JavaScriptエンコーディング関数使い分け

2024-09-12

JavaScriptにおけるescape、encodeURI、encodeURIComponentの使い分け

escapeencodeURIencodeURIComponentは、JavaScriptでURLエンコードを行うための関数です。しかし、それぞれの用途が異なるため、使い間違えると意図しない結果が生じます。

escape

  • 注意点
    いくつかの文字(+、.、@、*、_)はエスケープされません。また、一部のブラウザではサポートされていない場合があります。
  • 特徴
    すべての非ASCII文字をエスケープシーケンス(%xx)に変換します。
  • 用途
    古くからある関数で、主にURLエンコード用でしたが、現在はあまり使用されません。

encodeURI


  • encodeURI("http://example.com/?q=こんにちは")
  • 特徴
    URLで許容される文字(/、?、#、&、=)を除いて、すべての非ASCII文字をエスケープシーケンスに変換します。
  • 用途
    URL全体のエンコードに使用します。

encodeURIComponent


  • encodeURIComponent("こんにちは")
  • 用途
    URLのクエリ文字列やパス部分をエンコードに使用します。

使い分けのポイント

  • 古いコードとの互換性が必要な場合
    escapeを使用できますが、新しいコードでは避けるべきです。
  • クエリ文字列やパス部分をエンコードする
    encodeURIComponentを使用します。
  • URL全体をエンコードする
    encodeURIを使用します。


const url = "http://example.com/?q=こんにちは";

// URL全体をエンコード
const encodedUrl = encodeURI(url); // http://example.com/?q=%E3%81%93%E3%82%93%E3%82%8B%E3%81%8B

// クエリ文字列をエンコード
const encodedQuery = encodeURIComponent("こんにちは"); // %E3%81%93%E3%82%93%E3%82%8B%E3%81%8B

const newUrl = "http://example.com/?q=" + encodedQuery;



JavaScriptのエンコーディング関数(escape, encodeURI, encodeURIComponent)の使い分けとコード例

なぜ使い分ける必要があるのか?

JavaScriptでURLを扱う際、escapeencodeURIencodeURIComponentの3つのエンコーディング関数がよく使われます。しかし、これらはそれぞれエンコードする対象や方法が異なるため、使い間違えると意図しない結果になることがあります。

各関数の特徴と使い分け

  • encodeURIComponent
    • URLの一部(クエリパラメータなど)をエンコードする際に使用します。
    • URLで特別な意味を持つ文字も含めて全ての非ASCII文字をエスケープします。
    • 使用例
      let query = "こんにちは 世界";
      let encodedQuery = encodeURIComponent(query); // %E3%81%93%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C
      let url = "http://example.com/search?q=" + encodedQuery;
      
  • encodeURI
    • URL全体をエンコードする際に使用します。
    • URLで特別な意味を持つ文字(/、?、#、&、=など)はエスケープしません。
    • 使用例
      let url = "http://example.com/search?q=JavaScript";
      let encodedUrl = encodeURI(url); // http://example.com/search?q=JavaScript
      
  • escape
    • 古い関数で、現在はあまり推奨されません。
    • 全ての非ASCII文字をエスケープしますが、一部の文字はエスケープされなかったり、ブラウザによって挙動が異なったりする可能性があります。
    • 使用例
      let str = "こんにちは世界";
      let encodedStr = escape(str); // %u3053%u3093%E3%81%93%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C
      

いつどの関数を使うべきか?

  • 古いコードとの互換性を保ちたい時
    escape (ただし、新しいコードでは避けるべき)
  • URLの一部(クエリパラメータなど)をエンコードする時
    encodeURIComponent
  • どの関数を使うかは、エンコードする対象と、その後の処理によって決まります。
  • encodeURIはURL全体をエンコードし、encodeURIComponentはURLの一部をエンコードします。
  • escapeは古い関数で、新しいコードではencodeURIencodeURIComponentを使うべきです。

具体的な使用例

// フォームの入力値をURLのクエリパラメータとして送信する例
function submitForm() {
    let searchKeyword = document.getElementById("searchKeyword").value;
    let encodedKeyword = encodeURIComponent(searchKeyword);
    let url = "http://example.com/search?q=" + encodedKeyword;
    window.location.href = url;
}

注意点

  • 特に、クエリパラメータに特殊文字が含まれる場合は、必ずencodeURIComponentを使ってエンコードする必要があります。
  • encodeURIencodeURIComponentは、エンコードする対象によって使い分ける必要があります。
  • escapeはブラウザによって挙動が異なる可能性があるため、使用は避けるべきです。
  • Node.jsでは、querystringモジュールを使ってクエリ文字列を解析したり、生成したりすることができます。
  • URLSearchParamsオブジェクトを使うと、より安全かつ簡単にURLのパラメータを操作できます。



JavaScriptのエンコーディング関数以外の代替方法

URLSearchParams オブジェクト

  • 使用例
    const params = new URLSearchParams();
    params.append('search', 'こんにちは 世界');
    const url = 'http://example.com?' + params.toString();
    console.log(url); // http://example.com/?search=%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C
    
  • メリット
    • 自動的にエンコード/デコードを行うため、手動でのエンコード処理が不要になります。
    • モダンなJavaScriptで推奨される方法です。
  • 特徴
    URLの検索パラメータを扱うためのオブジェクトです。

fetch API

  • 使用例
    fetch('http://example.com/search?q=こんにちは%20世界')
        .then(response => response.json())
        .then(data => console.log(data));
    
  • メリット
    • Requestオブジェクトのurlプロパティに直接URLを渡すことができるため、手動でのエンコードが不要な場合があります。
  • 特徴
    Web APIで、ネットワークリクエストを行うためのインターフェースです。

ライブラリ/フレームワークの利用

  • 使用例
    (Axiosの例)
    axios.get('http://example.com/search', {
        params: {
            q: 'こんにちは 世界'
        }
    })
    .then(response => {
        console.log(response.data);
    });
    
  • メリット
    • 自動的にエンコード処理を行ってくれる場合が多いです。
    • より複雑なHTTPリクエストを簡単に扱うことができます。
  • 特徴
    Axios, jQueryなど、多くのライブラリ/フレームワークがHTTPリクエストを簡略化する機能を提供しています。

どの方法を選ぶべきか?

  • ライブラリ/フレームワーク
    プロジェクトで既に使用しているライブラリ/フレームワークがあれば、それらの機能を活用するのが効率的です。
  • fetch API
    より高度なネットワークリクエストを行う場合に適しています。
  • 単純なURLエンコード
    URLSearchParamsが最も簡単で安全です。
  • プロジェクトの規模や複雑さ、チームのスキルレベルに合わせて、最適な方法を選択しましょう。
  • URLSearchParamsfetch API、ライブラリ/フレームワークを利用することで、より安全かつ簡単にURLエンコードを行うことができます。
  • escapeencodeURIencodeURIComponentは、手動でエンコードを行う必要があるため、誤った使用に注意が必要です。
  • 必要に応じて、それぞれのドキュメントを参照してください。
  • 上記の方法でも、特殊な文字やUTF-8以外の文字エンコーディングを使用する場合には、注意が必要です。

javascript encoding query-string



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