Jest Spy で複数引数チェック

2024-10-17

複数の呼び出しで複数の引数をチェックする Jest Spy についての日本語解説

Jest Spy は、関数の呼び出しを記録し、その呼び出しがどのように行われたかを検査するためのモックオブジェクトです。この機能を活用して、複数の呼び出しで複数の引数が正しいかを確認することができます。

基本的な使い方

import { spyOn } from 'jest';

// モック関数を定義
function myFunction(arg1, arg2) {
  // ...
}

// モック関数をスパイする
const spy = spyOn(myFunction);

// 関数を複数回呼び出す
myFunction(1, 2);
myFunction(3, 4);

// 呼び出し回数をチェック
expect(spy).toHaveBeenCalledTimes(2);

// 引数をチェック
expect(spy).toHaveBeenCalledWith(1, 2);
expect(spy).toHaveBeenCalledWith(3, 4);

複数の呼び出しで複数の引数をチェックする

  • 複数の toHaveBeenCalledWith を連鎖して、複数の呼び出しの引数をチェックします。
  • toHaveBeenCalledWith メソッドを使用します。このメソッドは、特定の引数で関数が呼び出されたかどうかをチェックします。

例:

import { spyOn } from 'jest';

function myFunction(arg1, arg2) {
  // ...
}

const spy = spyOn(myFunction);

myFunction(1, 2);
myFunction(3, 4);
myFunction(5, 6);

// 3回呼び出されたことを確認
expect(spy).toHaveBeenCalledTimes(3);

// 引数が正しいことを確認
expect(spy).toHaveBeenCalledWith(1, 2);
expect(spy).toHaveBeenCalledWith(3, 4);
expect(spy).toHaveBeenCalledWith(5, 6);

TypeScript での型付け

TypeScript で Jest Spy を使用する場合、型付けすることでコードの健全性を向上させることができます。

import { spyOn } from 'jest';

function myFunction(arg1: number, arg2: number): void {
  // ...
}

const spy = spyOn(myFunction);

// TypeScript の型チェックにより、正しい引数のみが許容されます
spy(1, 2);
spy(3, 4);

注意

  • toHaveBeenCalledWith は、関数が呼び出された回数をチェックしません。そのため、toHaveBeenCalledTimes と組み合わせて使用してください。
  • toHaveBeenCalledWith は、関数が呼び出された順序を考慮しません。



Jest Spy で複数の呼び出しで複数の引数をチェックするコード例の詳細解説

コード例1:基本的な使い方

import { spyOn } from 'jest';

function myFunction(arg1, arg2) {
  // ...
}

// myFunction をスパイする
const spy = spyOn(myFunction);

// 関数を複数回呼び出す
myFunction(1, 2);
myFunction(3, 4);

// 呼び出し回数をチェック
expect(spy).toHaveBeenCalledTimes(2);

// 引数をチェック
expect(spy).toHaveBeenCalledWith(1, 2);
expect(spy).toHaveBeenCalledWith(3, 4);

解説

  1. spyOn(myFunction)
    myFunction をスパイします。これにより、関数の呼び出しが記録され、後から検証できるようになります。
  2. myFunction(1, 2)、myFunction(3, 4)
    myFunction を2回呼び出します。
  3. expect(spy).toHaveBeenCalledTimes(2)
    myFunction が2回呼び出されたことをアサートします。
  4. expect(spy).toHaveBeenCalledWith(1, 2)、expect(spy).toHaveBeenCalledWith(3, 4)
    myFunction がそれぞれ (1, 2)(3, 4) という引数で呼び出されたことをアサートします。
import { spyOn } from 'jest';

function myFunction(arg1: number, arg2: number): void {
  // ...
}

const spy = spyOn(myFunction);

// TypeScript の型チェックにより、正しい引数のみが許容されます
spy(1, 2);
spy(3, 4);
  • TypeScript で型定義することで、引数の型が正しく渡されているかコンパイル時にチェックできます。これにより、実行時エラーを減らすことができます。

重要なポイント

  • TypeScript で型付けすることで、コードの信頼性を高めることができます。
  • 複数の toHaveBeenCalledWith を連鎖させることで、複数の呼び出しで異なる引数が渡されたことを検証できます。
  • mockImplementation
    モック関数の内部処理をカスタマイズできます。
  • mockReturnValue
    モック関数の戻り値をカスタマイズできます。
  • toHaveBeenNthCalledWith
    関数がn回目に呼び出された際に、特定の引数が渡されたかどうかを検証できます。

