【徹底解説】JavaScript、CSS、DOMでスクロールバーの表示を確認する方法

2024-05-13

ここでは、JavaScript、CSS、DOM を用いてスクロールバーの表示を確認する方法を、それぞれ詳しく解説します。

JavaScript では、以下のプロパティを用いてスクロールバーの表示状態を確認することができます。

  • overflow-x: 要素の水平方向のスクロールバーの表示状態を制御します。

これらのプロパティの値を確認することで、スクロールバーが表示されているかどうかを判断することができます。

const element = document.getElementById('target-element');
const hasHorizontalScrollbar = element.style.overflowX === 'scroll';
const hasVerticalScrollbar = element.style.overflowY === 'scroll';

if (hasHorizontalScrollbar || hasVerticalScrollbar) {
  console.log('スクロールバーが表示されています');
} else {
  console.log('スクロールバーは表示されていません');
}

上記コードでは、target-element IDを持つ要素のスクロールバーの表示状態を確認しています。overflowXoverflowY の値が scroll である場合、スクロールバーが表示されていると判断されます。

CSS による方法

CSS では、::-webkit-scrollbar 疑似要素を用いてスクロールバーのスタイルを調整することができます。この疑似要素には、display プロパティが存在し、このプロパティの値を none に設定することで、スクロールバーを非表示にすることができます。

#target-element::-webkit-scrollbar {
  display: none;
}

上記コードでは、target-element IDを持つ要素のスクロールバーを非表示にしています。この方法を用いる場合は、ブラウザによって互換性の問題が生じる可能性があることに注意が必要です。

DOM では、offsetHeightscrollHeight プロパティを用いて、要素の高さおよびスクロール可能な高さを取得することができます。これらの値を比較することで、スクロールバーが表示されているかどうかを判断することができます。

const element = document.getElementById('target-element');
const hasScrollbar = element.offsetHeight < element.scrollHeight;

if (hasScrollbar) {
  console.log('スクロールバーが表示されています');
} else {
  console.log('スクロールバーは表示されていません');
}

上記で紹介した3つの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。

  • JavaScript: 汎用性が高く、ブラウザの互換性も比較的高い。ただし、要素のスタイルを直接操作することはできない。
  • CSS: スタイルを直接操作することができる。ただし、ブラウザによって互換性の問題が生じる可能性がある。
  • DOM: 要素の高さおよびスクロール可能な高さを正確に取得できる。ただし、比較的複雑なコードとなる。
  • [ス



JavaScript による方法

const element = document.getElementById('target-element');

function checkScrollbar() {
  const hasHorizontalScrollbar = element.style.overflowX === 'scroll';
  const hasVerticalScrollbar = element.style.overflowY === 'scroll';

  if (hasHorizontalScrollbar || hasVerticalScrollbar) {
    console.log('スクロールバーが表示されています');
  } else {
    console.log('スクロールバーは表示されていません');
  }
}

checkScrollbar();

// 要素のコンテンツが変更された場合にスクロールバーの表示状態を再確認
element.addEventListener('DOMContentLoaded', checkScrollbar);
element.addEventListener('scroll', checkScrollbar);

このコードでは、target-element IDを持つ要素のスクロールバーの表示状態を、ページロード時と要素のスクロールが発生した際に確認しています。

CSS による方法

#target-element {
  overflow-x: auto;
  overflow-y: auto;
}

#target-element::-webkit-scrollbar {
  display: none; /* スクロールバーを非表示にする */
}

このコードでは、target-element IDを持つ要素に対して overflow-x: autooverflow-y: auto を設定し、スクロールバーを表示するようにしています。その後、::-webkit-scrollbar 疑似要素を用いてスクロールバーを非表示にしています。

DOM による方法

const element = document.getElementById('target-element');

function checkScrollbar() {
  const hasScrollbar = element.offsetHeight < element.scrollHeight;

  if (hasScrollbar) {
    console.log('スクロールバーが表示されています');
  } else {
    console.log('スクロールバーは表示されていません');
  }
}

checkScrollbar();

// 要素のコンテンツが変更された場合にスクロールバーの表示状態を再確認
element.addEventListener('DOMContentLoaded', checkScrollbar);
element.addEventListener('scroll', checkScrollbar);

補足

上記はあくまでも一例であり、状況に合わせて様々な方法を組み合わせて利用することができます。

  • サンプルコードはあくまでも参考としており、実際の利用環境に合わせて調整する必要があります。
  • ブラウザによっては、互換性の問題により意図した動作にならない場合があります。
  • コードを実行する前に、ブラウザの開発者ツールなどで動作を確認することをおすすめします。



スクロールバーの表示を確認するその他の方法

getBoundingClientRect() メソッドを用いることで、要素の座標や寸法に関する情報を取得することができます。この情報から、要素のコンテンツ領域の高さ(height プロパティ)と、実際に表示されている領域の高さ(bottom プロパティ - top プロパティ)を比較することで、スクロールバーが表示されているかどうかを判断することができます。

const element = document.getElementById('target-element');
const hasScrollbar = element.scrollHeight > element.clientHeight;

if (hasScrollbar) {
  console.log('スクロールバーが表示されています');
} else {
  console.log('スクロールバーは表示されていません');
}

offsetHeight と scrollTop/scrollLeft プロパティ

offsetHeight プロパティは要素のコンテンツ領域の高さ、scrollTop および scrollLeft プロパティは要素の現在のスクロール位置を取得することができます。これらの値を比較することで、要素のコンテンツ全体が表示されているかどうかを判断することができます。

const element = document.getElementById('target-element');
const hasHorizontalScrollbar = element.scrollWidth > element.clientWidth;
const hasVerticalScrollbar = element.scrollHeight > element.clientHeight;

if (hasHorizontalScrollbar || hasVerticalScrollbar) {
  if (hasHorizontalScrollbar && element.scrollLeft === 0 && element.scrollWidth === element.clientWidth) {
    console.log('水平方向のスクロールバーは非表示ですが、コンテンツ全体が表示されていません');
  } else if (hasVerticalScrollbar && element.scrollTop === 0 && element.scrollHeight === element.clientHeight) {
    console.log('垂直方向のスクロールバーは非表示ですが、コンテンツ全体が表示されていません');
  } else {
    console.log('スクロールバーが表示されています');
  }
} else {
  console.log('スクロールバーは表示されていません');
}

ResizeObserver API は、要素のサイズが変更された際にイベントを発生させるAPIです。このAPIを用いることで、要素のサイズが変更されたタイミングでスクロールバーの表示状態を確認することができます。

const element = document.getElementById('target-element');
const observer = new ResizeObserver((entries) => {
  for (const entry of entries) {
    const hasScrollbar = entry.contentRect.height < entry.contentRect.size.height;

    if (hasScrollbar) {
      console.log('スクロールバーが表示されました');
    } else {
      console.log('スクロールバーが非表示になりました');
    }
  }
});
observer.observe(element);

注意点

上記で紹介した方法は、いずれもブラウザによって互換性の問題が生じる可能性があります。実際の利用環境に合わせて、適切な方法を選択する必要があります。

スクロールバーの表示を確認する方法は、状況に応じて様々な方法を選択することができます。それぞれの方法の利点と欠点を理解し、適切な方法を選択することが重要です。


javascript css dom


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