JavaScript (ReactJS) における ES6 でのすべての名前付きモジュールをエイリアスなしでインポートする方法:その他の方法
JavaScript (ReactJS) における ES6 でのすべての名前付きモジュールをエイリアスなしでインポートする方法
ES6 では、import
ステートメントを使用してモジュールをインポートできます。モジュールには、デフォルトエクスポートと名前付きエクスポートの両方を含めることができます。
名前付きエクスポートを個別にインポートするには、それぞれにエイリアスを指定する必要があります。しかし、モジュール内のすべての名前付きエクスポートをインポートしたい場合は、エイリアスなしでインポートする方法があります。
方法
*
を使用
import * as moduleName from 'modulePath';
この方法では、moduleName
モジュール内のすべての名前付きエクスポートがオブジェクトとしてインポートされます。オブジェクトのプロパティ名は、モジュールのエクスポート名と同じになります。
例:
import * as utils from './utils';
// utils.function1() を呼び出すことができます
// utils.variable1 にアクセスできます
import()
関数を使用
const module = await import('modulePath');
const module = await import('./utils');
// module.function1() を呼び出すことができます
// module.variable1 にアクセスできます
注意点
- これらの方法を使用すると、モジュール内のすべての名前付きエクスポートがインポートされます。そのため、インポートするエクスポートを絞り込む必要がある場合は、エイリアスを使用することを検討してください。
- モジュール内のエクスポート名が予約語と一致している場合、
*
を使用してインポートするとエラーが発生する可能性があります。
メリット
- モジュール内のすべての名前付きエクスポートを簡単にインポートできます。
- コードが簡潔になり、読みやすくなります。
- モジュール内のすべての名前付きエクスポートをインポートするため、使用していないエクスポートもインポートされてしまいます。
// utils.js
export function function1() {
console.log('function1 called');
}
export const variable1 = 'Hello';
// main.js
import * as utils from './utils';
utils.function1(); // function1 called
console.log(utils.variable1); // Hello
例 2: import()
関数を使用してモジュール内のすべてのエクスポートをインポート
// utils.js
// ... (例 1 と同じ)
// main.js
const utils = await import('./utils');
utils.function1(); // function1 called
console.log(utils.variable1); // Hello
- 上記の例では、
utils
モジュールのすべての名前付きエクスポートがutils
オブジェクトに格納されます。 - オブジェクトのプロパティ名は、モジュールのエクスポート名と同じになります。
- 例えば、
utils.function1()
と呼び出すことで、function1
エクスポートを呼び出すことができます。 - 同様に、
utils.variable1
にアクセスすることで、variable1
エクスポートにアクセスできます。
*
を使用してインポートする方法以外にも、import()
関数を使用して特定のエクスポートのみをインポートする方法もあります。
ダイナミックインポートを使用すると、非同期的にモジュールをロードし、そのモジュールのすべての名前付きエクスポートにアクセスできます。
(async function () {
const module = await import('./utils.js');
console.log(module.function1()); // function1 called
console.log(module.variable1); // Hello
})();
CommonJS 互換モジュール
CommonJS 互換モジュールを使用すると、require()
関数を使用してモジュールをロードし、そのモジュールのすべてのプロパティにアクセスできます。
const utils = require('./utils.js');
console.log(utils.function1()); // function1 called
console.log(utils.variable1); // Hello
Rollup や Webpack などのバンドルツールを使用する
// rollup.config.js
import commonjs from '@rollup/plugin-commonjs';
export default {
input: './main.js',
output: {
file: './bundle.js',
format: 'iife',
},
plugins: [
commonjs(),
],
};
<script src="bundle.js"></script>
UMD ビルドを使用する
UMD (Universal Module Definition) ビルドを使用すると、モジュールを CommonJS、AMD、および Webブラウザーで読み込めるようにすることができます。UMD ビルドには、すべての名前付きエクスポートが含まれます。
// utils.js
// ... (例 1 と同じ)
// ... (UMD ビルドツールを使用して utils.js をビルドする)
<script src="utils.min.js"></script>
名前空間プレフィックスを使用する
名前空間プレフィックスを使用すると、モジュール内のエクスポート名の衝突を回避できます。これにより、エイリアスなしですべての名前付きエクスポートをインポートしやすくなります。
// utils.js
export function utilsFunction1() {
console.log('utilsFunction1 called');
}
export const utilsVariable1 = 'Hello';
// main.js
import * as utils from './utils';
utils.utilsFunction1(); // utilsFunction1 called
console.log(utils.utilsVariable1); // Hello
これらの方法は、それぞれ長所と短所があります。使用する方法は、プロジェクトの要件に応じて選択する必要があります。
長所と短所の比較
方法 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
* を使用する | 簡潔で読みやすい | 使用していないエクスポートもインポートされる可能性がある |
import() 関数を使用する | 柔軟性が高い | 非同期処理が必要 |
ダイナミックインポート | 非同期的にモジュールをロードできる | コードが煩雑になる可能性がある |
CommonJS 互換モジュール | Node.js で使用できる | ブラウザでは使用できない |
Rollup や Webpack などのバンドルツールを使用する | コードを圧縮して最適化できる | 設定が複雑になる可能性がある |
UMD ビルドを使用する | さまざまな環境でモジュールを使用できる | ファイルサイズが大きくなる可能性がある |
名前空間プレフィックスを使用する | エクスポート名の衝突を回避できる | コードが冗長になる可能性がある |
ES6 ですべての名前付きモジュールをエイリアスなしでインポートするには、さまざまな方法があります。最適な方法は、プロジェクトの要件によって異なります。
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