Jest Spy は、関数の呼び出しを細かく検証するための強力なツールです。特に、複数の呼び出しで異なる引数が渡されるような複雑なケースにおいて、その有用性が発揮されます。

具体的なユースケース

  • 関数の戻り値が正しいかを確認する。
  • 関数が何回呼び出されているかを確認する。

これらの知識を活かして、より高品質なテストコードを作成し、アプリケーションの信頼性を向上させていきましょう。

より詳しい情報

  • Qiitaなどの技術記事
    Qiitaなどには、Jest Spyに関する様々な記事が投稿されています。これらの記事を読むことで、より深い理解を得ることができます。
  • Jestの公式ドキュメント
    Jestの公式ドキュメントでは、より詳細な情報や他の機能について説明されています。
  • エラーメッセージ
    エラーが発生している場合は、エラーメッセージを提示してください。
  • 具体的なコード例
    実際にどのようなコードで困っているのか、具体的なコードを見せていただけると、より的確なアドバイスができます。



Jest Spy で複数の引数チェック:代替方法の解説

Jest Spy を用いて、複数の呼び出しで複数の引数をチェックする方法は、先ほどご説明した以外にも、いくつかの代替手段があります。それぞれの方法には、特徴や使いどころがありますので、状況に応じて最適な方法を選択しましょう。

toHaveBeenNthCalledWith を利用する

  • 呼び出し順序を厳密に検証したい場合に有効です。
  • 特定の呼び出し回数の引数をチェックする 際に便利です。
expect(spy).toHaveBeenNthCalledWith(2, 3, 4); // 2回目の呼び出しで、引数が(3, 4)であったか確認

mock.calls プロパティを利用する

  • より柔軟な検証が必要な場合に有効です。
  • すべての呼び出しの引数を配列で取得し、自由に検証する ことができます。
expect(spy.mock.calls[0]).toEqual([1, 2]); // 1回目の呼び出しの引数が[1, 2]であったか確認
expect(spy.mock.calls[1]).toEqual([3, 4]); // 2回目の呼び出しの引数が[3, 4]であったか確認

カスタムMatcher関数を作成する

  • JestのMatcher機能を拡張することで、独自の検証方法を定義できます。
  • 複雑な検証ロジック を実装したい場合に有効です。
expect.extend({
  toHaveBeenCalledWithAllArgs(received, ...expectedArgs) {
    const pass = received.mock.calls.every((call) => {
      return expectedArgs.some((expected) => {
        return expected.every((arg, index) => arg === call[index]);
      });
    });
    if (pass) {
      return {
        pass: true,
        message: () => 'Expected function not to have been called with all expected arguments.',
      };
    } else {
      return {
        pass: false,
        message: () => 'Expected function to have been called with all expected arguments.',
      };
    }
  },
});

expect(spy).toHaveBeenCalledWithAllArgs([1, 2], [3, 4]); // すべての呼び出しの引数が、[1, 2]または[3, 4]であったか確認

JestのSnapshotテストを活用する

  • テストケースのメンテナンスが楽になる場合があります。
  • 呼び出し履歴全体をスナップショットとして保存し、次回以降のテストと比較する ことができます。
expect(spy.mock.calls).toMatchSnapshot();

どの方法を選ぶべきか?

  • 呼び出し履歴全体を保存したい
    Snapshotテスト
  • 複雑な検証ロジックを実装したい
    カスタムMatcher関数
  • すべての呼び出しの引数を自由に検証したい
    mock.calls
  • 呼び出し順序を厳密にチェックしたい
    toHaveBeenNthCalledWith
  • シンプルに特定の呼び出しの引数をチェックしたい
    toHaveBeenCalledWith

状況に応じて、これらの方法を組み合わせて使用することも可能です。

Jest Spy は、関数の呼び出しを検証するための強力なツールです。今回ご紹介した様々な方法を理解し、適切に活用することで、より詳細かつ正確なテストを作成することができます。

  • 既存のコード
    現在のテストコードを見せていただけると、より的確なアドバイスができます。

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