Angular コンポーネントで ngOnInit、ngOnChanges、ngAfterContentInit、ngAfterViewInit ライフサイクルフックを駆使してデータ処理を行う方法

2024-07-27

Angular コンポーネントで入力データが利用可能なライフサイクルフック

Angular コンポーネントにおいて、入力データはコンポーネントのライフサイクルの特定のタイミングでのみ利用可能です。 以下のライフサイクルフックで、コンポーネントに入力データが利用できます。

ngOnInit

最も一般的に使用されるフックで、コンポーネントが初期化された直後に呼び出されます。 コンポーネントの初期化処理や、入力データに基づいた処理を行うのに適しています。

ngOnInit() {
  // コンポーネント初期化処理
  console.log('コンポーネントが初期化されました。');

  // 入力データに基づいた処理
  this.data.forEach(item => {
    console.log(item);
  });
}

ngOnChanges

コンポーネントに入力データが変更された際に呼び出されます。 変更されたデータに基づいて、コンポーネントの状態を更新するのに適しています。

ngOnChanges(changes: SimpleChanges) {
  // 変更された入力データの確認
  for (const propName in changes) {
    const change = changes[propName];
    console.log(`${propName}${change.previousValue} から ${change.currentValue} に変更されました。`);
  }

  // 変更されたデータに基づいたコンポーネントの状態更新
  if (changes['data']) {
    this.data = changes['data'].currentValue;
    this.processData();
  }
}

ngAfterContentInit

コンポーネントの子コンポーネントがすべて初期化された後に呼び出されます。 子コンポーネントから取得したデータに基づいて処理を行うのに適しています。

ngAfterContentInit() {
  // 子コンポーネントからデータ取得
  const childData = this.childComponent.data;

  // 取得したデータに基づいた処理
  console.log('子コンポーネントから取得したデータ:', childData);
}

ngAfterViewInit

コンポーネントのテンプレートがレンダリングされた後に呼び出されます。 DOM 操作を行うのに適しています。

ngAfterViewInit() {
  // DOM 操作
  const element = this.elementRef.nativeElement;
  element.style.color = 'red';
}

上記以外にも、コンポーネントの破棄前などに呼び出されるライフサイクルフックがあります。 それぞれのフックの役割を理解し、適切なタイミングでデータ処理を行うようにしましょう。

  • ライフサイクルフックは、コンポーネントクラスにメソッドとして定義します。
  • 入力データは、コンポーネントの @Input デコレータで定義されたプロパティを通じてアクセスできます。

上記の情報に加え、以下の点にも注意が必要です。

  • コンポーネントの破棄前にリソースを解放する必要がある場合は、ngOnDestroy ライフサイクルフックを使用します。
  • コンポーネントの入力データは、非同期的に更新される場合があります。 その場合は、ngOnChanges フック内で ChangeDetectorRef を注入し、detectChanges() メソッドを呼び出すことで、コンポーネントのビューを更新する必要があります。



import { Component, Input, OnInit, OnChanges, AfterContentInit, AfterViewInit } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements OnInit, OnChanges, AfterContentInit, AfterViewInit {

  @Input() data: string[];
  @Input() childData: string;

  constructor() { }

  ngOnInit() {
    console.log('コンポーネントが初期化されました。');
    console.log('入力データ:', this.data);
  }

  ngOnChanges(changes: SimpleChanges) {
    for (const propName in changes) {
      const change = changes[propName];
      console.log(`${propName}${change.previousValue} から ${change.currentValue} に変更されました。`);
    }

    if (changes['data']) {
      this.data = changes['data'].currentValue;
      this.processData();
    }
  }

  ngAfterContentInit() {
    console.log('子コンポーネントから取得したデータ:', this.childData);
  }

  ngAfterViewInit() {
    const element = this.elementRef.nativeElement;
    element.style.color = 'red';
  }

  processData() {
    // 入力データに基づいた処理
    console.log('処理されたデータ:', this.data);
  }
}

