Mocha/ChaiテストのPromiseエラー対策

2024-09-13

JavaScriptにおけるMocha/ChaiテストでのUnhandledPromiseRejectionWarningについて

UnhandledPromiseRejectionWarningは、Node.jsのイベントループで未処理のPromise Rejectionが発生した場合に警告されるエラーです。Mocha/Chaiテストでこの警告が発生する原因と解決方法について解説します。

原因

  1. Promiseの適切な処理
    • Promiseのthenメソッドで成功・失敗の両ケースを適切に処理していない。
    • catchメソッドでエラーを捕捉していない。
  2. 非同期操作のエラー
  3. テストケースの非同期処理
    • doneコールバックを使用せずに非同期テストを実行している。

// 不適切な例
const myPromise = new Promise((resolve, reject) => {
  // 何か非同期処理
  setTimeout(() => {
    resolve('success');
  }, 1000);
});

myPromise.then(result => {
  console.log(result);
}); // 警告が発生する

解決方法

myPromise.then(result => {
  console.log(result);
}).catch(error => {
  console.error(error);
});
  1. 非同期操作のエラー処理
fs.readFile('file.txt', (err, data) => {
  if (err) {
    console.error(err);
  } else {
    // ファイルを読み込めた
  }
});
  1. テストケースの非同期処理
    • doneコールバックを使用する。
it('should resolve the promise', done => {
  myPromise.then(result => {
    expect(result).to.equal('success');
    done();
  }).catch(done);
});

注意

  • catchメソッドでエラーを捕捉し、テストが失敗した場合に done(error) を呼び出してテストを失敗させることができます。
  • doneコールバックは、テストが完了したことをMochaに通知します。



Mocha/ChaiテストにおけるPromiseエラー対策のコード例

Promiseの適切な処理

const myPromise = new Promise((resolve, reject) => {
  // 何か非同期処理
  setTimeout(() => {
    resolve('success');
  }, 1000);
});

myPromise
  .then(result => {
    console.log(result); // 成功した場合の処理
  })
  .catch(error => {
    console.error(error); // 失敗した場合の処理
  });

非同期操作のエラー処理

const fs = require('fs');

fs.readFile('file.txt', (err, data) => {
  if (err) {
    console.error(err);
  } else {
    // ファイルを読み込めた
    console.log(data);
  }
});

テストケースの非同期処理

const chai = require('chai');
const expect = chai.expect;

it('should resolve the promise', done => {
  myPromise
    .then(result => {
      expect(result).to.equal('success');
      done(); // テストが成功した場合にdoneを呼び出す
    })
    .catch(done); // テストが失敗した場合にdoneを呼び出す
});

さらに詳しい例

const chai = require('chai');
const expect = chai.expect;
const sinon = require('sinon');

describe('myFunction', () => {
  let myFunction;
  let myPromise;

  beforeEach(() => {
    myFunction = require('./myFunction'); // テスト対象のモジュール
    myPromise = sinon.stub(myFunction, 'myAsyncOperation').returns(Promise.resolve('success'));
  });

  afterEach(() => {
    myPromise.restore();
  });

  it('should handle promise rejection', done => {
    myPromise.returns(Promise.reject(new Error('test error')));

    myFunction()
      .then(() => {
        done(new Error('should not resolve'));
      })
      .catch(error => {
        expect(error.message).to.equal('test error');
        done();
      });
  });
});



async/awaitの使用

async/await構文を使用することで、Promiseの処理をより同期的なスタイルで記述することができます。

const myFunction = async () => {
  try {
    const result = await myPromise;
    console.log(result);
  } catch (error) {
    console.error(error);
  }
};

Promise.allの使用

複数のPromiseを並列に実行し、すべてのPromiseが解決または拒否されたときに結果を返すことができます。

const promise1 = Promise.resolve('success');
const promise2 = Promise.reject('error');

Promise.all([promise1, promise2])
  .then(results => {
    console.log(results); // [ 'success' ]
  })
  .catch(error => {
    console.error(error); // 'error'
  });

複数のPromiseを並列に実行し、最初に解決または拒否されたPromiseの結果を返すことができます。

const promise1 = Promise.resolve('success');
const promise2 = new Promise((resolve) => {
  setTimeout(() => {
    resolve('slow');
  }, 1000);
});

Promise.race([promise1, promise2])
  .then(result => {
    console.log(result); // 'success'
  })
  .catch(error => {
    console.error(error);
  });

Promiseが解決または拒否された後に必ず実行される処理を定義することができます。

myPromise
  .then(result => {
    console.log(result);
  })
  .catch(error => {
    console.error(error);
  })
  .finally(() => {
    console.log('Finally block executed');
  });

javascript node.js promise



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