Node.jsサーバーのポート取得方法

2024-09-28

JavaScript, Node.js, Express: サーバーのポートを取得する方法

Node.jsでサーバーを立ち上げるときに、そのサーバーがどのポートでリスンしているかを調べる方法について説明します。

Express.jsを使用する場合

Express.jsはNode.jsのWebアプリケーションフレームワークです。サーバーのポートを取得するには、app.listen()メソッドのコールバック関数を使用します。

const express = require('express');
const app = express();

const port = 3000;

app.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${port}`);
});
  • () => { ... }: サーバーが起動した後に実行されるコールバック関数です。この中でport変数をログに出力することで、サーバーのポートを取得できます。
  • app.   listen(port): 指定したポートでサーバーを起動します。

Node.jsのHTTPモジュールを使用する場合

Express.jsを使わない場合でも、Node.jsの組み込みモジュールであるhttpを使ってサーバーを立ち上げることができます。この場合も、server.listen()メソッドのコールバック関数でポートを取得します。

const http = require('http');

const port = 3000;

const server = http.createServer((req, res) => {
  // リクエスト処理
});

server.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${port}`);
});

環境変数を使用する場合

サーバーのポートを環境変数で設定し、アプリケーション内で取得することもできます。これは、デプロイ時にポートを柔軟に変更したい場合に便利です。

const express = require('express');
const app = express();

const port = process.env.PORT || 3000;

app.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${   port}`);
});
  • || 3000: process.env.PORTが未定義または空文字の場合、デフォルト値として3000を使用します。
  • process.env.PORT: 環境変数PORTの値を取得します。



Node.js サーバーのポートを取得する方法:コード解説

コード例1:Express.js を使った場合

const express = require('express');
const app = express();

const port = 3000;

app.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${por   t}`);
});

解説

  1. const express = require('express');: Express.js ライブラリをインポートします。
  2. const app = express();: Express アプリケーションを作成します。
  3. const port = 3000;: サーバーが使用するポート番号を定義します。
  4. app.listen(port, () => { ... });: 指定したポートでサーバーを起動します。
    • コールバック関数: サーバーが起動した後に実行されます。
    • console.log(): サーバーがリスンしているポート番号をコンソールに出力します。

ポイント

  • app.listen() メソッドのコールバック関数は、サーバーが実際に起動した後に実行されるため、ここでポート番号を取得することで、正しいポート番号が得られます。

コード例2:Node.js の HTTP モジュールを使った場合

const http = require('http');

const port = 3000;

const server = http.createServer((req, res) => {
  // リクエスト処理
});

server.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${port}`);
});
  1. const http = require('http');: Node.js の組み込み HTTP モジュールをインポートします。
  2. const server = http.createServer((req, res) => { ... });: HTTP サーバーを作成します。
    • コールバック関数: HTTP リクエストを受け取った際に実行される関数です。
  3. server.listen(port, () => { ... });: 指定したポートでサーバーを起動します。

Express.js を使わない場合でも、HTTP モジュールを使って同様の処理を行うことができます。

コード例3:環境変数を使った場合

const express = require('express');
const app = express();

const port = process.env.PORT || 3000;

app.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${   port}`);
});
  1. const port = process.env.PORT || 3000;:
  • 環境変数を使用することで、デプロイ環境ごとに異なるポート番号を設定することができます。

Node.js でサーバーのポートを取得するには、主に以下の方法があります。

  • 環境変数
    デプロイ環境ごとにポート番号を柔軟に設定したい場合に便利です。
  • Node.js の HTTP モジュールの server.listen() メソッドのコールバック関数
    Express.js を使わない場合に利用します。
  • Express.js の app.listen() メソッドのコールバック関数
    Express.js を使用する場合、最も一般的な方法です。

これらの方法を理解することで、Node.js のサーバー開発において、ポートに関する設定を柔軟に行うことができるようになります。

  • ポート番号の衝突
    複数のアプリケーションが同じポート番号を使用しようとすると、エラーが発生します。ポート番号の管理には注意が必要です。
  • listen(0) について
    Node.js では、listen(0) とすることで、OS が空いているポートを自動的に割り当ててくれます。この場合、実際に使用されているポート番号は、コールバック関数内で取得する必要があります。



server.address() を使う

Node.js の HTTP サーバーオブジェクトには、address() メソッドが用意されています。このメソッドは、サーバーがバインドされているアドレスとポート番号を含むオブジェクトを返します。

const http = require('http');

const server = http.createServer((req, res) => {
  // ...
});

server.listen(0, () => {
  const address = server.address();
  console.log(`Server listening at http://${address.address}:${address.port}`);
});
  • address.port: ポート番号を取得します。
  • address.address: IP アドレスを取得します。
  • server.address(): サーバーのアドレスとポート番号を取得します。

cluster モジュールを使う

Node.js の cluster モジュールを使用すると、複数のプロセスでサーバーを分散させることができます。この場合、各ワーカープロセスが異なるポートでリスンする場合があります。

const cluster = require('cluster');
const http = require('http');

const numCPUs = require('os').cpus().length;

if (cluster.isMaster) {
  for (let i = 0; i < numCPUs; i++) {
    cluster.fork();
  }
} el   se {
  const server = http.createServer((req, res) => {
    // ...
  });

  server.listen(0, () => {
    const address = server.address();
    console.log(`Worker ${process.pid} listening at http://${address.address}:${address.port}`);
  });
}
  • 各ワーカープロセスで server.address() を使用してポート番号を取得します。
  • cluster.fork(): ワーカープロセスを生成します。
  • cluster.isMaster: マスタープロセスかどうかを判定します。

カスタムプロトコルを使用する場合

Node.js では、Net 模ジュールを使ってカスタムプロトコルを実装できます。この場合、ポート番号は自分で管理する必要があります。

const net = require('net');

const server = net.createServer((socket) => {
  // ...
});

const port = 12345;

server.listen(port, () => {
  console.log(`Server listening on port ${port}`);
});

リバースプロキシを使用する場合

Nginx や Apache などのリバースプロキシを使用する場合、Node.js サーバーがリスンするポートは、リバースプロキシの設定によって異なります。この場合、Node.js サーバー内から直接ポート番号を取得することはできません。

Node.js でサーバーのポートを取得する方法には、様々なケースや状況に応じて、いくつかの方法があります。

  • リバースプロキシ
    リバースプロキシの設定によってポート番号が決定
  • カスタムプロトコル
    Net モジュールを使用し、自分でポート番号を管理
  • クラスタ環境
    cluster モジュールを使用して、各ワーカープロセスのポート番号を取得
  • 詳細な情報
    server.address() を使用して、アドレスとポート番号を取得
  • シンプルなケース
    app.listen()server.listen() のコールバック関数で取得

選択する方法は、以下の要素によって異なります。

  • ネットワーク環境
    リバースプロキシを使用しているかなど
  • サーバーの構成
    単一プロセスか、クラスタ環境か
  • 使用するフレームワーク
    Express.js や Koa など

注意点

  • 動的ポート割り当て
    listen(0) を使用すると、OS が空いているポートを自動的に割り当てますが、必ずしも安定した動作が保証されるわけではありません。
  • 環境変数
    デプロイ環境によってポート番号が異なる場合は、環境変数を利用すると便利です。

javascript node.js express



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