React FlatListとVirtualizedList:大量リストをレンダリングするための最適なツール
Reactにおける大量リストのパフォーマンス最適化
仮装DOMの活用
Reactは、仮想DOMと呼ばれる技術を使用して、パフォーマンスを向上させます。仮想DOMは、実際のDOMとは異なる軽量なデータ構造であり、変更を効率的に追跡することができます。変更が生じた場合、Reactは仮想DOMを更新し、必要なDOM要素のみを更新します。これにより、不要な再レンダリングを回避し、パフォーマンスを向上させることができます。
リストコンポーネントの最適化
VirtualizedList
: 高さ可変のリストアイテムに最適FlatList
: 高さ一定のリストアイテムに最適
不要な再レンダリングの防止
コンポーネントがレンダリングされるときは、常にそのコンポーネントとその子コンポーネントがレンダリングされます。不要な再レンダリングを回避するには、以下の方法が有効です。
- React Memoを使用する: React Memoは、関数コンポーネントを永続化するために使用されます。同じpropsを受け取った場合、コンポーネントは再レンダリングされません。
- PureComponentを使用する: PureComponentは、shouldComponentUpdateメソッドをデフォルトで実装しており、propsとstateの変化に基づいて再レンダリングが必要かどうかを判断します。
shouldComponentUpdate
メソッドを使用する: このメソッドは、コンポーネントが再レンダリングされる必要があるかどうかを判断するために使用されます。
コードの分割
大きなリストコンポーネントを小さなコンポーネントに分割することで、コードをより管理しやすくすることができます。また、個々のコンポーネントを個別に最適化することもできます。
データのフェッチとパージング
大量のリストを扱う場合、一度にすべてのデータをフェッチするのではなく、必要なデータのみをフェッチするようにしてください。また、古いデータをパージして、メモリ使用量を削減することも重要です。
- パフォーマンスプロファイリングツールの使用: React DevToolsなどのパフォーマンスプロファイリングツールを使用して、アプリケーションのパフォーマンスのボトルネックを特定することができます。
- CSSの最適化: CSSセレクターをできるだけ具体的にし、不要なCSSプロパティを削除することで、レンダリングパフォーマンスを向上させることができます。
- 画像の圧縮: 画像は、リストアイテムで最も一般的なパフォーマンスのボトルネックの一つです。画像を圧縮することで、ロード時間を短縮し、パフォーマンスを向上させることができます。
import React from 'react';
import { FlatList, VirtualizedList } from 'react-native';
const data = generateData(10000); // 10,000個のアイテムを生成
function Item({ item }) {
return (
<div key={item.id}>
{item.title}
</div>
);
}
function MyList() {
return (
<FlatList
data={data}
renderItem={({ item }) => <Item item={item} />}
keyExtractor={(item) => item.id}
initialNumToRender={100} // 最初にレンダリングするアイテム数
maxRenderAhead={50} // 視野外にあるアイテムをレンダリングする最大数
updateCells={false} // 変更があったアイテムのみを更新
/>
);
}
function App() {
return (
<div>
<MyList />
</div>
);
}
export default App;
このコードでは、以下のテクニックを使用しています。
updateCells
: 変更があったアイテムのみを更新することで、パフォーマンスを向上させます。maxRenderAhead
: 視野外にあるアイテムをレンダリングする最大数を設定することで、不要な再レンダリングを回避します。initialNumToRender
: 最初にレンダリングするアイテム数を設定することで、パフォーマンスを向上させます。keyExtractor
: 各アイテムに一意なキーを割り当てることで、効率的な更新を実現します。FlatList
: 高さ一定のリストアイテムに最適なコンポーネントを使用します。
このコードはあくまでも一例であり、具体的な状況に合わせて調整する必要があります。
以下の例では、VirtualizedList
コンポーネントを使用して、高さ可変のリストアイテムをレンダリングする方法を示します。
import React from 'react';
import { VirtualizedList } from 'react-native';
const data = generateData(10000); // 10,000個のアイテムを生成
function Item({ item }) {
return (
<div key={item.id}>
{item.title} - {item.content}
</div>
);
}
function MyList() {
return (
<VirtualizedList
data={data}
renderItem={({ item }) => <Item item={item} />}
getItemHeight={({ index }) => data[index].height} // アイテムの高さを返す
keyExtractor={(item) => item.id}
initialNumToRender={100}
maxRenderAhead={50}
updateCells={false}
/>
);
}
function App() {
return (
<div>
<MyList />
</div>
);
}
export default App;
このコードでは、getItemHeight
プロパティを使用して、各アイテムの高さを返しています。これにより、VirtualizedListコンポーネントは、リストアイテムの正確な高さを計算し、必要なDOM要素のみをレンダリングすることができます。
長いリストをページングする代わりに、Infinite scrollingと呼ばれる手法を使用することができます。これは、ユーザーがリストの終わりに近づくと、自動的に次のページのデータを読み込むというものです。これにより、一度にレンダリングするアイテム数を減らすことができ、パフォーマンスを向上させることができます。
React Windowの利用
React Windowは、大量のリストをレンダリングするためのカスタムフックです。useWindow
フックを使用して、ウィンドウ内のアイテムのみをレンダリングするように構成できます。これにより、パフォーマンスを大幅に向上させることができます。
Server-side renderingの利用
大量のデータを扱う場合は、Server-side renderingを使用して、初期レンダリングをサーバー側で行うことができます。これにより、クライアント側のレンダリング負荷を軽減し、 perceived performanceを向上させることができます。
コードのプリコンパイル
本番環境にデプロイする前に、コードをプリコンパイルすることで、パフォーマンスを向上させることができます。これにより、JavaScriptエンジンがコードをより効率的に解釈できるようになります。
Content Delivery Network (CDN)の利用
静的アセット (画像、CSS、JavaScriptなど) をCDNに配信することで、ユーザーに近いサーバーからアセットを配信することができます。これにより、ロード時間を短縮し、パフォーマンスを向上させることができます。
- テストとプロファイリング: パフォーマンスの問題を特定し、修正するために、アプリケーションをテストしてプロファイリングすることが重要です。
- コンポーネントの再利用: 可能な限りコンポーネントを再利用することで、コードを削減し、パフォーマンスを向上させることができます。
- 画像の遅延読み込み: 画像を遅延読み込みすることで、一度にロードする画像の数を減らすことができます。
これらの方法は、状況に応じて組み合わせることができます。最適な方法は、個々のアプリケーションによって異なるため、さまざまなテクニックを試し、何が最も効果的なのかを確認することが重要です。
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