ES6 importの波括弧使い分け
JavaScriptのES6 importにおける波括弧の使い時
ES6 (ECMAScript 6)から導入されたimport文は、モジュールシステムを利用して他のファイルからコードをインポートする機能を提供します。この際、波括弧({}
)を使用する場面と使用しない場面があります。
波括弧を使用するケース
- 特定のエクスポートをインポートする場合
この例では、import { name, age } from './user.js';
user.js
ファイルからname
とage
というエクスポートをインポートしています。波括弧を使用して、インポートするエクスポートを指定します。
- デフォルトエクスポートをインポートする場合
この例では、import User from './user.js';
user.js
ファイルからデフォルトエクスポートであるUser
をインポートしています。デフォルトエクスポートをインポートする場合は、波括弧を使用しません。
- デフォルトエクスポートをインポートする
波括弧を使用しない
注意
- デフォルトエクスポートのインポート名は任意に設定できます。
- 1つのファイルから複数のデフォルトエクスポートを定義することはできません。
ES6 importの波括弧使い分けの例
波括弧を使用するケース: 特定のエクスポートをインポートする場合
user.js
export const name = 'John Doe';
export const age = 30;
main.js
import { name, age } from './user.js';
console.log(name); // Output: John Doe
console.log(age); // Output: 30
この例では、user.js
ファイルからname
とage
というエクスポートをインポートしています。波括弧を使用して、インポートするエクスポートを指定しています。
export default class User {
constructor(name, age) {
this.name = name;
this.age = age;
}
}
import User from './user.js';
const user = new User('Alice', 25);
console.log(user.name); // Output: Alice
console.log(user.age); // Output: 25
この例では、user.js
ファイルからデフォルトエクスポートであるUser
クラスをインポートしています。デフォルトエクスポートをインポートする場合は、波括弧を使用しません。
CommonJSスタイルのrequire関数
- 波括弧の必要性
require
関数では波括弧を使用しません。 - Node.js環境
CommonJSスタイルのrequire
関数を使用することもできます。
// CommonJSスタイル
const { name, age } = require('./user.js');
ES6のimport * as namespace構文
- 波括弧の必要性
波括弧を使用しません。 - すべてのエクスポートをインポート
* as namespace
構文を使用して、モジュール内のすべてのエクスポートを名前空間にインポートします。
// ES6のimport * as namespace構文
import * as user from './user.js';
console.log(user.name);
console.log(user.age);
ES6のexport defaultの代替
- デフォルトエクスポートの代替
export default
の代わりに、単にエクスポートを定義することもできます。
// デフォルトエクスポートの代替
export const User = class {
// ...
};
// インポート
import User from './user.js';
- 特にCommonJSスタイルの
require
関数は、ブラウザ環境では直接使用できない場合があります。 - 読みやすさやメンテナンス性を考慮して、適切な方法を選択してください。
- これらの代替方法は、ES6のモジュールシステムの標準的な使い方とは異なる場合があります。
javascript import ecmascript-6