TypeScriptプロジェクトにおける.tsと.tsxの使い分け方

2024-04-02

TypeScriptにおける.tsと.tsxの使い分け

.tsと.tsxの違い

  • .ts: TypeScriptのソースコードファイル

.tsxの利点

  • JSXを使用できるため、Reactのコンポーネントを記述しやすい
  • 型チェック機能により、コードの安全性と信頼性を向上できる

.tsxの欠点

  • .tsよりもファイルサイズが大きくなる
  • TypeScriptの型システムに慣れていないと、コードが読みづらくなる

.tsと.tsxの使い分け

  • TypeScriptのみを使用する場合は、.tsファイルを使用
  • Reactコンポーネントを記述する場合は、.tsxファイルを使用

  • 汎用的なユーティリティ関数: .ts
  • Reactコンポーネント: .tsx
  • Reactを使用する場合は、.tsxを使うのが一般的

.tsxは、Reactコンポーネントを記述する際に便利なファイル形式です。ただし、ファイルサイズが大きくなるなどの欠点もあるため、状況に応じて使い分けることが重要です。

補足

  • TypeScriptの型システムは、複雑なコードを扱う際に役立ちます。
  • JSXは、Reactコンポーネントを直感的に記述できるため、UI開発を効率化できます。



.tsファイル

// 汎用的なユーティリティ関数

function add(a: number, b: number): number {
  return a + b;
}

// 型チェックにより、引数の型と戻り値の型が保証される
const result = add(1, 2); // result: number

.tsxファイル

// Reactコンポーネント

const Button: React.FC = () => {
  const [count, setCount] = React.useState(0);

  const handleClick = () => {
    setCount(count + 1);
  };

  return (
    <button onClick={handleClick}>
      カウント: {count}
    </button>
  );
};

// JSXにより、UIを直感的に記述できる

状況に応じて使い分けることが重要です。




TypeScriptにおける.tsと.tsxの使い分け:他の方法

ファイル名による命名規則

  • .tsx: Reactコンポーネントを含むファイル
  • utils.ts: 汎用的なユーティリティ関数
  • Button.tsx: Reactコンポーネント

jsx コンパイラオプション

tsc コンパイラには、jsx オプションがあります。このオプションを使用すると、.tsファイルでもJSXを使用できます。

tsc --jsx react my-component.ts

この方法を使用すると、すべてのファイル拡張子を.tsに統一できます。

Babelを使用すると、JSXをJavaScriptに変換できます。

// .jsxファイル

const Button = () => {
  return (
    <button>
      クリック
    </button>
  );
};

// Babelを使用してJSXをJavaScriptに変換

const babel = require('babel-core');

const result = babel.transform(`
  const Button = () => {
    return (
      <button>
        クリック
      </button>
    );
  };
`, {
  presets: ['react']
});

console.log(result.code);

この方法を使用すると、.jsファイルでもJSXを使用できます。

どの方法を選択するかは、プロジェクトの規模や開発スタイルによって異なります。

  • ファイル名による命名規則は、シンプルで分かりやすい方法です。
  • jsx コンパイラオプションは、すべてのファイル拡張子を.tsに統一したい場合に便利です。
  • Babelは、JSXをJavaScriptに変換したい場合に便利です。

プロジェクトの状況に合わせて、最適な方法を選択してください。

.tsと.tsxはそれぞれ異なる用途に適しています。

上記の方法以外にも、.tsと.tsxを使い分ける方法はいくつかあります。プロジェクトの規模や開発スタイルに合わせて、最適な方法を選択してください。


javascript reactjs typescript


JavaScriptで効率的な文字列操作:テンプレートリテラル、spread構文、String.prototype.repeat()

**「文字列ビルダー」**は、複数の文字列操作を効率的に行うためのツールです。文字列の連結、挿入、置換などを繰り返し行う場合に、文字列ビルダーを使うとコードを簡潔に書けます。JavaScriptには、標準で「StringBuilder」クラスのような文字列ビルダーは提供されていません。しかし、いくつかのライブラリで文字列ビルダーを提供しています。...


イベントプロパゲーションとdelegate()メソッド:詳細解説

Webアプリケーション開発において、ユーザーの操作を受け付けるためには、イベントハンドラと呼ばれる処理を登録する必要があります。しかし、要素が動的に生成される場合、従来の方法ではイベントハンドラを登録することができません。この問題を解決するために、動的に作成された要素に対してもイベントハンドラを登録するいくつかの方法があります。...


JavaScriptで文字列の等価性を正しくチェックする方法

== 演算子:この演算子は、値の型変換を行った後に比較を行います。そのため、以下の例のように、型が異なっていても値が等しければ true を返します。しかし、型変換によって意図しない結果になる場合もあるため、注意が必要です。この演算子は、値の型と値の両方を比較します。そのため、型が異なると常に false を返します。...


TypeScript パイプ演算子 vs 関数合成:それぞれのメリットとデメリット

TypeScriptでは、パイプ演算子は|記号で表されます。パイプ演算子の左側には関数、右側にはその関数の引数を指定します。パイプ演算子の左側にある関数は、右側にある関数の引数を受け取り、その結果を次の関数の引数として渡します。上記例では、addとmultiplyという2つの関数をパイプ演算子を使って連結しています。add(1, 2)の結果である3はmultiply(3, 4)の引数として渡され、最終的に18という結果が得られます。...


JavaScript/TypeScriptでJSONファイルをインポートする際のエラー

Node. js v17以降では、JSONファイルのインポート時にERR_IMPORT_ASSERTION_TYPE_MISSINGエラーが発生することがあります。これは、import assertionと呼ばれる新しい機能が導入されたためです。...