EAI_AGAIN エラー 解決法

2024-09-12

JavaScript, Node.js, and getaddrinfo EAI_AGAIN Error: A Japanese Explanation

エラーメッセージ "getaddrinfo EAI_AGAIN" の意味と対処法

JavaScriptやNode.jsでネットワーク関連の処理を行う際、しばしば遭遇するエラーメッセージが "getaddrinfo EAI_AGAIN" です。このエラーは、DNS (Domain Name System) ルックアップの際に一時的なエラーが発生したことを示しています。

エラーの原因

このエラーの主な原因は次の通りです:

  1. DNSサーバの負荷
    DNSサーバが過負荷状態であり、一時的に応答が遅延しています。
  2. ネットワーク障害
    ネットワーク接続に一時的な問題が発生しています。
  3. DNSキャッシュの破損
    ローカルデバイスのDNSキャッシュが破損している可能性があります。

対処法

このエラーが発生した場合、次の方法を試してみてください:

  1. 再試行
    エラーが発生したら、一定の遅延後に再試行します。通常、数秒から数分の間隔で再試行が適切です。
  2. DNSキャッシュクリア
    ローカルデバイスのDNSキャッシュをクリアします。Windowsではコマンドプロンプトで ipconfig /flushdns を、macOSではターミナルで sudo killall -HUP mDNSResponder を実行します。
  3. ネットワーク接続確認
    ネットワーク接続が正常であることを確認します。ルーターやモデムを再起動する必要があれば行ってください。
  4. DNSサーバ変更
    異なるDNSサーバを使用してみてください。Google Public DNS (8.8.8.8, 8.8.4.4) や Cloudflare DNS (1.1.1.1, 1.0.0.1) などが選択肢となります。

コード例

const net = require('net');

function connectToServer(host, port) {
  const socket = new net.Socket();
  socket.connect(port, host, () => {
    console.log('Connected to server');
  });

  socket.on('error', (error) => {
    if (error.code === 'EAI_AGAIN') {
      console.error('DNS lookup error: ', error);
      setTimeout(() => {
        connectToServer(host, port); // Retry after a delay
      }, 5000); // Retry after 5 seconds
    } else {
      console.error('Error connecting to server: ', error);
    }
  });
}

connectToServer('example.com', 80);

このコードでは、エラーが発生した場合に再試行を行うロジックを実装しています。




再試行の例:

const net = require('net');

function connectToServer(host, port) {
  const socket = new net.Socket();
  socket.connect(port, host, () => {
    console.log('Connected to server');
  });

  socket.on('error', (error) => {
    if (error.code === 'EAI_AGAIN') {
      console.error('DNS lookup error: ', error);
      setTimeout(() => {
        connectToServer(host, port); // Retry after a delay
      }, 5000); // Retry after 5 seconds
    } else {
      console.error('Error connecting to server: ', error);
    }
  });
}

connectToServer('example.com', 80);

このコードでは、エラーが発生した場合に setTimeout を使って一定の遅延後に再試行を行います。

DNSキャッシュクリアの例:

const childProcess = require('child_process');

function clearDnsCache() {
  if (process.platform === 'win32') {
    childProcess.exec('ipconfig /flushdns', (error, stdout, stderr) => {
      if (error) {
        console.error('Error clearing DNS cache:', error);
      } else {
        console.log('DNS cache cleared successfully');
      }
    });
  } else if (process.platform === 'darwin') {
    childProcess.exec('sudo killall -HUP mDNSResponder', (error, stdout, stderr) => {
      if (error) {
        console.error('Error clearing DNS cache:', error);
      } else {
        console.log('DNS cache cleared successfully');
      }
    });
  } else {
    console.error('Unsupported platform for DNS cache clearing');
  }
}

clearDnsCache();

このコードでは、プラットフォームに応じて適切なコマンドを実行してDNSキャッシュをクリアします。

DNSサーバ変更の例:

const dns = require('dns');

function resolveWithCustomDns(hostname, callback) {
  dns.resolve(hostname, 'A', { servers: ['8.8.8.8', '8.8.4.4'] }, (err, addresses) => {
    if (err) {
      callback(err);
    } else {
      callback(null, addresses);
    }
  });
}

resolveWithCustomDns('example.com', (err, addresses) => {
  if (err) {
    console.error('DNS resolution error:', err);
  } else {
    console.log('Resolved addresses:', addresses);
  }
});



"getaddrinfo EAI_AGAIN" エラーの代替手法

"getaddrinfo EAI_AGAIN" エラーは、一時的なDNSルックアップエラーを示します。このエラーを回避または処理するための代替手法をいくつか紹介します。

  • 環境変数
    RES_OPTIONS 環境変数を設定して、DNSサーバを指定することもできます。
  • 直接指定
    dns.resolve 関数を使って、特定のDNSサーバを指定することができます。

再試行戦略の調整:

  • 最大再試行回数
    再試行の回数を制限して、無限ループを防ぐことができます。
  • 指数バックオフ
    再試行の間隔を徐々に増やすことで、DNSサーバの負荷を軽減し、成功の可能性を高めることができます。

タイムアウト設定:

  • ソケット接続タイムアウト
    ソケット接続のタイムアウトを設定することで、DNSルックアップ後の接続処理のタイムアウトを制御することができます。
  • DNSルックアップタイムアウト
    dns.resolve 関数のタイムアウト値を設定することで、過度に長いDNSルックアップを回避することができます。

キャッシュの活用:

  • サードパーティキャッシュ
    DNSキャッシュを提供するサードパーティサービスを利用することで、より高速かつ信頼性の高いDNS解決を実現することができます。
  • ローカルDNSキャッシュ
    ローカルデバイスのDNSキャッシュを利用することで、再利用可能なDNSレコードを保存し、ネットワークトラフィックを削減することができます。

エラーハンドリングの強化:

  • 例外処理
    try...catch ブロックを使用して、例外をキャッチし、エラーメッセージやログを出力することができます。
  • エラーコードのチェック
    getaddrinfo 関数の戻り値をチェックし、エラーが発生した場合に適切な処理を行うことができます。

非同期処理の利用:

  • async/await
    async/await キーワードを使用して、非同期処理を同期的なコードのように記述することができます。
  • Promise
    dns.promises を使用して、非同期なDNSルックアップをPromiseで表現することができます。

javascript node.js error-handling



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