【超解説】JavaScriptでmouseoutイベントを制御!親要素と子要素のマウスイベントを操る

2024-06-30

親要素の絶対配置 div の子要素にマウスオーバーしても親要素の mouseout を発生させない方法(jQueryなし)

このチュートリアルでは、JavaScript、CSS、および DOM イベントを使用して、親要素が絶対配置された div の子要素にマウスオーバーしても、親要素の mouseout イベントが発生しないようにする方法を説明します。jQuery は使用しません。

問題

絶対配置された div 要素とその子要素があるとします。子要素にマウスオーバーすると、親要素の mouseout イベントも発生します。これは、イベントバブリングというブラウザのデフォルトの動作によるものです。イベントバブリングでは、イベントはターゲット要素から親要素へと伝播します。

この動作が問題になる場合があります。例えば、親要素にドロップダウンメニューがあり、子要素にリンクがある場合、子要素にマウスオーバーするとドロップダウンメニューが閉じられてしまう可能性があります。

解決策

この問題は、以下のいずれかの方法で解決できます。

  • イベント伝播を停止する

子要素の mouseover イベントリスナー内で event.stopPropagation() メソッドを呼び出すことで、イベントの伝播を停止できます。これにより、mouseout イベントが親要素に伝播しなくなります。

const parentDiv = document.querySelector('.parent-div');
const childElement = document.querySelector('.child-element');

childElement.addEventListener('mouseover', function(event) {
  event.stopPropagation();
});
  • 親要素のマウスアウトイベントを無効にする

親要素の mouseout イベントリスナーを削除するか、false を返すようにすることができます。

const parentDiv = document.querySelector('.parent-div');

parentDiv.addEventListener('mouseout', function() {
  // 何もしない
});
  • CSS を使用する

親要素に pointer-events: none スタイルを適用することで、マウスイベントを親要素から子要素に透過させることができます。

.parent-div {
  pointer-events: none;
}

オプションの詳細

上記の解決策のそれぞれについて、以下に詳細を説明します。

  • event.stopPropagation() を使用する

この方法は、最もシンプルで汎用性の高い方法です。ただし、すべてのブラウザで確実に動作するとは限りません。

  • 親要素の mouseout イベントを無効にする

この方法は、シンプルで確実に動作しますが、親要素で mouseout イベントを使用する必要がある他のシナリオに影響を与える可能性があります。

    この方法は、CSS のみで解決できるため、パフォーマンスと互換性の面で最も優れています。ただし、親要素がマウスイベントを処理する必要がある場合は使用できません。

    親要素が絶対配置された div の子要素にマウスオーバーしても親要素の mouseout イベントが発生しないようにするには、いくつかの方法があります。使用する方法は、特定の状況と要件によって異なります。




    <!DOCTYPE html>
    <html lang="ja">
    <head>
      <meta charset="UTF-8">
      <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
      <title>親要素のmouseoutを防止</title>
      <style>
        .parent-div {
          position: absolute;
          width: 200px;
          height: 200px;
          background-color: #ccc;
        }
    
        .child-element {
          width: 100px;
          height: 100px;
          background-color: #f00;
          margin: 50px;
        }
      </style>
    </head>
    <body>
      <div class="parent-div">
        <div class="child-element"></div>
      </div>
    
      <script>
        const parentDiv = document.querySelector('.parent-div');
        const childElement = document.querySelector('.child-element');
    
        childElement.addEventListener('mouseover', function(event) {
          event.stopPropagation();
        });
    
        parentDiv.addEventListener('mouseout', function() {
          console.log('親要素からマウスアウトしました');
        });
      </script>
    </body>
    </html>
    

    このコードでは、以下の処理が行われます。

    1. .parent-div.child-element クラスを持つ要素が HTML に作成されます。
    2. .parent-div 要素は絶対配置され、.child-element 要素はその中央に配置されます。
    3. childElement.addEventListener('mouseover', function(event) { event.stopPropagation(); }) 行は、.child-element 要素に mouseover イベントリスナーを追加します。このリスナーは、イベントが伝播しないように event.stopPropagation() を呼び出します。
    4. parentDiv.addEventListener('mouseout', function() { console.log('親要素からマウスアウトしました'); }) 行は、.parent-div 要素に mouseout イベントリスナーを追加します。このリスナーは、コンソールにメッセージを出力します。

    このコードを実行すると、.child-element 要素にマウスオーバーしても、.parent-div 要素からマウスアウトしたというメッセージはコンソールに表示されません。これは、event.stopPropagation() によって、.child-element 要素の mouseover イベントが親要素に伝播しないためです。




    親要素の mouseout イベントを発生させないその他の方法

    mouseleave イベントは、要素からマウスカーソルが離れたときに発生するイベントです。このイベントは、バブリングしないため、親要素に伝播しません。

    const parentDiv = document.querySelector('.parent-div');
    const childElement = document.querySelector('.child-element');
    
    parentDiv.addEventListener('mouseleave', function(event) {
      if (!event.relatedTarget || !event.relatedTarget.classList.contains('child-element')) {
        console.log('親要素からマウスアウトしました');
      }
    });
    
    1. .parent-div 要素に mouseleave イベントリスナーを追加します。
    2. このリスナーは、event.relatedTarget プロパティを使用して、マウスカーソルが移動した先の要素を取得します。
    3. event.relatedTarget が存在し、.child-element クラスを含まない場合は、親要素からマウスアウトしたというメッセージをコンソールに表示します。

    pointer-events スタイルプロパティを使用して、親要素のマウスイベントを無効にすることができます。

    .parent-div {
      pointer-events: none;
    }
    

    この CSS を適用すると、.parent-div 要素はマウスイベントを発生させなくなり、子要素にマウスオーバーしても mouseout イベントが発生しなくなります。

    カスタムイベントを使用して、親要素と子要素間で通信することができます。

    const parentDiv = document.querySelector('.parent-div');
    const childElement = document.querySelector('.child-element');
    
    childElement.addEventListener('mouseover', function() {
      parentDiv.dispatchEvent(new CustomEvent('childMouseOver'));
    });
    
    parentDiv.addEventListener('childMouseOver', function() {
      console.log('子要素にマウスオーバーしました');
    });
    
    1. このリスナーは、childMouseOver というカスタムイベントを発生させます。
    2. このリスナーは、コンソールにメッセージを出力します。

    この方法を使用すると、より柔軟なイベントハンドリングが可能になります。

    親要素の mouseout イベントを発生させない方法はいくつかあります。使用する方法は、特定の状況と要件によって異なります。


    javascript css dom-events


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