Promiseのrejectとthrowの違い

2024-09-24

JavaScriptのPromiseにおけるrejectとthrowの違い

JavaScriptのPromiseは、非同期操作の結果を処理するためのオブジェクトです。Promiseは、成功した場合にresolveメソッドを呼び出し、失敗した場合にrejectメソッドを呼び出します。

rejectメソッド

  • エラーオブジェクトを渡す
    通常、rejectメソッドにエラーオブジェクトを渡します。このオブジェクトは、catchブロックで取得され、エラー処理に使用されます。
  • 直接Promiseオブジェクトを拒否する
    rejectメソッドは、Promiseオブジェクト自体を拒否するために使用されます。
const promise = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期操作
  setTimeout(() => {
    if (condition) {
      resolve("成功");
    } else {
      reject(new Error("失敗"));
    }
  }, 1000);
});

promise
  .then(result => {
    console.log("成功:", result);
  })
  .catch(error => {
    console.error("失敗:", error.message);
  });

throwキーワード

  • Promiseチェーンのエラー処理
    throwキーワードを使用して関数を中断し、エラーをPromiseチェーンの次のcatchブロックに渡すことができます。
  • 関数内部でエラーを投げる
    throwキーワードは、関数内部でエラーを投げるために使用されます。
function asyncOperation() {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    // 非同期操作
    setTimeout(() => {
      if (condition) {
        resolve("成功");
      } else {
        throw new Error("関数内部のエラー");
      }
    }, 1000);
  });
}

asyncOperation()
  .then(result => {
    console.log("成功:", result);
  })
  .catch(error => {
    console.error("失敗:", error.message);
  });
  • throwキーワード
    関数内部でエラーを投げ、Promiseチェーンの次のcatchブロックに渡す。
  • rejectメソッド
    Promiseオブジェクト自体を拒否し、エラーオブジェクトを渡す。



const promise = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期操作
  setTimeout(() => {
    if (condition) {
      resolve("成功");
    } else {
      reject(new Error("失敗"));
    }
  }, 1000);
});

promise
  .then(result => {
    console.log("成功:", result);
  })
  .catch(error => {
    console.error("失敗:", error.message);
  });
  • 説明
    • new Promiseで新しいPromiseオブジェクトを作成します。
    • setTimeoutで1秒後に非同期操作を実行します。
    • conditionが真の場合、resolveメソッドを呼び出してPromiseを成功させます。
    • conditionが偽の場合、rejectメソッドを呼び出してPromiseを失敗させ、エラーオブジェクトを渡します。
    • thenブロックは成功した場合に実行され、catchブロックは失敗した場合に実行されます。
function asyncOperation() {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    // 非同期操作
    setTimeout(() => {
      if (condition) {
        resolve("成功");
      } else {
        throw new Error("関数内部のエラー");
      }
    }, 1000);
  });
}

asyncOperation()
  .then(result => {
    console.log("成功:", result);
  })
  .catch(error => {
    console.error("失敗:", error.message);
  });
  • 説明
    • asyncOperation関数内でPromiseオブジェクトを返します。
    • conditionが偽の場合、throwキーワードを使用してエラーを投げます。
    • throwキーワードにより、関数が中断され、エラーがPromiseチェーンの次のcatchブロックに渡されます。



async/awaitの利用

async/await構文は、Promiseをより同期的なコードのように扱うための方法です。asyncキーワードを関数に付けることで、関数を非同期関数にします。awaitキーワードを使用すると、Promiseが解決されるまでコードの実行を一時停止することができます。

async function asyncOperation() {
  try {
    const result = await new Promise((resolve, reject) => {
      // 非同期操作
      setTimeout(() => {
        if (condition) {
          resolve("成功");
        } else {
          throw new Error("関数内部のエラー");
        }
      }, 1000);
    });
    console.log("成功:", result);
  } catch (error) {
    console.error("失敗:", error.message);
  }
}

asyncOperation();
  • 説明
    • asyncOperation関数を非同期関数にします。
    • awaitキーワードを使用してPromiseが解決されるまでコードの実行を一時停止します。
    • try/catchブロックを使用してエラーを処理します。

Promise.allの利用

複数のPromiseを同時に処理し、すべてのPromiseが解決された後に結果を返すために、Promise.allを使用することができます。

const promise1 = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期操作1
  setTimeout(() => {
    resolve("成功1");
  }, 1000);
});

const promise2 = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期操作2
  setTimeout(() => {
    reject(new Error("失敗2"));
  }, 2000);
});

Promise.all([promise1, promise2])
  .then(results => {
    console.log("すべてのPromiseが成功:", results);
  })
  .catch(error => {
    console.error("いずれかのPromiseが失敗:", error.message);
  });
  • 説明
    • Promise.allにPromiseの配列を渡します。
    • すべてのPromiseが解決された場合、thenブロックが実行され、結果の配列が渡されます。
    • いずれかのPromiseが失敗した場合、catchブロックが実行され、最初の失敗したPromiseのエラーが渡されます。
const promise1 = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期操作1
  setTimeout(() => {
    resolve("成功1");
  }, 1000);
});

const promise2 = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期操作2
  setTimeout(() => {
    reject(new Error("失敗2"));
  }, 2000);
});

Promise.race([promise1, promise2])
  .then(result => {
    console.log("最初に解決されたPromiseの結果:", result);
  })
  .catch(error => {
    console.error("最初に失敗したPromiseのエラー:", error.message);
  });
  • 説明
    • 最初に解決されたPromiseの結果がthenブロックに渡されます。
    • 最初に失敗したPromiseのエラーがcatchブロックに渡されます。

javascript promise



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