React プロップによるコンポーネントの受け渡し

2024-09-28

React コンポーネントをプロップとして渡す

日本語

React では、コンポーネントを他のコンポーネントに渡して、再利用可能なコードを作成することができます。これを プロップ (props) と呼びます。


function Greeting(props) {
  return <h1>Hello, {props.name}!</h1>;
}

function App() {
  return (
    <div>
      <Greeting name="Alice" />
      <Greeting name="Bob" />
    </div>
  );
}

この例では、Greeting コンポーネントは name プロップを受け取っています。App コンポーネントは Greeting コンポーネントを2回呼び出し、それぞれに異なる name プロップを渡しています。  

ポイント

  • プロップは子コンポーネントから親コンポーネントに情報を渡すために使用することができます。
  • プロップは読み取り専用であり、コンポーネント内で変更することはできません。
  • プロップはコンポーネントの入力値として使用されます。



React プロップによるコンポーネントの受け渡し:コード例解説

コード例1:基本的なプロップの渡し方

function Greeting(props) {
  return <h1>Hello, {props.name}!</h1>;
}

function App() {
  return (
    <div>
      <Greeting name="Alice" />
      <Greeting name="Bob" />
    </div>
  );
}
  • App コンポーネント
    • Greeting コンポーネントを2回呼び出しています。
    • それぞれに name プロップとして異なる値を渡しています。
  • Greeting コンポーネント
    • props パラメータを受け取ります。これは、親コンポーネントから渡されるプロパティの集合です。
    • props.name で、渡された名前を取得し、h1 タグの中に表示しています。
     

解説

  • コンポーネント内での受け取り
    コンポーネントの関数内で、props オブジェクトから必要なプロパティを取り出して使用します。
  • JSXでの書き方
    JSX のタグの属性としてプロップを指定します。name="Alice" のように、属性名と値のペアで記述します。
  • プロップの役割
    コンポーネント間のデータの受け渡しを可能にします。親コンポーネントから子コンポーネントへ、一方向にデータを渡すことができます。

コード例2:オブジェクトをプロップとして渡す

function Person(props) {
  return <div>
    <p>名前: {props.person.name}</p>
    <p>年齢: {props.person.age}</p>
  </div>;
}

function App() {
  const personData = { name: 'Taro', age: 30 };
  return <Person person={personData} />;
}
  • App コンポーネント
  • Person コンポーネント
    • props.person で、渡されたオブジェクトを受け取ります。
    • オブジェクトのプロパティである nameage を表示しています。
  • ネストされたプロパティ
    オブジェクトのネストされたプロパティにアクセスする際は、ドットで区切ってアクセスします。

コード例3:関数もプロップとして渡す

function Button(props) {
  return <button onClick={props.onClick}>Click me</button>;
}

function App() {
  const handleClick = () => {
    console.log('Clicked!');
  };
  return <Button onClick={handleClick} />;
}
  • App コンポーネント
  • Button コンポーネント
  • イベントハンドラー
    onClick のようなイベントハンドラーに、関数を渡すことで、イベントが発生した際にその関数が実行されます。
  • 関数プロップ
    関数をプロップとして渡すことで、子コンポーネントから親コンポーネントのメソッドを呼び出すことができます。
  • プロップは、コンポーネントを再利用可能にし、複雑なUIを構築するための基盤となります。
  • プロップは、プリミティブな値だけでなく、オブジェクトや関数も渡すことができます。
  • プロップは、コンポーネント間のデータの受け渡しに不可欠です。
  • 状態管理が必要な場合は、React の useStateuseReducer などのフックを使用します。
  • プロップは読み取り専用です。子コンポーネント内でプロップを変更しようとするとエラーになります。



Render Props

  • デメリット
  • メリット
    • 柔軟なレンダリングが可能: 子コンポーネント内で、渡されたレンダー関数を使って様々な要素をレンダリングできます。
    • 状態管理の分離: 状態は親コンポーネントで管理し、子コンポーネントはレンダリングのロジックに特化できます。
  • 考え方
    親コンポーネントから子コンポーネントに、レンダー関数 (JSX を返す関数) を渡す方法です。
function MyButton({ render }) {
  return <button onClick={render}>Click me</button>;
}

function App() {
  const handleClick = () => {
    console.log('Clicked!');
  };
  return (
    <MyButton render={() => (
      <div>Clicked!</div>
    )} />
  );
}

Higher-Order Components (HOC)

  • デメリット
  • メリット
    • 再利用性が高い: 共通の機能をHOCとして抽出し、複数のコンポーネントに適用できます。
    • 関数型プログラミングの概念を取り入れやすい: 関数を返す関数でコンポーネントを拡張できます。
  • 考え方
    コンポーネントをラップして、新たな機能を追加するパターンです。
function withLogging(WrappedComponent) {
  return props => {
    console.log('Component mounted:', WrappedComponent.name);
    return <WrappedComponent {...props} />;
  };
}

const LoggedButton = withLogging(Button);

Context API

  • メリット
    • 深くネスト
  • 考え方
    アプリケーション全体で共有したいデータを、コンポーネントツリーを通して渡すための仕組みです。

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