Angular での Promise エラー対策

2024-10-28

Angular プロジェクトで、Promise、Map、Set、Iterator といった JavaScript の標準的な機能が認識されないというエラーが発生することがあります。これは、TypeScript の設定や、プロジェクトの構成に問題があることが原因です。

原因と解決方法

  1. TypeScript コンパイラの設定 (tsconfig.json)

    • target オプション
      • コンパイルターゲットを es5es6 に設定していると、最新の JavaScript 機能がサポートされないことがあります。
      • これを es2015 以上に設定することで、Promise、Map、Set、Iterator を使用できるようになります。
    {
        "compilerOptions": {
            "target": "es2015"
        }
    }
    
  2. ライブラリのインストール

    • core-js ライブラリをインストールします。これは、古いブラウザでも最新の JavaScript 機能を使用できるようにするためのポリフィルを提供します。
    npm install --save-dev core-js
    
    • @types/core-js をインストールします。これは、TypeScript で core-js を正しく認識するための型定義ファイルです。
    npm install --save-dev @types/core-js
    
    • lib オプションに es2015 または es2017 を追加します。これにより、TypeScript コンパイラがこれらのライブラリを認識します。
    {
        "compilerOptions": {
            "target": "es2015",
            "lib": ["es2015"]
        }
    }
    
  • ブラウザのサポート
    対象とするブラウザがこれらの機能をサポートしているか確認してください。古いブラウザの場合は、ポリフィルが必要になります。
  • プロジェクトの構成
    プロジェクトの構成ファイルやビルドプロセスが、これらの機能を正しく処理するように設定されていることを確認してください。
  • Angular CLI のバージョン
    古いバージョンの Angular CLI では、デフォルトの設定が古い JavaScript バージョンに設定されていることがあります。最新版にアップデートすることを検討してください。



Promise は非同期処理の結果を扱うためのオブジェクトです。

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  ti   tle = 'my-app';

  fetchData() {
    const promise = new Promise((resolve, reject) => {
      setTimeout(() => {
        resolve('Data fetched successfully!');
      }, 2000);
    });

    promise.then(data => {
      console.log(data);
    }).catch(error => {
      console.error(error);
    });
  }
}

Map

Map はキーと値のペアを格納するデータ構造です。

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  ti   tle = 'my-app';

  userMap = new Map([
    ['user1', 'Alice'],
    ['user2', 'Bob']
  ]);

  getUser(userId: string) {
    const userName = this.userMap.get(userId);
    console.log(userName);
  }
}

Set

Set は重複しない値の集合です。

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  ti   tle = 'my-app';

  uniqueNumbers = new Set([1, 2, 3, 2, 1]);

  getUniqueNumbers() {
    console.log(this.uniqueNumbers);
  }
}

Iterator

Iterator はコレクションの要素を順次アクセスするためのインターフェースです。

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  ti   tle = 'my-app';

  numbers = [1, 2, 3, 4, 5];

  iterateNumbers() {
    const iterator = this.numbers[Symbol.iterator]();
    let next = iterator.next();

    while (!next.done) {
      console.log(next.value);
      next = iterator.next();
    }
  }
}

Angular での Promise エラー対策

Promise のエラーハンドリングは catch メソッドを使用します。

fetchData().then(data => {
  // 成功時の処理
}).catch(error => {
  // エラー時の処理
});

また、async/await を使用して非同期処理を同期的に書くこともできます。

async fetchData() {
  try {
    const data = await new Promise((resolve, reject) => {
      // ...
    });
    // 成功時の処理
  } catch (error) {
    // エラー時の処理
  }
}



Map, Set, Iterator の代替

  • JavaScript の組み込みオブジェクト
    これらのデータ構造は JavaScript の標準的な機能であり、Angular プロジェクトでも直接使用できます。ただし、TypeScript の設定によっては、適切な型定義が必要になる場合があります。

具体的な例

Observable の使用

import { Component } from '@angular/core';
import { of, catchError } from 'rxjs';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
  title = 'm   y-app';

  fetchData() {
    of('Data fetched successfully!')
      .pipe(
        catchError(error => {
          console.error(error);
          return of('Error occurred');
        })
      )
      .subscribe(data => {
        console.log(data);
      });
  }
}

async/await の使用

async fetchData() {
  try {
    const data = await new Promise((resolve, reject) => {
      // ...
    });
    // 成功時の処理
  } catch (error) {
    // エラー時の処理
  }
}

javascript angular typescript



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