JavaScript、TypeScript、Angular でのオブジェクト配列のソート:包括的チュートリアル
TypeScript でオブジェクト配列をキーでソートする方法
対象読者
- オブジェクト配列のソート方法を習得したい初心者
- Angular でのオブジェクト配列の扱い方に興味がある開発者
前提知識
- JavaScript、TypeScript、および Angular の基礎知識
- オブジェクト、配列、およびソートの基本的な概念
解説
オブジェクト配列をキーでソートするには、いくつかの方法があります。ここでは、最も一般的で便利な 2 つの方法を紹介します。
方法 1: Array.sort()
メソッドを使用する
Array.sort()
メソッドは、配列の要素を比較してソートするために使用されます。このメソッドは、比較関数を引数として受け取ります。比較関数は、2 つの要素を受け取り、最初の要素が 2 番目の要素よりも大きいか小さいかを返すようにする必要があります。
オブジェクト配列をキーでソートするには、比較関数内でキーを比較する必要があります。次の例では、name
キーでオブジェクトの配列を昇順にソートする方法を示します。
const objects = [
{ name: 'Alice', age: 30 },
{ name: 'Bob', age: 25 },
{ name: 'Charlie', age: 40 },
];
objects.sort((a, b) => a.name.localeCompare(b.name));
console.log(objects); // [{ name: 'Alice', age: 30 }, { name: 'Bob', age: 25 }, { name: 'Charlie', age: 40 }]
この例では、localeCompare()
メソッドを使用して、2 つのオブジェクトの name
プロパティを比較しています。localeCompare()
メソッドは、ロケールに基づいて文字列を比較します。
降順にソートするには、比較関数の戻り値を反転するだけです。次の例では、name
キーでオブジェクトの配列を降順にソートする方法を示します。
objects.sort((a, b) => b.name.localeCompare(a.name));
console.log(objects); // [{ name: 'Charlie', age: 40 }, { name: 'Bob', age: 25 }, { name: 'Alice', age: 30 }]
方法 2: lodash
ライブラリを使用する
lodash
は、JavaScript でよく使用されるユーティリティライブラリです。lodash
には、sortBy()
という便利なヘルパー関数があります。この関数は、配列を指定したキーでソートするために使用できます。
次の例では、lodash
を使用して name
キーでオブジェクトの配列を昇順にソートする方法を示します。
import * as _ from 'lodash';
const objects = [
{ name: 'Alice', age: 30 },
{ name: 'Bob', age: 25 },
{ name: 'Charlie', age: 40 },
];
const sortedObjects = _.sortBy(objects, 'name');
console.log(sortedObjects); // [{ name: 'Alice', age: 30 }, { name: 'Bob', age: 25 }, { name: 'Charlie', age: 40 }]
この例では、sortBy()
関数を使用して、objects
配列を name
キーでソートしています。
lodash
を使用して降順にソートするには、orderBy()
ヘルパー関数を使用します。この関数は、配列を指定したキーでソートし、ソート順を指定できるようにします。
const sortedObjects = _.orderBy(objects, ['name'], ['desc']);
console.log(sortedObjects); // [{ name: 'Charlie', age: 40 }, { name: 'Bob', age: 25 }, { name: 'Alice', age: 30 }]
オブジェクト配列をキーでソートするには、Array.sort()
メソッドまたは lodash
ライブラリを使用できます。どちらの方法も、キーに基づいてオブジェクトを簡単に並べ替えることができます。
今回紹介した方法はほんの一例であり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。
- [TypeScript での配列とオブジェクトのソート
const objects = [
{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 },
{ id: 2, name: 'Bob', age: 25 },
{ id: 3, name: 'Charlie', age: 40 },
];
// name キーで昇順ソート
objects.sort((a, b) => a.name.localeCompare(b.name));
console.log(objects); // [{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 }, { id: 2, name: 'Bob', age: 25 }, { id: 3, name: 'Charlie', age: 40 }]
// id キーで降順ソート
objects.sort((a, b) => b.id - a.id);
console.log(objects); // [{ id: 3, name: 'Charlie', age: 40 }, { id: 2, name: 'Bob', age: 25 }, { id: 1, name: 'Alice', age: 30 }]
import * as _ from 'lodash';
const objects = [
{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 },
