React Router でページ遷移時にスクロールをトップに戻す

2024-10-05

問題
React Router を使用してページ間を遷移するとき、ブラウザのスクロール位置が保持されることがあります。これにより、ユーザーが以前に閲覧していたページのスクロール位置に戻ってしまうことがあります。

解決策
ページ遷移時にスクロールをトップに戻すには、次の方法を使用できます。

useEffect Hook を使用

useEffect Hook を利用して、コンポーネントがマウントされたときにスクロールをトップに戻します。

import { useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  useEffect(() => {
    window.scrollTo(0, 0);
  }, []);

  return (
    // コンポーネントのレンダリング
  );
}

React Router の scrollToTop メソッドを使用

React Router v6 以降では、useLocation Hook と scrollToTop メソッドを組み合わせて、ページ遷移時にスクロールをトップに戻すことができます。

import { useLocation, scrollToTop } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();

  useEffect(() => {
    scrollToTop();
  }, [location]);

  return (
    // コンポーネントのレンダリング
  );
}

カスタムフックの作成

ページ遷移時にスクロールをトップに戻す処理を再利用するために、カスタムフックを作成することもできます。

import { useEffect, useState } from 'react';
import { useLocation } from 'react-router-dom';

function useScrollToTop() {
  const [hasScrolled, setHasScrolled] = useState(false);
  const location = useLocation();

  useEffect(() => {
    if (!hasScrolled) {
      window.scrollTo(0, 0);
      setHasScrolled(true);
    }
  }, [location, hasScrolled]);
}

function MyComponent() {
  useScrollToTop();

  return (
    // コンポーネントのレンダリング
  );
}
  • カスタムフックを使用することで、ページ遷移時のスクロール処理を複数のコンポーネントで共通化することができます。
  • React Router v6 以降の scrollToTop メソッドは、ブラウザのネイティブのスクロール機能を使用してスムーズなスクロールを実現します。
  • useEffect の第 2 引数に location を依存配列として指定することで、ページ遷移が発生したときにスクロールがトップに戻されます。



import { useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  useEffect(() => {
    window.scrollTo(0, 0);
  }, []);

  return (
    // コンポーネントのレンダリング
  );
}
  • 空の依存配列 []
    この useEffect はコンポーネントが最初にマウントされたときだけ実行されます。
  • window.scrollTo(0, 0)
    ブラウザのスクロール位置を (0, 0) に設定し、ページのトップにスクロールします。
  • useEffect Hook
    コンポーネントがマウントされたときに実行される効果的な処理を定義します。
import { useLocation, scrollToTop } from 'react-router-dom';

function MyComponent() {
  const location = useLocation();

  useEffect(() => {
    scrollToTop();
  }, [location]);

  return (
    // コンポーネントのレンダリング
  );
}
  • 依存配列 [location]
    location が変更されたとき (ページ遷移が発生したとき) に useEffect が実行され、スクロールがトップに戻ります。
  • scrollToTop メソッド
    ブラウザのスクロール位置をトップに設定します。
  • useLocation Hook
    現在の URL パスを取得します。
import { useEffect, useState } from 'react';
import { useLocation } from 'react-router-dom';

function useScrollToTop() {
  const [hasScrolled, setHasScrolled] = useState(false);
  const location = useLocation();

  useEffect(() => {
    if (!hasScrolled) {
      window.scrollTo(0, 0);
      setHasScrolled(true);
    }
  }, [location, hasScrolled]);
}

function MyComponent() {
  useScrollToTop();

  return (
    // コンポーネントのレンダリング
  );
}
  • MyComponent
    カスタムフックを使用することで、ページ遷移時のスクロール処理を簡単に適用できます。
  • useEffect
    ページ遷移が発生したときに、スクロールがまだ実行されていない場合はスクロールをトップに戻します。
  • hasScrolled 状態
    スクロールが一度でも実行されたかどうかを管理します。
  • カスタムフック useScrollToTop
    ページ遷移時にスクロールをトップに戻す処理をカプセル化します。



BrowserRouter の scrollBehavior プロパティを使用

React Router v6 以降では、BrowserRouter コンポーネントの scrollBehavior プロパティを使用して、ページ遷移時のスクロール挙動をカスタマイズできます。

import { BrowserRouter } from 'react-router-dom';

function App() {
  return (
    <BrowserRouter scrollBehavior={() => ({ behavior: 'smooth', top: 0 })}>
      {/* アプリケーションのルートコンポーネント */}
    </BrowserRouter>
  );
}
  • top: 0
    スクロール位置をページのトップに設定します。
  • behavior: 'smooth'
    スクロールをスムーズにアニメーションします。
  • scrollBehavior プロパティ
    ページ遷移時のスクロール位置を指定する関数を受け取ります。

