Angular テンプレートで「Cannot find a differ supporting object '[object Object]' of type 'object'. NgFor only supports binding to Iterables such as Arrays」エラーを解決する方法
Angular とテンプレートにおける「Cannot find a differ supporting object '[object Object]' of type 'object'. NgFor only supports binding to Iterables such as Arrays」エラーの分かりやすい解説
このエラーは、Angular テンプレート内で ngFor ディレクティブを使用している際に発生します。ngFor ディレクティブは、配列などのイテラブルなデータをループ処理し、テンプレート内で個々の要素をレンダリングするために使用されます。
しかし、ngFor ディレクティブにオブジェクトを渡そうとした場合、このエラーが発生します。オブジェクトはイテラブルではないため、ngFor ディレクティブで処理できません。
エラーの原因
このエラーの原因は、主に以下の2つが考えられます。
- ngFor ディレクティブに渡されるデータ型がオブジェクトである
- オブジェクト内のプロパティにアクセスしようとしている
解決策
このエラーを解決するには、以下の方法を試してみてください。
データ型を確認する
まず、ngFor ディレクティブに渡されるデータ型を確認しましょう。もしオブジェクトであれば、以下のいずれかの方法で処理する必要があります。
- オブジェクトを配列に変換する
Object.keys()メソッドを使用してオブジェクトのキーを配列に変換できます。for...inループを使用してオブジェクトのキーをループ処理し、各キーに対応する値を取得できます。
- 別のディレクティブを使用する
オブジェクト内のプロパティにアクセスしたい場合は、以下のいずれかの方法を使用できます。
- ドット記法を使用する
上記以外にも、このエラーの原因となる可能性は考えられます。もし上記の方法で解決できない場合は、具体的なコードやエラーメッセージなどを提示していただければ、より詳細なアドバイスを提供できる可能性があります。
Angular テンプレートにおける ngFor ディレクティブとオブジェクト処理のサンプルコード
このサンプルコードでは、Angular テンプレート内で ngFor ディレクティブを使用してオブジェクトを処理する方法をいくつか紹介します。
<div *ngFor="let user of users | keyvalue">
<h2>{{ user.key }}</h2>
<p>{{ user.value.name }}</p>
<p>{{ user.value.email }}</p>
</div>
<div *ngFor="let user of users">
<h2>{{ user.name }}</h2>
<p>{{ user.email }}</p>
</div>
<div *ngFor="let user of users">
<h2>{{ user['name'] }}</h2>
<p>{{ user['email'] }}</p>
</div>
解説
上記のサンプルコードでは、以下の処理を行っています。
-
オブジェクトを配列に変換して ngFor ディレクティブでループ処理
keyvalueパイプを使用して、キーと値のペアをループ処理します。- 各キーと値にアクセスして、テンプレート内でレンダリングします。
-
オブジェクト内のプロパティにドット記法でアクセス
補足
- 上記のサンプルコードはあくまで一例であり、状況に応じて様々な方法でオブジェクトを処理することができます。
- オブジェクトを処理する際には、データ型や必要な処理内容に合わせて適切な方法を選択することが重要です。
Angular テンプレートにおける ngFor ディレクティブとオブジェクト処理のその他の方法
カスタムパイプを使用して、オブジェクトを必要な形式に変換することができます。
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';
@Pipe({
name: 'objectToArray'
})
export class ObjectToArrayPipe implements PipeTransform {
transform(value: any): any[] {
if (!value) {
return [];
}
if (Array.isArray(value)) {
return value;
}
return Object.keys(value).map(key => {
return { key: key, value: value[key] };
});
}
}
<div *ngFor="let user of users | objectToArray">
<h2>{{ user.key }}</h2>
<p>{{ user.value.name }}</p>
<p>{{ user.value.email }}</p>
</div>
ngIf ディレクティブを使用して、オブジェクトのプロパティが存在するかどうかを確認し、存在する場合はテンプレートをレンダリングすることができます。
<div *ngIf="user.name">
<h2>{{ user.name }}</h2>
<p>{{ user.email }}</p>
</div>
ngSwitch ディレクティブを使用して、オブジェクトのプロパティの種類に応じてテンプレートを切り替えることができます。
<div [ngSwitch]="user.type">
<ng-container *ngSwitchCase="'admin'">
<h2>管理者</h2>
<p>{{ user.name }}</p>
<p>{{ user.email }}</p>
</ng-container>
<ng-container *ngSwitchCase="'user'">
<h2>一般ユーザー</h2>
<p>{{ user.name }}</p>
<p>{{ user.email }}</p>
</ng-container>
<ng-container *ngSwitchDefault>
<h2>その他</h2>
<p>{{ user.name }}</p>
<p>{{ user.email }}</p>
</ng-container>
</div>
テンプレート構文を使用して、オブジェクトのプロパティに直接アクセスすることができます。
<div>
<h2>{{ user['name'] }}</h2>
<p>{{ user['email'] }}</p>
</div>
注意点
- カスタムパイプは、複雑な処理が必要な場合に適しています。
ngIfディレクティブは、オブジェクトのプロパティが存在するかどうかを確認する必要がある場合に適しています。
上記以外にも、Angular テンプレート内でオブジェクトを処理する方法はいくつかあります。
ngTemplateOutletディレクティブngDoCheckライフサイクルフックChangeDetectorRefサービス
これらの方法の詳細については、Angular 公式ドキュメントを参照してください。
angular angular-template
