【徹底解説】jQuery、XML、XSLTにおける「XMLHttpRequest Origin null is not allowed Access-Control-Allow-Origin for file:/// to file:/// (Serverless)」エラーの原因と解決策

2024-06-26

jQuery、XML、XSLTにおける「XMLHttpRequest Origin null is not allowed Access-Control-Allow-Origin for file:/// to file:/// (Serverless)」エラーの分かりやすい日本語解説

このエラーは、異なるファイルシステム上のファイル間でXMLデータを処理しようとした際に発生します。具体的には、以下の状況で発生します。

  • ローカルファイル (file:///) から別のローカルファイル (file:///) へXMLデータを読み込む

原因

このエラーの原因は、ブラウザのセキュリティ対策である**「クロスオリジンリソース共有 (CORS)」**にあります。CORSは、異なるオリジンのWebサイト間でのデータ共有を制限することで、悪意のあるWebサイトによるデータ窃取などを防ぐ仕組みです。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

サーバー側でCORSヘッダーを設定する

最も一般的な解決策は、サーバー側でCORSヘッダーを設定することです。CORSヘッダーには、どのオリジンからのアクセスを許可するかを指定します。

Access-Control-Allow-Origin: *

上記の例では、すべてのオリジンからのアクセスを許可しています。特定のオリジンのみを許可したい場合は、以下のようになります。

Access-Control-Allow-Origin: https://example.com

サーバー側でCORSヘッダーを設定できない場合は、クライアント側でCORSヘッダーを偽装する方法があります。ただし、この方法はセキュリティ上のリスクがあるため、推奨されません。

XMLデータを同じオリジンに配置する

最も安全な解決策は、XMLデータを同じオリジンに配置することです。つまり、Webサーバー上のファイル (http:// or https://) と同じオリジンにあるファイル (http:// or https://) からXMLデータを読み込むようにします。

XSLT処理をサーバー側で行うことで、クライアント側でXMLデータを読み込む必要がなくなり、CORSエラーを回避することができます。

補足

  • 上記の解決策は、jQuery、XML、XSLTに関係なく、すべてのCORSエラーに適用できます。



    この例では、Node.jsとExpressを使用して、簡単なWebサーバーを立ち上げ、CORSヘッダーを設定します。

    const express = require('express');
    const app = express();
    
    app.use((req, res, next) => {
      res.header('Access-Control-Allow-Origin', '*');
      res.header('Access-Control-Allow-Headers', 'Content-Type');
      next();
    });
    
    app.get('/data.xml', (req, res) => {
      res.sendFile(__dirname + '/data.xml');
    });
    
    app.listen(3000, () => {
      console.log('Server started on port 3000');
    });
    

    このコードを実行すると、http://localhost:3000/data.xml にアクセスすることで、data.xml ファイルの内容を取得できます。

    クライアント側でXMLデータを読み込む

    以下のコードは、jQueryを使用して、http://localhost:3000/data.xml からXMLデータを読み込み、XSLTを使用して変換します。

    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <title>XMLデータの読み込みとXSLT変換</title>
      <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
      <script>
        $(document).ready(() => {
          $.ajax({
            url: 'http://localhost:3000/data.xml',
            dataType: 'xml',
            success: (xmlData) => {
              const xsltData = $(xmlData).find('data').text();
              const xsltProc = new XSLTProcessor();
              xsltProc.importStylesheet('transform.xsl');
              const transformedData = xsltProc.transformToFragment(xmlData, document);
              $('#result').html(transformedData);
            }
          });
        });
      </script>
    </head>
    <body>
      <h1>XMLデータの読み込みとXSLT変換</h1>
      <div id="result"></div>
    </body>
    </html>
    

    このコードを実行すると、data.xml ファイルの内容がXSLTで変換され、#result 要素に表示されます。

    XSLTスタイルシート

    以下のコードは、data.xml ファイルの内容をHTMLに変換するXSLTスタイルシートです。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
      <xsl:output method="html" indent="yes"/>
    
      <xsl:template match="/">
        <html>
          <head>
            <title>変換されたXMLデータ</title>
          </head>
          <body>
            <h1>XMLデータ</h1>
            <ul>
              <xsl:for-each select="item">
                <li>
                  <xsl:value-of select="name"/>: <xsl:value-of select="value"/>
                </li>
              </xsl:for-each>
            </ul>
          </body>
        </html>
      </xsl:template>
    </xsl:stylesheet>
    

    このコードは、item 要素ごとにli要素を作成し、name 属性と value 要素の内容を出力します。

    注意事項

    • このサンプルコードはあくまでも一例であり、状況に合わせて変更する必要があります。
    • サーバー側でCORSヘッダーを設定する場合は、適切なオリジンを指定する必要があります。
    • XSLTスタイルシートは、変換したいデータ構造に合わせて作成する必要があります。



    「XMLHttpRequest Origin null is not allowed Access-Control-Allow-Origin for file:/// to file:/// (Serverless)」エラーのその他の解決策

    Webサーバーを使用する

    最も簡単な解決策は、Webサーバーを使用してXMLデータを配信することです。Webサーバーを使用すると、CORSヘッダーを適切に設定し、クライアント側からのアクセスを許可することができます。

    データをJSON形式に変換する

    XMLデータではなく、JSON形式のデータを使用することもできます。JSONは、JavaScriptでネイティブにサポートされているため、CORSエラーが発生しにくいです。

    データをローカルストレージに保存する

    XMLデータをローカルストレージに保存し、クライアント側で読み込むこともできます。ただし、この方法は、複数のユーザー間でデータを共有する場合には適していません。

    ブラウザ拡張機能を使用する

    **「CORS Everywhere」**などのブラウザ拡張機能を使用すると、CORSエラーを回避することができます。ただし、この方法は、すべてのブラウザで利用できるわけではないことに注意が必要です。

    開発環境を変更する

    開発環境によっては、CORSエラーが発生しやすい場合があります。Visual Studio Codeなどの開発環境では、**「Live Server」**拡張機能を使用して、Webサーバーを立ち上げることができます。

    デバッガを使用する

    ブラウザのデバッガを使用して、エラーの原因を特定することができます。デバッガを使用すると、ネットワークリクエストの詳細を確認したり、JavaScriptコードをステップ実行したりすることができます。


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    このエラーは、JavaScript、jQuery、XMLHttpRequestを使って異なるオリジンのサーバーからデータを取得しようとした際に発生します。これは、ブラウザのセキュリティ機能である CORS (Cross-Origin Resource Sharing) によるものです。