react-router-scroll-to-top パッケージを使用

サードパーティのパッケージ react-router-scroll-to-top を使用して、ページ遷移時にスクロールをトップに戻すことができます。

import { ScrollToTop } from 'react-router-scroll-to-top';

function App() {
  return (
    <BrowserRouter>
      <ScrollToTop />
      {/* アプリケーションのルートコンポーネント */}
    </BrowserRouter>
  );
}
  • ScrollToTop コンポーネント
    ページ遷移時に自動的にスクロールをトップに戻します。

react-scroll パッケージを使用

react-scroll パッケージを使用すると、ページ内の任意の要素にスクロールする機能を実装できます。

import { animateScroll as scroll } from 'react-scroll';

function MyComponent() {
  const scrollToTop = () => {
    scroll.scrollToTop();
  };

  // ページ遷移時にスクロールをトップに戻す処理を呼び出す
  useEffect(() => {
    scrollToTop();
  }, []);

  return (
    // コンポーネントのレンダリング
  );
}
  • animateScroll.scrollToTop()
    ページのトップにスクロールします。
  • react-scroll パッケージは、ページ内の任意の要素にスクロールする機能を提供しますが、ページ遷移時に自動的にスクロールをトップに戻すには、追加の処理が必要になります。
  • react-router-scroll-to-top パッケージは、シンプルな実装を提供します。
  • BrowserRouterscrollBehavior プロパティは、アプリケーション全体に適用されるため、すべてのページ遷移でスクロールがトップに戻ります。

javascript reactjs react-router



テキストエリア自動サイズ調整 (Prototype.js)

Prototype. js を使用してテキストエリアのサイズを自動調整する方法について説明します。Prototype. js を読み込みます。window. onload イベントを使用して、ページの読み込み後にスクリプトを実行します。$('myTextarea') でテキストエリアの要素を取得します。...


JavaScript数値検証 IsNumeric() 解説

JavaScriptでは、入力された値が数値であるかどうかを検証する際に、isNaN()関数やNumber. isInteger()関数などを利用することが一般的です。しかし、これらの関数では小数点を含む数値を適切に検出できない場合があります。そこで、小数点を含む数値も正しく検証するために、IsNumeric()関数を実装することが有効です。...


jQueryによるHTMLエスケープ解説

JavaScriptやjQueryでHTMLページに動的にコンテンツを追加する際、HTMLの特殊文字(<, >, &, など)をそのまま使用すると、意図しないHTML要素が生成される可能性があります。これを防ぐために、HTML文字列をエスケープする必要があります。...


JavaScriptフレームワーク:React vs Vue.js

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために使用されるプログラミング言語です。一方、jQueryはJavaScriptライブラリであり、JavaScriptでよく行う操作を簡略化するためのツールを提供します。jQueryを学ぶ場所...


JavaScriptオブジェクトプロパティの未定義検出方法

JavaScriptでは、オブジェクトのプロパティが定義されていない場合、そのプロパティへのアクセスはundefinedを返します。この現象を検出して適切な処理を行うことが重要です。最も単純な方法は、プロパティの値を直接undefinedと比較することです。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScript、HTML、CSSでWebフォントを検出する方法

CSS font-family プロパティを使用するCSS font-family プロパティは、要素に適用されるフォントファミリーを指定するために使用されます。このプロパティを使用して、Webページで使用されているフォントのリストを取得できます。


ポップアップブロック検知とJavaScript

ポップアップブロックを検知する目的ポップアップブロックはユーザーのプライバシーやセキュリティを保護するためにブラウザに組み込まれている機能です。そのため、ポップアップブロックが有効になっている場合、ポップアップを表示することができません。この状況を検知し、適切な対策を講じるために、JavaScriptを使用することができます。


HTML要素の背景色をJavaScriptでCSSプロパティを使用して設定する方法

JavaScriptを使用すると、CSSプロパティを動的に変更して、HTML要素の背景色を制御できます。この方法により、ユーザーの入力やページの状況に応じて、背景色をカスタマイズすることができます。HTML要素の参照を取得HTML要素の参照を取得


JavaScript オブジェクトの長さについて

JavaScriptにおけるオブジェクトは、プロパティとメソッドを持つデータ構造です。プロパティはデータの値を保持し、メソッドはオブジェクトに対して実行できる関数です。JavaScriptの標準的なオブジェクトには、一般的に「長さ」という概念はありません。これは、配列のようなインデックスベースのデータ構造ではないためです。


JavaScriptグラフ可視化ライブラリ解説

JavaScriptは、ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語です。その中で、グラフの可視化を行うためのライブラリが数多く存在します。これらのライブラリは、データ構造やアルゴリズムを視覚的に表現することで、理解を深める助けとなります。