JavaScript: undefined 判定の落とし穴! variable === undefined と typeof variable === "undefined" の違いを理解しよう

2024-04-13

JavaScriptにおける変数判定:variable === undefined vs typeof variable === "undefined"

JavaScriptで変数の値を確認する場合、===演算子とtypeof演算子の2つの方法があります。それぞれ異なる結果を返すため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。

variable === undefined

この式は、変数variable未定義かどうかを厳密に比較します。

  • 未定義とは、変数が宣言されているが、値が割り当てられていない状態を指します。
  • 例:
var a;
console.log(a === undefined); // true

この式は、変数variableデータ型"undefined"かどうかを調べます。

  • データ型とは、変数が格納する値の種類を指します。
var a = null;
console.log(typeof a === "undefined"); // false

重要な違い

  • variable === undefinedは、変数が未定義かどうかのみを判定します。一方、typeof variable === "undefined"は、変数のデータ型が**"undefined"`かどうかのみを判定します。
  • 厳密な比較 (===) とデータ型チェック (typeof) の違いに注意する必要があります。

使い分け

  • 変数が未定義かどうかを厳密に確認したい場合: variable === undefinedを使用します。

補足

  • JavaScriptには、変数が宣言されているかどうかを確認するtypeof variable !== "undefined"という方法もあります。
  • 多くの場合、variable === undefinedtypeof variable === "undefined"は同じ結果を返しますが、以下の場合は異なる結果となります。
var a;
a = undefined;
console.log(a === undefined); // true
console.log(typeof a === "undefined"); // true

var b = null;
console.log(b === undefined); // false
console.log(typeof b === "undefined"); // true

jQueryとの関連

jQueryでは、undefined値を判定する際に、上記で説明した方法と同様の方法を使用できます。

$(document).ready(function(){
  var myVar;
  if (myVar === undefined) {
    console.log("myVarは未定義です");
  } else {
    console.log("myVarの値は" + myVar);
  }
});

variable === undefinedtypeof variable === "undefined"は、それぞれ異なる目的で使用されるため、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。




// 変数宣言
var var1;
var var2 = null;
var var3 = undefined;

// `variable === undefined` の使用例
console.log("var1 === undefined:", var1 === undefined); // true
console.log("var2 === undefined:", var2 === undefined); // false
console.log("var3 === undefined:", var3 === undefined); // true

// `typeof variable === "undefined"` の使用例
console.log("typeof var1 === 'undefined':", typeof var1 === "undefined"); // true
console.log("typeof var2 === 'undefined':", typeof var2 === "undefined"); // true
console.log("typeof var3 === 'undefined':", typeof var3 === "undefined"); // true

説明

  1. 最初に、var1var2var3という3つの変数を宣言します。
  2. var1は未定義のまま、var2にはnull値、var3にはundefined値を割り当てます。
  3. var1 === undefinedtypeof var1 === "undefined"を使用して、それぞれの変数が未定義かどうかを判定します。
  4. 結果を確認します。

結果

  • var1 === undefinedは、var1が未定義かどうかを厳密に判定します。
  • typeof var1 === "undefined"は、var1のデータ型が"undefined"かどうかを判定します。

この例では、var1は未定義であるため、var1 === undefinedtrueを返します。一方、var2null値ですが、データ型は"object"であるため、typeof var2 === "undefined"falseを返します。




JavaScriptで変数が undefined かどうかを確認するその他の方法

isUndefined 関数

特徴:

  • Lodashなどのライブラリに用意されている関数です。
  • シンプルで分かりやすい記述になります。

例:

const _ = require('lodash');

var a;
console.log(_.isUndefined(a)); // true

Object.is 関数

  • ES2015 で導入された、オブジェクト同士の値を厳密に比較する関数です。
  • undefinednull の区別もできます。
var a;
console.log(Object.is(a, undefined)); // true

hasOwnProperty メソッド

  • オブジェクトのプロパティが存在するかどうかを確認するメソッドです。
  • 間接的に undefined かどうかを判定できます。
var obj = {};
console.log(!obj.hasOwnProperty('prop')); // true

三項演算子

  • 簡潔な記述で済む場合に有効です。
var a;
var b = a ? a : undefined;
console.log(b === undefined); // true

状況に応じて適切な方法を選択しましょう。

  • シンプルで分かりやすい記述: isUndefined 関数
  • オブジェクトのプロパティ: hasOwnProperty メソッド
  • 簡潔な記述: 三項演算子
  • 上記以外にも、|| 演算子や if 文などを組み合わせる方法もあります。
  • 状況に応じて、最適な方法を選択することが重要です。

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