => add('a', 'b')).toThrow();

この方法では、expect().toThrow() を使って、エラーが発生することを検証しています。

jasmine.Spyを使う

function add(a, b) {
  if (typeof a !== 'number' || typeof b !== 'number') {
    throw new Error('引数は数値である必要があります');
  }
  return a + b;
}

const spy = jasmine.Spy(add);

spy('a', 'b');

expect(spy).toThrowError('引数は数値である必要があります');

この方法では、jasmine.Spy を使って、add 関数の呼び出しをスパイし、エラーが発生することを検証しています。

  • シンプルなテストケースの場合は、toThrowError マッチャーを使うのが最も簡単です。
  • エラーメッセージを検証する必要がある場合は、try-catch ブロックを使うのが良いでしょう。
  • add 関数の呼び出しを詳細に検証する必要がある場合は、jasmine.Spyを使うのが良いでしょう。

エラー発生を期待するテストを書く方法はいくつかあります。状況に合わせて、適切な方法を選びましょう。


javascript testing node.js


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