{ id: 2, name: 'Bob', age: 25 },
{ id: 3, name: 'Charlie', age: 40 },
];
// name キーで昇順ソート
const sortedByName = _.sortBy(objects, 'name');
console.log(sortedByName); // [{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 }, { id: 2, name: 'Bob', age: 25 }, { id: 3, name: 'Charlie', age: 40 }]
// id キーで降順ソート
const sortedByIdDesc = _.orderBy(objects, ['id'], ['desc']);
console.log(sortedByIdDesc); // [{ id: 3, name: 'Charlie', age: 40 }, { id: 2, name: 'Bob', age: 25 }, { id: 1, name: 'Alice', age: 30 }]
上記のコードでは、2 つの異なる方法でオブジェクト配列をソートしています。
sort()
メソッドは、配列内の要素を比較してソートするために使用されます。- 比較関数は、2 つの要素を受け取り、最初の要素が 2 番目の要素よりも大きいか小さいかを返すようにする必要があります。
- キーでソートするには、比較関数内でキーを比較する必要があります。
- 昇順ソートするには、比較関数が正の値を返すようにする必要があります。
lodash
は、JavaScript でよく使用されるユーティリティライブラリです。sortBy()
関数は、配列を指定したキーでソートするために使用できます。orderBy()
関数は、配列を指定したキーでソートし、ソート順を指定できるようにします。
関数コンポジションは、複数の関数を組み合わせて新しい関数を作成する手法です。この手法を使用して、キーによるソート機能をカスタム比較関数に簡単に組み込むことができます。
次の例では、Array.sort()
メソッドと Array.map()
メソッドを使用して、name
キーでオブジェクトの配列を昇順にソートする方法を示します。
const objects = [
{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 },
{ id: 2, name: 'Bob', age: 25 },
{ id: 3, name: 'Charlie', age: 40 },
];
objects.sort((a, b) =>
a.name.localeCompare(b.name) * (a.age - b.age)
);
console.log(objects); // [{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 }, { id: 2, name: 'Bob', age: 25 }, { id: 3, name: 'Charlie', age: 40 }]
この例では、map()
メソッドを使用して、各オブジェクトを新しいオブジェクトに変換します。新しいオブジェクトには、元のオブジェクトの name
プロパティと、age
プロパティの差が含まれます。次に、sort()
メソッドを使用して、新しいオブジェクトの配列を name
プロパティと age
プロパティの差に基づいてソートします。
比較関数を別途定義する
比較関数を別途定義することで、より複雑なソート条件を処理することができます。
次の例では、name
キーで昇順にソートし、age
キーで同値の場合は id
キーで昇順にソートする方法を示します。
const objects = [
{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 },
{ id: 2, name: 'Bob', age: 30 },
{ id: 3, name: 'Charlie', age: 40 },
];
const compare = (a, b) => {
const nameComparison = a.name.localeCompare(b.name);
if (nameComparison !== 0) {
return nameComparison;
}
const ageComparison = a.age - b.age;
if (ageComparison !== 0) {
return ageComparison;
}
return a.id - b.id;
};
objects.sort(compare);
console.log(objects); // [{ id: 1, name: 'Alice', age: 30 }, { id: 2, name: 'Bob', age: 30 }, { id: 3, name: 'Charlie', age: 40 }]
この例では、compare()
という名前の比較関数を定義しています。この関数は、3 つのキー (name
、age
、id
) を比較します。キーのいずれかで比較結果が得られた場合は、その結果を返します。そうでない場合は、次のキーに進みます。
@angular/core の KeyValuePipe を使用する
Angular アプリケーションを使用している場合は、@angular/core
モジュールから提供される KeyValuePipe
を使用して、オブジェクトをキーでソートすることができます。
<ng-container *ngFor="let object of objects | keyvalue: 'name'">
<p>{{ object.key }}: {{ object.value }}</p>
</ng-container>
この例では、KeyValuePipe
を使用して objects
配列を name
キーでソートし、結果をテンプレートに表示しています。
オブジェクト配列をキーでソートするには、さまざまな方法があります。今回紹介した方法はほんの一例であり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。
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