React コンポーネントの選び方

2024-10-26

React コンポーネントには、ES6 クラスベースと関数型の 2 つの主なアプローチがあります。それぞれに長所と短所があり、適切な状況で使い分けることが重要です。

ES6 クラスベースの React コンポーネント

  • 使用する場合
    • 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要な場合。
    • レガシーコードとの互換性を維持する必要がある場合。
  • 特徴
    • React.Component を継承するクラスとして定義されます。
    • ライフサイクルメソッド(componentDidMountcomponentDidUpdate など)を使用して、コンポーネントのライフサイクルのさまざまな段階でコードを実行できます。
    • 内部状態(state)を管理できます。

関数型 ES6 React コンポーネント

  • 使用する場合
    • シンプルなコンポーネントで、状態管理やライフサイクルの制御がそれほど必要ない場合。
    • より簡潔で読みやすいコードを書く場合。
    • React Hooks を活用して、強力な機能を実現する場合。
  • 特徴
    • シンプルな関数として定義されます。
    • props を受け取り、JSX を返します。
    • React Hooks を使用して、状態管理やライフサイクルの制御が可能になりました。

一般的には、関数型コンポーネントが推奨されます。シンプルで読みやすく、React Hooks のおかげで複雑な機能も実装できます。ただし、特定の状況では、クラスベースのコンポーネントが適していることもあります。

重要なポイント

  • 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要な場合のみ、クラスベースのコンポーネントを使用してください。
  • 可能な限り、関数型コンポーネントを使用することを検討してください。
  • React Hooks の登場により、関数型コンポーネントの機能が大幅に拡張されました。



import React, { Component } from 'react';

class Counter extends Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = { count: 0 };
  }

  increment = () => {
    this.setState({ count: this.state.coun   t + 1 });
  };

  render() {
    return (
      <div>
        <p>Count: {this.state.count}</p>
        <button onClick={this.increment}>Increment</button>
      </div>
    );
  }
}

export default Counter   ;
import React, { useState, useEffect } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    // コンポーネントのマウント時に実行される
    console.log('Component mounted');
    // クリーンアップ関数
    return () => {
      console.log('Component unmounted');
    };
  }, []);

  const increment = () => {
    setCount(count + 1);
  };

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={increment}>Increment</button>
    </div>
  );
}

export default Count   er;

React コンポーネントの選び方

  • 最新の React の機能を活用したいコンポーネント
    関数型コンポーネント + React Hooks
  • 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要なコンポーネント
    クラスベースのコンポーネント
  • シンプルで状態管理が不要なコンポーネント
    関数型コンポーネント



React コンポーネントの開発には、ES6 クラスベースと関数型の 2 つの主要なアプローチがあります。しかし、これら以外にも、より新しい手法やライブラリを活用することで、より効率的で柔軟なコンポーネント開発が可能になっています。

Hooks による関数型コンポーネントの強化

  • メリット
    • 簡潔で読みやすいコード
    • 再利用可能なカスタムフックの定義が可能
    • より柔軟なコンポーネントの構成
  • 特徴
    • 関数型コンポーネントに状態管理や副作用の機能を追加できます。
    • useState, useEffect, useContext などのフックを使用して、複雑なロジックを実装できます。

Context API によるグローバルな状態管理

  • メリット
    • 複雑な状態の共有を簡素化
    • プロバイダーとコンシューマーの明確な分離
  • 特徴
    • アプリケーション全体で共有される状態を管理できます。
    • コンポーネントツリーを介して値を伝達する必要がありません。

Redux による状態管理

  • メリット
    • 複雑なアプリケーションの状態管理を体系的に行える
    • デバッグやテストが容易
  • 特徴
    • アプリケーションの状態を一元的に管理するライブラリです。
    • store, actions, reducers の概念を使用して、状態の更新と管理を行います。

MobX による状態管理

  • メリット
    • 直感的な API
    • 柔軟な状態管理
  • 特徴
    • React と連携して、シンプルな状態管理を提供します。
    • オブジェクト指向の考え方で状態をモデル化できます。

コンポーネントの選択のポイント

  • シンプルな状態管理とオブザーバーパターンを活用したいコンポーネント
    MobX
  • グローバルな状態管理が必要なコンポーネント
    Context API または Redux
  • 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要なコンポーネント
    クラスベースのコンポーネントまたは関数型コンポーネント + Hooks

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