ReactでsetStateの完了を待ってから関数をトリガーする方法【完全ガイド】

2024-04-14

Reactにおける setState の完了後に関数をトリガーする方法

そこで、setState の完了を待ってから関数をトリガーするには、主に以下の2つの方法があります。

コールバック関数を使用する

setState の第二引数にコールバック関数を渡すことで、setState の完了後に実行される処理を定義することができます。

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const handleClick = () => {
    setCount(prevState => prevState + 1);
    // コールバック関数の中で `count` を使用すると、更新後の値が参照される
    console.log(count); // 1を出力
  };

  return (
    <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
  );
}

useEffect フックは、状態やプロパティの変化に応じて副作用を実行するために使用されます。setState の完了後に実行される処理を副作用として定義することで、setState の完了を待ってから関数をトリガーすることができます。

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    // `count` は更新後の値を参照する
    console.log(count); // 1を出力
  }, [count]);

  const handleClick = () => {
    setCount(prevState => prevState + 1);
  };

  return (
    <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
  );
}

上記の2つの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。

  • コールバック関数を使用する場合
    • 利点: シンプルでわかりやすい
    • 欠点: 関数がネストされてコードが読みづらくなる可能性がある
  • useEffect フックを使用する場合**
    • 利点: コードが読みやすく、メンテナンスしやすい
    • 欠点: useEffect フックの仕組みを理解する必要がある

一般的には、シンプルな処理の場合はコールバック関数を使用し、複雑な処理の場合は useEffect フックを使用するのがおすすめです。

補足

  • setState を使用して更新された状態は、即座にコンポーネントのレンダリングに反映されるわけではありません。次回のレンダリングサイクルまで待ってから反映されます。
  • 上記の例では、count の状態が更新されるたびに useEffect フックが実行されます。状態の変化に依存しない処理を実行する場合は、空の依存関係配列 [] を渡すことで、一度だけ実行することができます。



サンプルコード:setState の完了後にコンポーネントをレンダリングする

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const handleClick = () => {
    setCount(prevState => prevState + 1, () => {
      // コールバック関数の中でコンポーネントをレンダリング
      forceUpdate();
    });
  };

  return (
    <div>
      <p>カウント: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
    </div>
  );
}

useEffect フックを使用する

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  useEffect(() => {
    // `setState` の完了後にコンポーネントをレンダリング
    forceUpdate();
  }, [count]);

  const handleClick = () => {
    setCount(prevState => prevState + 1);
  };

  return (
    <div>
      <p>カウント: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
    </div>
  );
}

説明

上記のサンプルコードでは、handleClick 関数で setState を使用して count の状態を更新し、その完了後にコンポーネントをレンダリングしています。

  • コールバック関数を使用する場合
    • setCount の第二引数にコールバック関数を渡しています。このコールバック関数は、setState の完了後に実行されます。
    • コールバック関数の中で、forceUpdate メソッドを使用してコンポーネントを強制的に再レンダリングしています。
  • useEffect フックを使用する場合**
    • useEffect フックの依存関係配列に count を指定しています。これにより、count の状態が更新されるたびに useEffect フックが実行されます。

注意点

  • forceUpdate メソッドは、コンポーネントを強制的に再レンダリングするため、パフォーマンス上の問題を引き起こす可能性があります。必要最低限の使用に留めるようにしてください。
  • setState の完了を待ってから非同期処理を実行する場合は、setTimeoutPromise を使用する方法もあります。



Reactにおける setState の完了後に関数をトリガーする方法:その他の方法

カスタムフックを使用して、setState の完了を検知するロジックをカプセル化することができます。

function useUpdateEffect(callback) {
  const [hasUpdated, setHasUpdated] = useState(false);

  useEffect(() => {
    if (hasUpdated) {
      callback();
      setHasUpdated(false);
    }
  }, []);

  return () => setHasUpdated(true);
}

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);
  const updateEffect = useUpdateEffect(() => {
    console.log('状態が更新されました!');
  });

  const handleClick = () => {
    setCount(prevState => prevState + 1);
  };

  return (
    <div>
      <p>カウント: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
    </div>
  );
}

reducerを使用する

useReducer フックを使用して、状態更新ロジックを管理することができます。reducer 関数の中で、setState の完了後に実行する処理を記述することができます。

function reducer(state, action) {
  switch (action.type) {
    case 'increment':
      return { count: state.count + 1 };
    default:
      return state;
  }
}

function MyComponent() {
  const [state, dispatch] = useReducer(reducer, { count: 0 });

  const handleClick = () => {
    dispatch({ type: 'increment' });
  };

  useEffect(() => {
    console.log('状態が更新されました!');
  }, [state]);

  return (
    <div>
      <p>カウント: {state.count}</p>
      <button onClick={handleClick}>カウントアップ</button>
    </div>
  );
}

サードパーティライブラリを使用する

react-use-statereact-use などのサードパーティライブラリを使用することで、setState の完了を検知する機能を提供するものがあります。

これらのライブラリは、より高度な機能を提供したり、コードを簡潔に記述できる場合があるという利点があります。

  • シンプルな処理の場合は、コールバック関数を使用するのがおすすめです。
  • コードの可読性やメンテナンス性を重視する場合は、useEffect フックを使用するのがおすすめです。
  • より高度な機能が必要な場合は、カスタムフックや reducer、サードパーティライブラリを使用することを検討しましょう。

それぞれの方法の利点と欠点を理解した上で、適切な方法を選択するようにしてください。


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