Django アドミンサイトの CSS トラブルシューティング: よくある問題と解決策

2024-04-26

Django アドミンサイトで CSS が読み込まれない原因と解決策

DEBUG 設定

開発環境では、DEBUG = True に設定することで、プロジェクト内の CSS ファイルも読み込まれます。しかし、本番環境では、セキュリティ上の理由から DEBUG = False に設定する必要があります。

解決策

  • 開発環境では DEBUG = True に設定し、本番環境では DEBUG = False に設定します。
  • python manage.py runserver --insecure コマンドを使用して、開発サーバーを起動します。このコマンドは、DEBUG = False の場合でも、静的ファイルを配信します。

静的ファイルの設定

Django は、静的ファイルを専用のディレクトリに収集して、Web サーバーから配信する機能を提供しています。この機能を利用するには、以下の設定を settings.py ファイルで行う必要があります。

STATIC_URL = '/static/'
STATICFILES_DIRS = [
    BASE_DIR / 'static',
]
  • STATIC_URL は、静的ファイルのURLプレフィックスを指定します。
  • STATICFILES_DIRS は、静的ファイルを格納するディレクトリをリスト形式で指定します。
  • 上記の設定が settings.py ファイルに正しく記述されていることを確認します。
  • 静的ファイルを格納するディレクトリが存在し、そこに CSS ファイルが配置されていることを確認します。
  • python manage.py collectstatic コマンドを実行して、静的ファイルを収集します。

テンプレートでの読み込み

Django アドミンサイトのテンプレートで CSS ファイルを読み込むには、以下の構文を使用します。

{% load static %}
<link rel="stylesheet" href="{% static 'css/admin.css' %}">
  • {% load static %} タグは、静的ファイルを読み込むためのテンプレートタグを読み込みます。
  • {% static 'css/admin.css' %} タグは、static/css/admin.css ファイルのURLを生成します。
  • 上記の構文を使用して、CSS ファイルを読み込むようにテンプレートを修正します。
  • 読み込みたい CSS ファイルのパスが正しいことを確認します。

メディア設定

Django アドミンサイトのモデルクラスで Media クラスを定義することで、そのモデルに関連する CSS ファイルを自動的に読み込むことができます。

from django.contrib import admin

class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
    class Media:
        css = {
            'all': ['css/mymodel.css'],
        }
  • Media クラスの css 属性には、読み込む CSS ファイルのリストを指定します。
  • キーは読み込み対象となるブラウザを指定し、値はそのブラウザで読み込む CSS ファイルのリストを指定します。
  • モデルクラスに Media クラスを定義して、読み込む CSS ファイルを指定します。

キャッシュ

ブラウザは、一度読み込んだ CSS ファイルをキャッシュして、次回以降の読み込みを高速化します。しかし、CSS ファイルを変更した場合、キャッシュされた古い CSS ファイルが読み込まれてしまうことがあります。

  • ブラウザのキャッシュをクリアします。
  • CSS ファイルにバージョン情報を含めます。例えば、css/admin.css?v=1 のようにファイル名にクエリパラメータを追加します。

上記以外にも、以下のような原因が考えられます。

  • サーバーの設定
  • ネットワークの問題
  • カスタムテーマを使用している場合の設定



Django アドミンサイトで CSS を読み込むサンプルコード

settings.py

STATIC_URL = '/static/'
STATICFILES_DIRS = [
    BASE_DIR / 'static',
]

admin.py

from django.contrib import admin
from .models import MyModel

class MyModelAdmin(admin.ModelAdmin):
    list_display = ['name', 'created_at']

admin.site.register(MyModel, MyModelAdmin)

static/css/admin.css

body {
  font-family: sans-serif;
}

.table {
  width: 100%;
}

.table th,
.table td {
  padding: 8px;
  border: 1px solid #ddd;
}

templates/admin/base_site.html

{% extends "admin/base.html" %}

{% block head %}
  <link rel="stylesheet" href="{% static 'css/admin.css' %}">
{% endblock %}

このコードでは、以下の設定が行われています。

  • settings.py ファイルで、静的ファイルの URL プレフィックスと、静的ファイルを格納するディレクトリを指定しています。
  • admin.py ファイルで、MyModel モデルを登録し、管理画面で表示する項目を指定しています。
  • static/css/admin.css ファイルで、テーブルなどのスタイルを定義しています。
  • templates/admin/base_site.html ファイルで、admin.css ファイルを読み込んでいます。

このコードを参考に、ご自身のプロジェクトに合わせて CSS をカスタマイズすることができます。

  • Django アドミンサイトのテンプレートは、django/contrib/admin/templates ディレクトリに格納されています。これらのテンプレートをコピーして編集することで、管理画面のデザインを自由にカスタマイズすることができます。
  • Django アドミンサイトには、さまざまなカスタマイズオプションが用意されています。詳しくは、Django ドキュメントを参照してください。



Django アドミンサイトで CSS を読み込むその他の方法

カスタムテンプレートタグを作成することで、CSS ファイルの読み込みをより柔軟に制御することができます。

from django import template

register = template.Library()

@register.simple_tag
def load_admin_css(request):
    if request.is_admin:
        return '<link rel="stylesheet" href="{% static "css/admin.css" %}">'
    else:
        return ''
{% load_admin_css %}

Bootstrap や Tailwind CSS などの CSS フレームワークを使用すると、あらかじめ用意されたスタイルを利用することができます。

django-admin-skins パッケージを使用すると、さまざまな管理画面テーマを簡単にインストールして利用することができます。

Nginx などの Web サーバーの設定で、CSS ファイルを直接配信することもできます。

最適な方法の選択

どの方法が最適かは、プロジェクトの要件によって異なります。

  • シンプルなプロジェクトの場合は、紹介した最初の方法で十分です。
  • より柔軟な制御が必要な場合は、カスタムテンプレートタグを使用します。
  • すでに Bootstrap や Tailwind CSS を使用している場合は、それらのフレームワークの CSS を利用します。
  • さまざまな管理画面テーマを試してみたい場合は、django-admin-skins パッケージを使用します。
  • パフォーマンスが重要であれば、Nginx などの Web サーバーの設定で CSS ファイルを配信します。

上記以外にも、さまざまな方法で Django アドミンサイトで CSS を読み込むことができます。最適な方法は、ご自身のプロジェクトの要件に合わせて選択してください。


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