Node.js アプリケーションで発生する "FATAL ERROR: CALL_AND_RETRY_LAST Allocation failed - JavaScript heap out of memory" エラーの解決方法

2024-04-02

Node.js ヒープメモリ不足 エラー解説

このエラーは、Node.js アプリケーションが処理に必要なメモリを確保できない場合に発生します。ヒープメモリとは、JavaScript で実行されるプログラムがオブジェクトを格納するために使用する領域です。

原因:

  • 大量のデータを処理している場合
  • メモリリークが発生している場合
  • 不適切なデータ構造を使用している場合
  • Node.js のバージョンや設定が適切でない場合

症状:

  • アプリケーションがクラッシュする
  • "FATAL ERROR: CALL_AND_RETRY_LAST Allocation failed - JavaScript heap out of memory" というエラーメッセージが表示される

解決策:

  • 使用しているメモリ量を調査する
  • メモリリークを検出する
  • データ構造を最適化する

詳細:

  • メモリ使用量の調査:

process.memoryUsage() を使用して、アプリケーションが使用しているメモリ量を調査できます。

const usage = process.memoryUsage();

console.log('Heap used:', usage.heapUsed);
console.log('Heap total:', usage.heapTotal);

heapdump モジュールを使用して、ヒープダンプを作成できます。ヒープダンプは、メモリに割り当てられているすべてのオブジェクトのスナップショットです。メモリリーク検出ツールを使用して、ヒープダンプを分析できます。

const heapdump = require('heapdump');

heapdump.writeSnapshot('heapdump.heapsnapshot');

不適切なデータ構造を使用していると、メモリ使用量が増加する可能性があります。たとえば、大量のデータを格納する必要がある場合は、配列よりもオブジェクトを使用する方が効率的です。

Node.js のバージョンや設定によっては、ヒープメモリの上限が低く設定されている場合があります。必要に応じて、上限値を増やすことができます。

補足:

  • 上記の解決策は一般的なものであり、すべての状況に当てはまるわけではありません。
  • 問題の解決には、Node.js に関する知識と経験が必要になる場合があります。

関連キーワード:

  • javascript
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  • crash
  • memory leak
  • heap dump
  • node.js memory usage
  • node.js heap size



const arr = [];

setInterval(() => {
  arr.push(new Array(1000000));
}, 1000);

このコードは、1秒ごとに100万個の要素を持つ配列を作成します。この配列は使用されないので、メモリリークが発生します。

メモリリーク検出

以下のコードは、heapdump モジュールを使用してメモリリークを検出する例です。

const heapdump = require('heapdump');

setInterval(() => {
  const usage = process.memoryUsage();

  if (usage.heapUsed > 100000000) {
    heapdump.writeSnapshot('heapdump.heapsnapshot');
    process.exit(1);
  }
}, 1000);

このコードは、1秒ごとにヒープメモリ使用量をチェックします。使用量が100MBを超えると、ヒープダンプを作成してアプリケーションを終了します。

  • Node.js のバージョンによって、ヒープメモリに関する設定や動作が異なる場合があります。
  • 詳細については、Node.js の公式ドキュメントを参照してください。



ヒープメモリ不足エラーの解決方法

古いバージョンの Node.js では、ヒープメモリ管理に問題がある場合があります。最新バージョンにアップデートすることで、問題が解決する場合があります。

--max-old-space-size オプションを使用する

node コマンドを実行する際に、--max-old-space-size オプションを使用して、ヒープメモリの上限値を指定できます。

node --max-old-space-size=8192 myapp.js

この例では、ヒープメモリの上限値を8GBに設定しています。

32ビット版 Node.js では、使用できるメモリ量が4GBに制限されています。64ビット版 Node.js を使用すれば、より多くのメモリを使用できます。

クラウドサービスを使用する

Heroku や AWS Lambda などのクラウドサービスを使用すると、メモリ管理を気にすることなくアプリケーションを実行できます。

アプリケーションのコードを見直す

メモリリークが発生していないかどうか、アプリケーションのコードを見直します。不要な変数やオブジェクトは、速やかに解放するようにします。

デバッガーを使用する

Chrome DevTools などのデバッガーを使用して、メモリ使用量をリアルタイムで監視できます。

モジュールを更新する

使用しているモジュールが最新バージョンであることを確認します。古いバージョンのモジュールには、メモリリークなどの脆弱性が含まれている可能性があります。

専門家に相談する

上記の方法を試しても問題が解決しない場合は、Node.js の専門家に相談することを検討してください。

  • ヒープメモリ不足エラーは、さまざまな原因によって発生します。原因を特定することが重要です。

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