JavaScript、ReactJS、ECMAScript-6 における JSX Props での矢印関数と bind の使用回避

2024-04-18

JavaScript、ReactJS、ECMAScript-6 における JSX Props での矢印関数と bind の使用回避

コンポーネントの再レンダリングの無駄を減らす

JSX Props で矢印関数や bind を使用すると、コンポーネントがレンダリングされるたびに新しい関数が生成されます。これは、パフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。

一方、関数宣言を使用すると、コンポーネントのライフサイクル全体で同じ関数が使用されます。これにより、コンポーネントの再レンダリング時に関数が再生成されるのを防ぎ、パフォーマンスを向上させることができます。

コンポーネントのコードをより読みやすくする

矢印関数や bind を使用すると、JSX Props のコードが冗長になり、読みづらくなります。

一方、関数宣言を使用すると、コードがより簡潔で分かりやすくなります。

デバッグを容易にする

矢印関数や bind を使用すると、デバッガでスタックトレースをたどるのが難しくなります。

一方、関数宣言を使用すると、スタックトレースがより明確になり、デバッグが容易になります。

// 矢印関数を使用した場合
const MyComponent = () => {
  return (
    <div onClick={() => console.log('clicked')}>
      Click me
    </div>
  );
};

// 関数宣言を使用した場合
const MyComponent = () => {
  function handleClick() {
    console.log('clicked');
  }

  return (
    <div onClick={handleClick}>
      Click me
    </div>
  );
};

JSX Props で矢印関数や bind を使用することは避けて、関数宣言を使用することを推奨します。これにより、パフォーマンスを向上させ、コードを読みやすくし、デバッグを容易にすることができます。

補足

  • React v17 以降では、クラスコンポーネントの代わりに関数コンポーネントを使用することを推奨しています。関数コンポーネントは、よりシンプルで、JSX Props での矢印関数や bind の使用を回避しやすいという利点があります。
  • React v18 では、useMemo フックを使用して、パフォーマンスを向上させることができます。useMemo フックは、計算結果をメモリーに保存し、コンポーネントが再レンダリングされるたびに再計算するのを防ぎます。



// ファイル: MyComponent.js

import React from 'react';

const MyComponent = () => {
  function handleClick() {
    console.log('clicked');
  }

  return (
    <div onClick={handleClick}>
      Click me
    </div>
  );
};

export default MyComponent;

例2:矢印関数を使用する場合

// ファイル: MyComponent.js

import React from 'react';

const MyComponent = () => {
  return (
    <div onClick={() => console.log('clicked')}>
      Click me
    </div>
  );
};

export default MyComponent;

例3:bind を使用する場合

// ファイル: MyComponent.js

import React from 'react';

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);

    this.handleClick = this.handleClick.bind(this);
  }

  handleClick() {
    console.log('clicked');
  }

  render() {
    return (
      <div onClick={this.handleClick}>
        Click me
      </div>
    );
  }
}

export default MyComponent;

説明

例1 では、関数宣言を使用して handleClick 関数を定義しています。この関数は、JSX Props onClick に渡されます。

比較

例1例2 は、機能的に同じですが、コードの書き方が異なります。例1 の方がコードが簡潔で読みやすいです。

例3 は、例1例2 とは異なり、クラスコンポーネントを使用しています。クラスコンポーネントは、関数コンポーネントよりも複雑ですが、状態管理が必要な場合に使用できます。

  • 上記のサンプルコードは、React v17 を使用しています。
  • React v18 では、useMemo フックを使用して、パフォーマンスを向上させることができます。



JSX Props で矢印関数や bind を使用しないためのその他の方法

関数式コンポーネントは、クラスコンポーネントよりもシンプルで、JSX Props での矢印関数や bind の使用を回避しやすいという利点があります。

// ファイル: MyComponent.js

import React from 'react';

const MyComponent = () => {
  const handleClick = () => {
    console.log('clicked');
  };

  return (
    <div onClick={handleClick}>
      Click me
    </div>
  );
};

export default MyComponent;

useCallback フックは、関数をメモリーに保存し、コンポーネントが再レンダリングされるたびに再作成するのを防ぎます。

// ファイル: MyComponent.js

import React, { useState, useCallback } from 'react';

const MyComponent = () => {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const handleClick = useCallback(() => {
    console.log('clicked');
    setCount(count + 1);
  }, []);

  return (
    <div onClick={handleClick}>
      Click me ({count})
    </div>
  );
};

export default MyComponent;
// ファイル: MyComponent.js

import React, { useState, useMemo } from 'react';

const MyComponent = () => {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const message = useMemo(() => {
    return `Click me (${count})`;
  }, [count]);

  return (
    <div onClick={() => setCount(count + 1)}>
      {message}
    </div>
  );
};

export default MyComponent;

useEffect フックは、コンポーネントのマウント、アンマウント、更新時に実行されるコードを記述するために使用されます。

// ファイル: MyComponent.js

import React, { useState, useEffect } from 'react';

const MyComponent = () => {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    console.log('clicked');
  }, [count]);

  return (
    <div onClick={() => setCount(count + 1)}>
      Click me ({count})
    </div>
  );
};

export default MyComponent;

JSX Props で矢印関数や bind を使用しない方法はいくつかあります。どの方法を使用するかは、状況によって異なります。


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