React + Reduxでシンプルなdispatchを取得する方法:connect関数のデフォルト形式
React + Redux で this.props
からシンプルな dispatch を取得する方法
この connect
関数は、mapStateToProps と mapDispatchToProps の 2 つのオプション引数を受け取ります。
- mapDispatchToProps: ストアに dispatch を送信するための関数を提供します。
- mapStateToProps: ストアステートからコンポーネントに値をマッピングします。
しかし、シンプルな dispatch だけが必要な場合、mapDispatchToProps
を定義するのは冗長です。
そこで、connect
関数はデフォルトで dispatch => ({ dispatch })
というシンプルな形式を提供しています。
この形式を使用すると、this.props.dispatch
を介して dispatch 関数に直接アクセスできます。
以下は、シンプルな dispatch を取得するためのコード例です。
import React from 'react';
import { connect } from 'react-redux';
const MyComponent = ({ dispatch, count }) => (
<div>
<p>カウント: {count}</p>
<button onClick={() => dispatch({ type: 'INCREMENT' })}>インクリメント</button>
</div>
);
export default connect()(MyComponent);
この例では、MyComponent
コンポーネントは count
プロパティと dispatch
プロパティを受け取ります。
count
プロパティはストアステートからマッピングされた値で、dispatch
プロパティは connect
関数によって提供されるデフォルトの dispatch 関数です。
ボタンをクリックすると、dispatch({ type: 'INCREMENT' })
が実行され、ストアに INCREMENT
アクションが dispatch されます。
このアクションは、reducer によって処理され、ストアステートの count
プロパティが更新されます。
このように、connect
関数のデフォルト形式を使用すると、シンプルな dispatch を簡単に取得できます。
import React from 'react';
import { createStore } from 'redux';
import { connect } from 'react-redux';
// Reducer
const initialState = { count: 0 };
const reducer = (state = initialState, action) => {
switch (action.type) {
case 'INCREMENT':
return { count: state.count + 1 };
default:
return state;
}
};
// Store
const store = createStore(reducer);
// MyComponent
const MyComponent = ({ dispatch, count }) => (
<div>
<p>カウント: {count}</p>
<button onClick={() => dispatch({ type: 'INCREMENT' })}>インクリメント</button>
</div>
);
// App
const App = connect()(MyComponent);
export default App;
このコードの説明
- Reducer
initialState
変数で初期ステートを定義します。この例では、count
プロパティが 0 に設定されています。reducer
関数は、アクションに基づいてステートを更新します。この例では、INCREMENT
アクションの場合、count
プロパティが 1 増加します。
- Store
- MyComponent
count
プロパティはストアステートからマッピングされた値です。dispatch
プロパティはconnect
関数によって提供されるデフォルトの dispatch 関数です。
- App
connect
関数はMyComponent
コンポーネントをラッピングし、ストアに接続します。- デフォルト形式を使用するため、
mapDispatchToProps
オプションは省略されています。 App
コンポーネントがエクスポートされ、アプリケーションのルートコンポーネントとして使用されます。
mapDispatchToProps を使用する
mapDispatchToProps
オプションを使用して、コンポーネント内で使用する dispatch 関数を定義できます。
この方法は、より複雑なアクションロジックが必要な場合や、複数の action を dispatch する場合に役立ちます。
import React from 'react';
import { connect } from 'react-redux';
const mapDispatchToProps = (dispatch) => ({
increment: () => dispatch({ type: 'INCREMENT' }),
});
const MyComponent = ({ count, increment }) => (
<div>
<p>カウント: {count}</p>
<button onClick={increment}>インクリメント</button>
</div>
);
export default connect(mapStateToProps, mapDispatchToProps)(MyComponent);
この例では、mapDispatchToProps
関数は increment
という名前の dispatch 関数を返します。
この関数を使用すると、MyComponent
コンポーネントはボタンをクリックしたときに increment
関数を呼び出すことができます。
useDispatch フックを使用する (React >= 17.0)
React 17.0 以降では、useDispatch
フックを使用して、コンポーネント内で直接 dispatch 関数にアクセスできます。
import React from 'react';
import { useDispatch } from 'react-redux';
const MyComponent = () => {
const dispatch = useDispatch();
const count = useSelector((state) => state.count);
return (
<div>
<p>カウント: {count}</p>
<button onClick={() => dispatch({ type: 'INCREMENT' })}>インクリメント</button>
</div>
);
};
export default MyComponent;
この例では、useDispatch
フックを使用して dispatch 関数を取得し、count
プロパティを useSelector フックを使用してストアステートから取得します。
ボタンをクリックすると、dispatch 関数を使用して INCREMENT
アクションが dispatch されます。
useContext を使用する
useContext
フックを使用して、コンポーネント内でストアコンテキストにアクセスできます。
この方法は、より高度な Redux アプリケーションで役立つ可能性がありますが、一般的には推奨されていません。
import React from 'react';
import { ReactReduxContext } from 'react-redux';
const MyComponent = () => {
const store = useContext(ReactReduxContext);
const dispatch = store.dispatch;
const count = store.getState().count;
return (
<div>
<p>カウント: {count}</p>
<button onClick={() => dispatch({ type: 'INCREMENT' })}>インクリメント</button>
</div>
);
};
export default MyComponent;
この例では、useContext
フックを使用して ReactReduxContext
コンテキストにアクセスし、そこから dispatch 関数とストアステートを取得します。
connect
関数のデフォルト形式は、シンプルな dispatch を取得する最も簡単な方法です。
しかし、より複雑なアクションロジックが必要な場合は、mapDispatchToProps
オプションを使用するか、React 17.0 以降では useDispatch
フックを使用することができます。
javascript reactjs redux