redux-thunk vs redux-promise:Reduxで非同期処理を行うミドルウェアの比較

2024-07-27

Reduxで非同期処理にミドルウェアが必要な理由

非同期処理とは?

非同期処理とは、プログラムの実行が一時的に停止し、別の処理が実行される処理のことです。例えば、APIリクエストやファイル読み込みなどが非同期処理に該当します。

Reduxにおける非同期処理の問題

Reduxは同期処理を前提として設計されているため、非同期処理を直接扱うにはいくつかの問題があります。

  1. Actionの複雑化: 非同期処理をAction内で記述すると、コードが複雑になり、読みづらくなります。
  2. 副作用の発生: 非同期処理は副作用(Action以外で状態を変化させること)が発生しやすく、状態管理が複雑になります。
  3. テストの難しさ: 非同期処理を含むコードはテストが難しく、バグが発生しやすくなります。

ミドルウェアによる解決

ミドルウェアは、Reduxのdispatch()メソッドを拡張し、非同期処理を簡単に扱えるようにするライブラリです。代表的なミドルウェアには、redux-thunkやredux-promiseなどがあります。

ミドルウェアを使うことで、以下のメリットを得られます。

  1. Actionの簡潔化: 非同期処理をAction Creator内で記述し、Actionはシンプルなオブジェクトとして保持できます。
  2. 副作用の抑制: ミドルウェア内で非同期処理を管理することで、副作用を発生させずに状態管理を行うことができます。
  3. テストの容易化: ミドルウェアが非同期処理を抽象化することで、テストコードが書きやすくなります。

ミドルウェアの具体的な使い方

ミドルウェアの使い方としては、以下のような流れになります。

  1. ミドルウェアをインストールする。
  2. createStore()関数にミドルウェアを渡す。
  3. Action Creator内で、ミドルウェアが提供する関数を使って非同期処理を行う。

Reduxで非同期処理を行う場合は、ミドルウェアを使うことで、コードの簡潔化、副作用の抑制、テストの容易化などのメリットを得られます。




import { createStore, applyMiddleware } from 'redux';
import thunk from 'redux-thunk';

const initialState = {
  count: 0,
};

const reducer = (state = initialState, action) => {
  switch (action.type) {
    case 'INCREMENT':
      return {
        ...state,
        count: state.count + 1,
      };
    default:
      return state;
  }
};

const store = createStore(
  reducer,
  applyMiddleware(thunk),
);

const incrementAsync = () => (dispatch) => {
  setTimeout(() => {
    dispatch({
      type: 'INCREMENT',
    });
  }, 1000);
};

store.dispatch(incrementAsync());

import { createStore, applyMiddleware } from 'redux';
import promiseMiddleware from 'redux-promise';

const initialState = {
  count: 0,
};

const reducer = (state = initialState, action) => {
  switch (action.type) {
    case 'INCREMENT':
      return {
        ...state,
        count: state.count + 1,
      };
    default:
      return state;
  }
};

const store = createStore(
  reducer,
  applyMiddleware(promiseMiddleware),
);

const incrementAsync = () => {
  return new Promise((resolve) => {
    setTimeout(() => {
      resolve({
        type: 'INCREMENT',
      });
    }, 1000);
  });
};

store.dispatch(incrementAsync());



Redux-saga

Redux-sagaは、非同期処理を管理するためのジェネレータベースのライブラリです。ミドルウェアよりも複雑な処理を記述できますが、学習コストも高くなります。

サガの例

import { takeEvery, put } from 'redux-saga/effects';

function* incrementAsync() {
  yield takeEvery('INCREMENT_ASYNC', function* () {
    yield delay(1000);
    yield put({ type: 'INCREMENT' });
  });
}

export default incrementAsync;

Observable

Observableは、非同期処理をストリームとして扱うためのライブラリです。Reduxと組み合わせて使うことで、非同期処理をより簡単に記述できます。

import { Observable } from 'rxjs';

const incrementAsync = () => {
  return Observable.create((observer) => {
    setTimeout(() => {
      observer.next({ type: 'INCREMENT' });
      observer.complete();
    }, 1000);
  });
};

store.dispatch(incrementAsync());

ミドルウェア以外にも、Reduxで非同期処理を行う方法はいくつかあります。


javascript asynchronous reactjs



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