JavaScript、Node.js、および Async/Await における await の非同期関数外部での使用
このブログ記事では、JavaScript、Node.js、および非同期プログラミングにおける await
キーワードの使用方法について解説します。特に、await
を非同期関数外部で使用する場合について詳しく説明します。
非同期処理と await
非同期処理は、プログラムが一度に1つのタスクを実行するのではなく、複数のタスクを同時に実行できるようにするものです。これは、ネットワークリクエスト、ファイル読み取り、ユーザー入力などの操作によく使用されます。
await
キーワードは、非同期関数の処理結果が完了するまでコードの実行を一時停止するために使用されます。これは、非同期処理をより同期的な方法で記述できるようにするのに役立ちます。
await
を非同期関数外部で使用する場合
一般的に、await
は非同期関数内部でのみ使用されます。しかし、いくつかの例外があります。
- トップレベルコードでのみ使用する場合
Node.js では、トップレベルコード(つまり、モジュール内の関数ではないコード)で await
を使用できます。これは、ファイルの読み取りやネットワークリクエストなどの非同期操作をプログラムの開始時に実行する場合に役立ちます。
// ファイルを読み取り、その内容をコンソールに記録します
const fs = require('fs');
(async () => {
const data = await fs.promises.readFile('data.txt');
console.log(data.toString());
})();
- エラーハンドラでのみ使用する場合
await
を try...catch
ブロック内で使用して、非同期操作中に発生する可能性のあるエラーを処理することもできます。
// API からデータを取得し、コンソールに記録します
const fetch = require('node-fetch');
(async () => {
try {
const response = await fetch('https://jsonplaceholder.typicode.com/todos/1');
const data = await response.json();
console.log(data);
} catch (error) {
console.error(error);
}
})();
注意事項
await
を非同期関数外部で使用する場合、以下の点に注意する必要があります。
await
を使用するには、Node.js 8以降が必要です。await
をトップレベルコードで使用する場合、そのコードを非同期関数でラップする必要があります。- エラーハンドラで
await
を使用する場合、try...catch
ブロック内で使用する必要があります。
この例では、fs.promises.readFile
関数を使用してファイルを読み取り、その内容をコンソールに記録する方法を示します。
const fs = require('fs');
(async () => {
const data = await fs.promises.readFile('data.txt');
console.log(data.toString());
})();
例 2: エラーハンドラで await
を使用する
この例では、fetch
関数を使用して API からデータを取得し、コンソールに記録する方法を示します。エラーが発生した場合、エラーメッセージがコンソールに記録されます。
const fetch = require('node-fetch');
(async () => {
try {
const response = await fetch('https://jsonplaceholder.typicode.com/todos/1');
const data = await response.json();
console.log(data);
} catch (error) {
console.error(error);
}
})();
例 3: カスタム非同期ラッパー関数を使用する
この例では、await
を非同期関数外部で使用できるようにするカスタム非同期ラッパー関数を作成する方法を示します。
const asyncify = (fn) => {
return async (...args) => {
const result = await fn(...args);
return result;
};
};
const readFile = asyncify(fs.promises.readFile);
(async () => {
const data = await readFile('data.txt');
console.log(data.toString());
})();
Generator 関数は、イテレータオブジェクトを生成する関数です。イテレータオブジェクトは、next()
メソッドを使用して値を順次返すことができます。
Generator 関数を使用して await
を非同期関数外部で使用するには、次のようにします。
- 非同期処理を実行する Generator 関数を作成します。
- Generator 関数からイテレータオブジェクトを取得します。
- イテレータオブジェクトの
next()
メソッドを呼び出して、非同期処理の結果を待機します。
const fs = require('fs');
async function* readFileAsync(filename) {
const data = await fs.promises.readFile(filename);
yield data.toString();
}
(async () => {
const iterator = readFileAsync('data.txt');
const result = await iterator.next();
console.log(result.value);
})();
非同期処理を Promise にラップする
Promise は、非同期処理の結果を表すオブジェクトです。Promise を使用して await
を非同期関数外部で使用するには、次のようにします。
- Promise を
await
を使用して待機します。
const fs = require('fs');
function readFileAsync(filename) {
return fs.promises.readFile(filename);
}
(async () => {
const data = await readFileAsync('data.txt');
console.log(data.toString());
})();
async/await をサポートするライブラリを使用する
いくつかのライブラリは、async/await
を非同期関数外部で使用できるようにする追加機能を提供します。
これらのライブラリは、await
をより柔軟に使用できるようにする追加機能を提供する場合がありますが、コードが複雑になる可能性があることに注意してください。
await
を非同期関数外部で使用するには、さまざまな方法があります。最良の方法は、特定のニーズによって異なります。
シンプルなケースでは、トップレベルコードで await
を使用するか、エラーハンドラで await
を使用することが最善の方法です。より複雑なケースでは、Generator 関数、Promise、または async/await
をサポートするライブラリを使用する方が良い場合があります。
javascript node.js async-await