Reactでテキストコピーする方法
ReactJSでテキストをクリップボードにコピーする方法
JavaScriptのネイティブ機能を利用して、ReactJSでテキストをクリップボードにコピーすることができます。
navigator.clipboard APIを使用する
- 非同期操作なので、
async/await
またはPromise
を使って処理します。 - ブラウザのネイティブ機能を利用します。
import { useState, useRef } from 'react';
function CopyToClipboard() {
const [copied, setCopied] = useState(false);
const textRef = useRef(null);
const handleCopy = async () => {
try {
await navigator.clipboard.writeText(textRef.current.value);
setCopied(true);
} catch (err) {
console.error('Copy failed:', err);
}
};
return (
<div>
<input type="text" ref={textRef} />
<button onClick={handleCopy}>Copy</button>
{copied && <p>Copied to clipboard!</p>}
</div>
);
}
execCommandを使用する (旧式)
- セキュリティリスクがあるため、可能な限り
navigator.clipboard
を使用してください。 - 古いブラウザでは、
execCommand
を使用することもできますが、推奨されません。
function CopyToClipboard() {
const handleCopy = () => {
const text = document.getElementById('myText').value;
const tempInput = document.createElement('input');
tempInput.value = text;
document.body.appendChild(tempInput);
tempInput.select();
document.execCommand('copy');
document.body.removeChild(tempInput);
};
retur n (
<div>
<input type="text" id="myText" />
<button onClick={handleCopy}>Copy</button>
</div>
);
}
注意
- ユーザー体験を考慮し、コピーが成功したことを適切に通知してください。
navigator.clipboard
はブラウザのサポート状況に依存します。古いブラウザでは機能しない可能性があります。
コードの目的
Reactアプリケーション内で、ユーザーがボタンをクリックするなどのアクションによって、指定したテキストをクリップボードにコピーできるようにします。
重要なポイント
- useRef
DOM要素への参照を取得するために使用します。コピー対象のテキストが入力されている要素を参照します。 - useState
コンポーネントの状態を管理するために使用します。コピーが成功したかどうかなどの情報を保持します。 - async/await
navigator.clipboard.writeText()は非同期関数なので、async/awaitを用いて処理を行います。 - navigator.clipboard API
ブラウザが提供するクリップボード操作用のAPIです。このAPIを用いることで、JavaScriptから直接クリップボードへの書き込みが可能になります。
コードの解説
import { useState, useRef } from 'react';
function CopyToClipboard() {
const [copied, setCopied] = useState(false); // コピーが成功したかどうかの状態
const textRef = useRef(null); // テキスト入力要素への参照
const handleCopy = async () => {
try {
// テキスト入力要素の値を取得
const text = textRef.current.value;
// クリップボードにテキストを書き込む
await navigator.clipboard.writeText(text);
// コピー成功
setCopied(true);
} catch (err) {
// エラーが発生した場合
console.error('Copy failed:', err);
}
};
return (
<div>
<input type="text" ref={textRef} />
<button onClick={handleCopy}>コピー</button>
{copied && <p>クリップボードにコピーしました!</p>}
</div>
);
}
コードの各部分の役割
- JSX
- テキスト入力要素とコピーボタンを表示します。
copied
状態がtrue
の場合、コピー成功のメッセージを表示します。
- handleCopy関数
textRef.current.value
で、テキスト入力要素の値を取得します。navigator.clipboard.writeText()
で、クリップボードにテキストを書き込みます。- コピーが成功すると、
copied
状態をtrue
に更新します。
- useRef
textRef
は、テキスト入力要素への参照を保持します。current
プロパティで、実際のDOM要素にアクセスできます。
- useState
copied
状態は、コピーが成功したかどうかを保持します。setCopied
関数で、この状態を更新します。
このコードは、ReactのuseState
とuseRef
フック、そしてnavigator.clipboard
APIを用いて、テキストをクリップボードにコピーする機能を実装しています。
ポイント
- ユーザーフィードバック
コピーが成功したことをユーザーに視覚的に伝えることで、良いユーザー体験を提供できます。 - エラー処理
try...catch
でエラーが発生した場合の処理を記述することで、より安定した動作を実現できます。
- セキュリティ
クリップボード操作はセキュリティリスクが伴う可能性があります。信頼できるソースからのコードのみを使用するようにしましょう。 - 古いブラウザ
navigator.clipboard
APIは比較的新しいAPIなので、古いブラウザではサポートされていない場合があります。
より詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。
- async/await
- useRef
- useState
- navigator.clipboard
- React clipboard
第三者ライブラリを利用する
- clipboard.js
より汎用的なクリップボード操作ライブラリです。Reactだけでなく、他のJavaScriptフレームワークでも利用可能です。 - react-copy-to-clipboard
React専用のクリップボードコピーライブラリです。簡潔なAPIでコピー処理を実装できます。
メリット
- 追加機能
一部のライブラリは、コピー成功時のイベントや、コピー対象の要素を自動的に選択するなどの機能を提供しています。 - 簡潔なAPI
ライブラリが提供する関数を使うことで、数行のコードでコピー処理を実装できます。
- 依存関係
外部のライブラリに依存するため、プロジェクトのサイズがわずかに増えます。
例 (react-copy-to-clipboard)
import { CopyToClipboard } from 'react-copy-to-clipboard';
function CopyToClipboardButton() {
const textToCopy = 'コピーしたいテキスト';
return (
<CopyToClipboard text={textToCopy}>
<button>コピー</button>
</CopyToClipboard>
);
}
document.execCommand を使用する (非推奨)
- ブラウザの互換性
新しいブラウザではサポートが制限されている場合があります。 - セキュリティリスク
悪意のあるコードがexecCommand
を悪用する可能性があるため、セキュリティ上の懸念があります。 - 古い方法
navigator.clipboard
APIが登場する以前から使用されていた方法です。
理由
- 複雑さ
navigator.clipboard
APIに比べて、実装が複雑になる場合があります。 - 非標準
すべてのブラウザで同じように動作が保証されていません。 - セキュリティ
document.execCommand
は、ブラウザの機能を直接操作するため、セキュリティリスクが高いです。
可能な限り、navigator.clipboard
APIまたは信頼できるライブラリを使用することを強く推奨します。
どの方法を選ぶべきか?
- プロジェクトの規模
小規模なプロジェクトでは、ライブラリを追加するオーバーヘッドを避けたい場合があります。 - セキュリティ
navigator.clipboard
APIは、より安全な方法です。 - 機能
特定の機能が必要な場合は、ライブラリが提供する追加機能を検討してください。 - シンプルさ
react-copy-to-clipboard
のようなライブラリは、非常にシンプルなAPIを提供するため、迅速に実装したい場合に便利です。
Reactでテキストをクリップボードにコピーする方法は、navigator.clipboard
APIの直接利用、第三者ライブラリの利用、document.execCommand
の利用など、いくつかの選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、プロジェクトの要件に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
- clipboard.js
- document.execCommand security
- React clipboard library
javascript reactjs clipboard