説明

  • processData メソッドは、data プロパティに入力されたデータに基づいて処理を行う例です。
  • ngAfterViewInit ライフサイクルフックで、コンポーネントのテンプレートがレンダリングされた後に、DOM 操作を行います。
  • ngAfterContentInit ライフサイクルフックで、子コンポーネントから childData プロパティを通じて取得したデータを出力します。
  • ngOnChanges ライフサイクルフックで、data プロパティの値が変更されたときに、変更内容と更新された値を出力します。
  • ngOnInit ライフサイクルフックで、コンポーネントが初期化されたときに data プロパティに入力されたデータを出力します。
  • このコンポーネントは datachildData という 2 つの入力プロパティを持っています。
  • 疑問点があれば、遠慮なく聞いてください。
  • ライフサイクルフック以外にも、コンポーネントで利用できる様々な機能があります。 詳細については、Angular 公式ドキュメントを参照してください。



サービスを利用する

コンポーネント間でデータを共有する場合、サービスを利用する方法があります。 サービスは、コンポーネントから独立してデータを持ち、それを他のコンポーネントに提供するクラスです。

// data.service.ts
import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class DataService {

  private data: string[];

  constructor() { }

  getData() {
    return this.data;
  }

  setData(data: string[]) {
    this.data = data;
  }
}

// my-component.component.ts
import { Component, Input, OnInit, Inject } from '@angular/core';
import { DataService } from './data.service';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements OnInit {

  @Input() data: string[];

  constructor(private dataService: DataService) { }

  ngOnInit() {
    // サービスからデータを取得
    this.data = this.dataService.getData();

    // データ処理
    this.processData();
  }

  processData() {
    // 入力データに基づいた処理
    console.log('処理されたデータ:', this.data);
  }
}

RxJS を利用する

非同期データ処理を行う場合、RxJS を利用する方法があります。 RxJS は、非同期データストリームを処理するためのライブラリです。

// my-component.component.ts
import { Component, Input, OnInit, OnDestroy, Subscription } from '@angular/core';
import { Observable, from } from 'rxjs';
import { map, tap } from 'rxjs/operators';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements OnInit, OnDestroy {

  @Input() data$: Observable<string[]>;
  private subscription: Subscription;

  constructor() { }

  ngOnInit() {
    // データストリームを購読
    this.subscription = this.data$.pipe(
      map(data => data.filter(item => item.length > 3)), // データ処理
      tap(data => console.log('処理されたデータ:', data)) // 処理結果のログ出力
    ).subscribe();
  }

  ngOnDestroy() {
    // 購読を解除
    this.subscription.unsubscribe();
  }
}

ルーティングパラメータを利用する

コンポーネントにルーティングパラメータとしてデータを渡す方法もあります。

// app-routing.module.ts
import { NgModule } from '@angular/core';
import { RouterModule, Routes } from '@angular/router';

const routes: Routes = [
  { path: 'my-component/:id', component: MyComponent },
];

@NgModule({
  imports: [RouterModule.forRoot(routes)],
  exports: [RouterModule]
})
export class AppRoutingModule { }

// my-component.component.ts
import { Component, OnInit, ActivatedRoute } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent implements OnInit {

  data: string;

  constructor(private activatedRoute: ActivatedRoute) { }

  ngOnInit() {
    // ルーティングパラメータを取得
    this.data = this.activatedRoute.snapshot.paramMap.get('id');

    // データ処理
    console.log('取得したデータ:', this.data);
  }
}

コンポーネント間のイベントを利用する

コンポーネント間でイベントを発行・購読することで、入力データを渡す方法もあります。

// child-component.component.ts
import { Component, Input, EventEmitter, Output } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-child-component',
  templateUrl: './child-component.html',
  styleUrls: ['./child-component.css']
})
export class ChildComponent {

  @Input

javascript angular typescript



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