JavaScriptとjQueryでモバイルのビューポート向きを検出して指示メッセージを表示する方法

2024-05-23

JavaScript、jQuery、モバイルにおけるビューポートの向き検出とポートレートモード時の指示メッセージ表示

スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末では、デバイスの向きによって画面の表示が変化します。これは、ユーザーが端末を縦向きに持っているのか、横向きに持っているのかによって、閲覧体験が異なるためです。

このチュートリアルでは、JavaScriptとjQueryを使用して、モバイルデバイスのビューポートの向きを検出する方法と、ポートレートモード時にユーザーに指示を表示する方法を説明します。

要件

このチュートリアルを完了するには、以下の要件を満たしている必要があります。

  • HTML、CSS、および JavaScript の基本的な知識
  • jQueryライブラリ

手順

  1. HTMLのセットアップ

まず、HTMLファイルを作成し、必要な要素を追加します。この例では、div要素を使用してメッセージを表示します。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>ビューポートの向き検出</title>
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
  <div id="message"></div>

  <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
  <script src="script.js"></script>
</body>
</html>
  1. CSSの追加

次に、CSSファイルを作成し、メッセージ要素のスタイルを設定します。

#message {
  display: none;
  position: fixed;
  top: 0;
  left: 0;
  width: 100%;
  height: 100%;
  background-color: rgba(0, 0, 0, 0.5);
  text-align: center;
  color: white;
  font-size: 20px;
  padding: 10px;
}
  1. JavaScriptの追加

最後に、JavaScriptファイルを作成し、ビューポートの向きを検出してメッセージを表示するロジックを追加します。

$(document).ready(function() {
  function checkOrientation() {
    if (window.orientation === 0 || window.orientation === 180) {
      // ポートレートモード
      $("#message").show().text("このページは縦向きで閲覧することを推奨します。");
    } else if (window.orientation === 90 || window.orientation === -90) {
      // ランドスケープモード
      $("#message").hide();
    }
  }

  // ページロード時に向きを確認
  checkOrientation();

  // 画面の向きが変更されたらイベントを発生
  window.addEventListener("orientationchange", checkOrientation);
});

このコードは、window.orientationプロパティを使用してデバイスの向きを取得します。このプロパティは、0(ポートレート)、90(ランドスケープ)、-90(ランドスケープ)、180(ポートレート)のいずれかの値を返します。

ポートレートモードが検出された場合、$("#message")を使用してメッセージ要素を表示し、推奨メッセージを設定します。ランドスケープモードが検出された場合は、メッセージ要素を非表示にします。

最後に、window.addEventListenerを使用して、orientationchangeイベントをリスナーに追加します。このイベントは、画面の向きが変更されたときに発生し、checkOrientation関数を呼び出して向きを再確認します。

補足

  • 上記のコードはあくまで一例です。必要に応じて、メッセージの内容やスタイルを変更することができます。
  • 一部のデバイスでは、window.orientationプロパティが正確に動作しない場合があります。このような場合は、代わりに Media Query を使用してデバイスの向きを検出することができます。



HTML (index.html)

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>ビューポートの向き検出</title>
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
  <div id="message"></div>

  <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
  <script src="script.js"></script>
</body>
</html>

CSS (style.css)

#message {
  display: none;
  position: fixed;
  top: 0;
  left: 0;
  width: 100%;
  height: 100%;
  background-color: rgba(0, 0, 0, 0.5);
  text-align: center;
  color: white;
  font-size: 20px;
  padding: 10px;
}

JavaScript (script.js)

$(document).ready(function() {
  function checkOrientation() {
    if (window.orientation === 0 || window.orientation === 180) {
      // ポートレートモード
      $("#message").show().text("このページは縦向きで閲覧することを推奨します。");
    } else if (window.orientation === 90 || window.orientation === -90) {
      // ランドスケープモード
      $("#message").hide();
    }
  }

  // ページロード時に向きを確認
  checkOrientation();

  // 画面の向きが変更されたらイベントを発生
  window.addEventListener("orientationchange", checkOrientation);
});

説明

HTML

  • index.htmlファイルは、メッセージを表示するための div要素と、必要なライブラリをロードするためのスクリプトタグを含みます。

CSS

  • style.cssファイルは、メッセージ要素のスタイルを設定します。メッセージ要素は、初期状態では非表示で、画面全体を覆うように配置されます。背景色は半透明の黒色で、テキストは白色で中央揃えに設定されます。

使い方

  1. 上記のコードを3つのファイル (index.html, style.css, script.js) に保存します。
  2. ブラウザで index.htmlファイルを開きます。
  3. デバイスを縦向きと横向きに回転させて、メッセージが表示されることを確認します。

カスタマイズ

  • メッセージの内容やスタイルを必要に応じて変更することができます。
  • Media Query を使用して、window.orientationプロパティが正確に動作しないデバイスに対応することができます。



    他の方法:ビューポートの向き検出とメッセージ表示

    Media Query は、CSSを使用して画面のサイズ、向き、解像度などの条件に基づいてスタイルを適用する機能です。ビューポートの向きを検出するには、以下の Media Query を使用することができます。

    /* ポートレートモード */
    @media (orientation: portrait) {
      #message {
        display: block;
        text-align: center;
        color: white;
        font-size: 20px;
        padding: 10px;
      }
    }
    
    /* ランドスケープモード */
    @media (orientation: landscape) {
      #message {
        display: none;
      }
    }
    

    このコードは、ポートレートモードではメッセージ要素を表示し、ランドスケープモードでは非表示にします。

    いくつかのJavaScriptライブラリを使用して、ビューポートの向きを検出することができます。人気のあるライブラリには、以下のものがあります。

      これらのライブラリは、window.orientationプロパティよりも正確にデバイスの向きを検出できる場合があります。

      モバイルフレームワーク

      CordovaやIonicなどのモバイルフレームワークを使用している場合は、フレームワークが提供する機能を使用してビューポートの向きを検出することができます。

      ネイティブコードを使用している場合は、プラットフォーム固有のAPIを使用してビューポートの向きを検出することができます。

      どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件とスキルセットによって異なります。

      • シンプルなプロジェクトの場合は、Media Query が簡単な方法です。
      • より多くの機能が必要な場合は、JavaScriptライブラリまたはモバイルフレームワークを使用することを検討してください。

        javascript jquery mobile


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