ウィンドウサイズに追従するWebサイト!JavaScriptとjQueryで実現するクロスブラウザ対応リサイズイベント処理

2024-05-26

JavaScriptとjQueryによるクロスブラウザウィンドウリサイズイベント処理

そこで、今回はJavaScriptとjQueryを用いた、クロスブラウザウィンドウリサイズイベント処理について、分かりやすく解説します。

基本的な処理

JavaScriptでウィンドウリサイズイベントを処理するには、windowオブジェクトのresizeイベントにイベントハンドラを設定します。以下のコードは、ウィンドウリサイズ時にコンソールのログに現在のウィンドウ幅を出力する例です。

window.addEventListener('resize', function() {
  console.log('ウィンドウ幅:', window.innerWidth);
});

クロスブラウザ対応

Internet Explorerなどの古いブラウザでは、window.addEventListenerがサポートされていない場合があります。そのため、このようなブラウザでは、window.onresizeプロパティを使用する必要があります。

window.onresize = function() {
  console.log('ウィンドウ幅:', window.innerWidth);
};

しかし、window.onresizeはイベントハンドラを直接設定する古い方法であり、イベントのバブリングやキャプチャなどの制御ができません。そのため、可能な限りwindow.addEventListenerを使用することを推奨します。

jQueryによるウィンドウリサイズイベント処理

jQueryを使用すると、JavaScriptによるイベント処理をより簡潔に記述できます。以下のコードは、jQueryを使ってウィンドウリサイズ時にコンソールのログに現在のウィンドウ幅を出力する例です。

$(window).resize(function() {
  console.log('ウィンドウ幅:', $(window).width());
});

jQueryのresizeメソッドは、windowオブジェクトだけでなく、任意の要素に対してイベントハンドラを設定できます。

リサイズイベント処理の注意点

イベントの頻度

ウィンドウリサイズイベントは、ブラウザのウィンドウサイズが少しでも変化するたびに発生します。そのため、イベントハンドラ内で重い処理を実行すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

パフォーマンスへの影響を抑えるために、以下の対策が有効です。

  • イベントハンドラ内でタイマーを使用して、一定時間内に一度だけ処理を実行する
  • requestAnimationFrame APIを使用して、ブラウザの描画処理と同期して処理を実行する

デバイスごとの挙動

スマートフォンなどのモバイルデバイスでは、ブラウザのウィンドウサイズが頻繁に変化する可能性があります。そのため、デスクトップパソコンとは異なる処理が必要となる場合があります。

モバイルデバイス向けの対策としては、以下の方法があります。

  • タッチイベントとマウスイベントを区別して処理する
  • デバイスの向き変化にも対応する

まとめ

JavaScriptとjQueryを用いることで、クロスブラウザウィンドウリサイズイベントを簡単に処理することができます。イベント処理の注意点やデバイスごとの挙動を理解し、適切な対策を講じることが重要です。




JavaScriptによるウィンドウリサイズイベント処理

  • ヘッダーの高さをウィンドウの幅に合わせる
  • コンテンツ領域の余白を調整する
window.addEventListener('resize', function() {
  const header = document.getElementById('header');
  const content = document.getElementById('content');

  header.style.width = window.innerWidth + 'px';
  content.style.marginLeft = header.offsetWidth + 'px';
});

このコードは以下の通り動作します。

  1. ウィンドウリサイズイベントが発生すると、イベントハンドラ関数が呼び出されます。
  2. イベントハンドラ関数内では、まずヘッダー要素とコンテンツ要素を取得します。
  3. 次に、ヘッダー要素の幅をウィンドウの幅に設定します。
  4. 最後に、コンテンツ要素の左マージンをヘッダー要素の幅に設定します。

この結果、ヘッダーが常にウィンドウ幅いっぱいに表示され、コンテンツ領域がヘッダーの下に適切に配置されます。

jQueryによるウィンドウリサイズイベント処理

以下のコードは、jQueryを使って前述の処理をより簡潔に記述したものです。

$(window).resize(function() {
  $('#header').width($(window).width());
  $('#content').css('margin-left', $('#header').width());
});

