React コンポーネントの選び方
React コンポーネントには、ES6 クラスベースと関数型の 2 つの主なアプローチがあります。それぞれに長所と短所があり、適切な状況で使い分けることが重要です。
ES6 クラスベースの React コンポーネント
- 使用する場合
- 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要な場合。
- レガシーコードとの互換性を維持する必要がある場合。
- 特徴
React.Component
を継承するクラスとして定義されます。- ライフサイクルメソッド(
componentDidMount
、componentDidUpdate
など)を使用して、コンポーネントのライフサイクルのさまざまな段階でコードを実行できます。 - 内部状態(
state
)を管理できます。
関数型 ES6 React コンポーネント
- 使用する場合
- シンプルなコンポーネントで、状態管理やライフサイクルの制御がそれほど必要ない場合。
- より簡潔で読みやすいコードを書く場合。
- React Hooks を活用して、強力な機能を実現する場合。
- 特徴
- シンプルな関数として定義されます。
props
を受け取り、JSX を返します。- React Hooks を使用して、状態管理やライフサイクルの制御が可能になりました。
一般的には、関数型コンポーネントが推奨されます。シンプルで読みやすく、React Hooks のおかげで複雑な機能も実装できます。ただし、特定の状況では、クラスベースのコンポーネントが適していることもあります。
重要なポイント
- 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要な場合のみ、クラスベースのコンポーネントを使用してください。
- 可能な限り、関数型コンポーネントを使用することを検討してください。
- React Hooks の登場により、関数型コンポーネントの機能が大幅に拡張されました。
import React, { Component } from 'react';
class Counter extends Component {
constructor(props) {
super(props);
this.state = { count: 0 };
}
increment = () => {
this.setState({ count: this.state.coun t + 1 });
};
render() {
return (
<div>
<p>Count: {this.state.count}</p>
<button onClick={this.increment}>Increment</button>
</div>
);
}
}
export default Counter ;
import React, { useState, useEffect } from 'react';
function Counter() {
const [count, setCount] = useState(0);
useEffect(() => {
// コンポーネントのマウント時に実行される
console.log('Component mounted');
// クリーンアップ関数
return () => {
console.log('Component unmounted');
};
}, []);
const increment = () => {
setCount(count + 1);
};
return (
<div>
<p>Count: {count}</p>
<button onClick={increment}>Increment</button>
</div>
);
}
export default Count er;
React コンポーネントの選び方
- 最新の React の機能を活用したいコンポーネント
関数型コンポーネント + React Hooks - 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要なコンポーネント
クラスベースのコンポーネント - シンプルで状態管理が不要なコンポーネント
関数型コンポーネント
React コンポーネントの開発には、ES6 クラスベースと関数型の 2 つの主要なアプローチがあります。しかし、これら以外にも、より新しい手法やライブラリを活用することで、より効率的で柔軟なコンポーネント開発が可能になっています。
Hooks による関数型コンポーネントの強化
- メリット
- 簡潔で読みやすいコード
- 再利用可能なカスタムフックの定義が可能
- より柔軟なコンポーネントの構成
- 特徴
- 関数型コンポーネントに状態管理や副作用の機能を追加できます。
useState
,useEffect
,useContext
などのフックを使用して、複雑なロジックを実装できます。
Context API によるグローバルな状態管理
- メリット
- 複雑な状態の共有を簡素化
- プロバイダーとコンシューマーの明確な分離
- 特徴
- アプリケーション全体で共有される状態を管理できます。
- コンポーネントツリーを介して値を伝達する必要がありません。
Redux による状態管理
- メリット
- 複雑なアプリケーションの状態管理を体系的に行える
- デバッグやテストが容易
- 特徴
- アプリケーションの状態を一元的に管理するライブラリです。
store
,actions
,reducers
の概念を使用して、状態の更新と管理を行います。
MobX による状態管理
- メリット
- 直感的な API
- 柔軟な状態管理
- 特徴
- React と連携して、シンプルな状態管理を提供します。
- オブジェクト指向の考え方で状態をモデル化できます。
コンポーネントの選択のポイント
- シンプルな状態管理とオブザーバーパターンを活用したいコンポーネント
MobX - グローバルな状態管理が必要なコンポーネント
Context API または Redux - 複雑な状態管理やライフサイクルの制御が必要なコンポーネント
クラスベースのコンポーネントまたは関数型コンポーネント + Hooks
javascript reactjs ecmascript-6