Angular 4.3.0以降で必須！HttpClientへの移行方法と'cannot find module '@angular/http'?'エラー対策

Angular アプリケーションで "cannot find module '@angular/http' ?" エラーが発生する場合、これは @angular/http モジュールがプロジェクトで適切にインストールされていないことを示しています。

原因

このエラーには主に2つの原因が考えられます。

1. Angular バージョン: Angular 4.3.0以降、@angular/http モジュールは非推奨となり、Angular 6.0.0で完全に削除されました。
2. モジュールのインストール不足: @angular/http モジュールがプロジェクトにインストールされていない場合、このエラーが発生します。

解決策

以下の方法でエラーを解決できます。

Angular バージョンを確認

まず、使用している Angular のバージョンを確認してください。バージョン 4.3.0 以降の場合は、以下のいずれかの方法で解決する必要があります。

1 HttpClient に移行

Angular 4.3.0 以降では、@angular/http モジュールではなく、@angular/common/http モジュールと HttpClient クラスを使用する必要があります。

• @angular/http モジュールのインポートを削除します。
• @angular/common/http モジュールを app.module.ts などの NgModule にインポートします。
• Http サービスを HttpClient サービスに置き換えます。

2 Angular を古いバージョンにダウングレード

Angular 4.2.x 以前のバージョンを使用している場合は、このエラーが発生しません。ただし、古いバージョンの Angular はセキュリティ上の脆弱性や最新機能の不足などの問題があるため、推奨されません。

@angular/http モジュールがインストールされていない場合は、以下のコマンドを実行してインストールします。

npm install @angular/http

注意点

• @angular/http モジュールは非推奨であり、将来的には削除される可能性があります。
• 新しいプロジェクトでは、@angular/common/http モジュールと HttpClient クラスを使用することを強くお勧めします。

上記以外にも、プロジェクトの設定や環境などによって、異なる解決策が必要になる場合があります。問題が解決しない場合は、具体的なエラーメッセージやプロジェクト構成などを共有していただければ、より詳細なアドバイスを提供できる可能性があります。

Angular で HttpClient を使用するサンプルコード

import { HttpClient } from '@angular/common/http';

コンポーネントに HttpClient を注入

constructor(private http: HttpClient) {}

GET リクエスト

this.http.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1')
  .subscribe(data => console.log(data));

const data = {
  title: 'My Post',
  body: 'This is the post body.'
};

this.http.post('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts', data)
  .subscribe(response => console.log(response));

const data = {
  id: 1,
  title: 'Updated Post',
  body: 'This is the updated post body.'
};

this.http.put('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1', data)
  .subscribe(response => console.log(response));

this.http.delete('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1')
  .subscribe(() => console.log('Post deleted'));

エラー処理

this.http.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1')
  .subscribe(data => console.log(data),
            error => console.error(error));

型注釈

this.http.get<Post>('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1')
  .subscribe(post => console.log(post));

補足

• 上記は基本的な例であり、より複雑なリクエストや処理にも対応できます。

Angular で HTTP リクエストを行うその他の方法

HTTP リクエストをコンポーネントから直接行うのではなく、サービスを作成してカプセル化することができます。これにより、コードがより整頓され、テストしやすくなります。

インターセプターを使用

HTTP リクエストとレスポンスを処理するカスタム ロジックを実装するために、インターセプターを使用することができます。これは、認証、キャッシュ、ロギングなどのタスクに役立ちます。

サードパーティのライブラリを使用

Angular には、HTTP リクエストを簡素化するための多くのサードパーティ ライブラリがあります。これらのライブラリは、追加機能や便利なツールを提供することがあります。

例

サービスを使用

import { Injectable } from '@angular/core';
import { HttpClient } from '@angular/common/http';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class DataService {

  constructor(private http: HttpClient) {}

  getPosts() {
    return this.http.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts');
  }

}

コンポーネントでサービスを使用

import { Component } from '@angular/core';
import { DataService } from './data.service';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent {

  posts: any[];

  constructor(private dataService: DataService) {}

  ngOnInit() {
    this.dataService.getPosts().subscribe(posts => this.posts = posts);
  }

}

import { Injectable } from '@angular/core';
import { HttpEvent, HttpInterceptor, HttpRequest, HttpResponse } from '@angular/common/http';
import { Observable } from 'rxjs';

@Injectable()
export class LoggingInterceptor implements HttpInterceptor {

  intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
    console.log('Request:', req);

    const started = Date.now();

    return next.handle(req).pipe(
      tap((event: HttpEvent<any>) => {
        if (event instanceof HttpResponse) {
          const elapsed = Date.now() - started;
          console.log(`Response: ${elapsed} ms`);
        }
      })
    );
  }

}

import { Component } from '@angular/core';
import { HttpClient } from '@angular/common/http';
import { map } from 'rxjs/operators';
import { Observable } from 'rxjs';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent {

  posts$: Observable<any>;

  constructor(private http: HttpClient) {
    this.posts$ = this.http.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts')
      .pipe(map((data: any[]) => data.slice(0, 5)));
  }

}