このコードは、以下の通りjQueryのメソッドを使用して記述されています。

  • $(window).resize(): ウィンドウリサイズイベントにイベントハンドラを設定します。
  • $('#header').width(): ヘッダー要素の幅を取得または設定します。
  • $('#content').css('margin-left', ...): コンテンツ要素の左マージンを設定します。

jQueryを使用することで、JavaScriptよりもコードを簡潔に記述することができます。

その他

上記のサンプルコードはあくまで基本的な例であり、具体的な処理内容は状況に合わせて変更する必要があります。

例えば、レスポンシブデザインに対応する場合は、メディアクエリを使用してデバイスごとの処理を分岐する必要があります。

また、パフォーマンスを向上させるために、イベントハンドラ内でタイマーを使用して処理を制限したり、requestAnimationFrame APIを使用したりするなどの対策も有効です。




JavaScriptとjQuery以外の方法でクロスブラウザウィンドウリサイズイベントを処理する方法

EventListenerOptions

window.addEventListenerを使用する際に、EventListenerOptionsオブジェクトをオプションで渡すことで、イベントの処理方法をより詳細に制御することができます。このオプションには、以下のプロパティがあります。

  • capture: イベントバブリングの処理方法を指定します。trueの場合はバブリングフェーズでイベントを処理し、falseの場合はキャプチャフェーズで処理します。
  • once: イベントハンドラを一度だけ実行して削除するかどうかを指定します。trueの場合は一度だけ実行し、falseの場合は繰り返し実行します。
  • passive: イベントハンドラがデフォルトの動作を妨げないことを示します。主にパフォーマンスを向上させるために使用されます。

MutationObserver APIを使用して、DOMの変化を監視することができます。ウィンドウのサイズ変更は、DOMの変化に該当するため、MutationObserverを使用してウィンドウリサイズイベントを検出することができます。

以下のコードは、MutationObserverを使用してウィンドウリサイズイベントを検出する例です。

const observer = new MutationObserver(function(mutations) {
  for (const mutation of mutations) {
    if (mutation.type === 'childList') {
      if (mutation.target === window) {
        console.log('ウィンドウサイズが変更されました');
      }
    }
  }
});

observer.observe(document.documentElement, {
  childList: true
});
  1. MutationObserverオブジェクトを作成します。
  2. オブザーバーの監視対象とオプションを指定します。この例では、document.documentElement全体を監視し、子ノードが追加または削除されたことを検出します。
  3. observeメソッドを使用して、オブザーバーを監視対象に追加します。
  4. MutationObserverのコールバック関数が呼び出されると、DOMの変化情報が渡されます。
  5. コールバック関数内では、mutation.typemutation.targetプロパティを確認して、ウィンドウサイズが変更されたかどうかを判断します。
  6. ウィンドウサイズが変更された場合は、コンソールにログを出力します。

ResizeObserver APIは、より新しいブラウザで利用可能な、ウィンドウサイズの変化を監視するためのAPIです。MutationObserverよりも高性能で、メモリ使用量も少ないという利点があります。

const observer = new ResizeObserver(function(entries) {
  for (const entry of entries) {
    console.log('ウィンドウサイズが変更されました:', entry.contentRect);
  }
});

observer.observe(window);
  1. オブザーバーの監視対象を指定します。この例では、windowオブジェクトを監視します。
  2. コールバック関数内では、entry.contentRectプロパティを使用して、変更された要素の新しいサイズを取得できます。

Pub/Subライブラリを使用すると、イベントを発行して購読することで、ウィンドウリサイズイベントを処理することができます。

const pubsub = new PubSub();

window.addEventListener('resize', function() {
  pubsub.publish('windowResize', { width: window.innerWidth, height: window.innerHeight });
});

pubsub.subscribe('windowResize', function(data) {
  console.log('ウィンドウサイズが変更されました:', data);
});
  1. PubSubライブラリのインスタンスを作成します。
  2. ウィンドウリサイズイベントが発生すると、pubsub.publishメソッドを使用してイベントを発行します。
  3. pubsub.subscribeメソッドを使用して、イベントを購読します。
  4. イベントが発行されると、購読した関数が呼び出されます。

カスタムイベント

windowオブジェクトにカスタムイベントを作成して、ウィンドウリサイズイベントを処理することができます。


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