CSSで複数のクラス指定
CSSで2つのクラスを持つ要素を選択する方法
日本語
CSSでは、2つのクラスを持つ要素を選択するために、ドット(".")を続けてクラス名を指定します。
例
.class1.class2 {
/* ここにスタイルを記述します */
}
このコードでは、class1
とclass2
の両方のクラスを持つ要素が選択されます。要素が両方のクラスを持つ場合にのみ、スタイルが適用されます。
注意
- クラス名の順序は重要ではありません。
- クラス名はスペースで区切らないでください。
<div class="class1 class2">
</div>
このHTMLコードでは、<div>
要素がclass1
とclass2
の両方のクラスを持っています。上記のCSSルールが適用され、この要素にスタイルが適用されます。
CSSで複数のクラスを持つ要素を選択する際のコード例解説
.class1.class2 {
/* ここにスタイルを記述します */
color: blue;
font-size: 20px;
}
解説
- font-size: 20px;
選択された要素のフォントサイズを20ピクセルにします。 - color: blue;
選択された要素の文字色を青色にします。 - /* ここにスタイルを記述します */
このコメント内に、選択された要素に適用したいスタイルを記述します。 - .class1.class2
このセレクタは、class1
とclass2
の両方のクラスを持つ要素を指定します。
HTMLの例
<div class="class1 class2">
このテキストは青色で、フォントサイズが20pxになります。
</div>
このHTMLの<div>
要素は、class1
とclass2
の両方のクラスを持っているので、上記のCSSのスタイルが適用されます。
CSSで複数のクラスを指定する
複数のセレクタをカンマで区切る
.class1, .class2 {
/* class1とclass2の両方に共通のスタイル */
background-color: lightgray;
}
- background-color: lightgray;
選択された要素の背景色を薄い灰色にします。 - .class1, .class2
このセレクタは、class1
を持つ要素とclass2
を持つ要素の両方を選択します。
<div class="class1">
この要素は背景色が灰色になります。
</div>
<p class="class2">
この要素も背景色が灰色になります。
</p>
このHTMLでは、<div>
要素と<p>
要素がそれぞれ異なるクラスを持っていますが、上記のCSSのスタイルが両方の要素に適用されます。
- .class1, .class2
別々のクラスを持つ要素を個別に選択
どちらを使うべきか
- 異なる要素に同じスタイルを適用したい場合
.class1, .class2
- 要素が複数のクラスを持つ場合
.class1.class2
- セレクタの組み合わせ方によって、より複雑なスタイルを表現することができます。
- クラス名は半角スペースで区切って要素に複数指定します。
より詳しく知りたい場合
- Webサイトの開発ツールを利用して、実際に要素を選択し、スタイルがどのように適用されているかを確認するのも良いでしょう。
- CSSのセレクタについて、さまざまなパターンや組み合わせ方を調べてみましょう。
- 属性セレクタ
要素の属性値に基づいて選択することができます。 - 子孫要素の選択
親要素とその子孫すべてを選択する場合は、>
ではなくスペースで区切ります。 - 子要素の選択
親要素と子要素の関係で選択する場合は、スペースで区切ります。
属性セレクタ
複数のクラスを持つ要素を選択する際に、属性セレクタを使うこともできます。
[class~="class1"][class~="class2"] {
/* class1とclass2の両方のクラスを持つ要素 */
}
- [class~="class2"]
class属性に"class2"を含む要素を選択
~=
は「含まれる」という意味で、class属性に指定した文字列が部分的に含まれる要素を選択します。
JavaScript (jQuery)
JavaScriptのライブラリであるjQueryを使うと、より柔軟に要素を選択できます。
$(".class1.class2").css("color", "blue");
- .css("color", "blue")
取得した要素の文字色を青色に変更 - $(".class1.class2")
class1とclass2の両方のクラスを持つ要素を取得
jQueryはCSSセレクタと同様の書き方で要素を取得できます。
CSS Preprocessor (Sass, Less)
SassやLessなどのCSSプリプロセッサを使うと、変数やネストなど、より高度な機能を使ってCSSを書くことができます。
// Sassの例
$class1: class1;
$class2: class2;
.#{$class1}.#{$class2} {
// スタイル
}
変数にクラス名を格納し、その変数を用いてセレクタを動的に生成することができます。
どの方法を選ぶべきか?
- CSSをより効率的に管理したい場合
CSSプリプロセッサ - JavaScriptで動的に操作したい場合
jQuery - シンプルにCSSで記述したい場合
属性セレクタ、通常のクラスセレクタ
CSSで複数のクラスを持つ要素を選択する方法は、通常のクラスセレクタ以外にも、属性セレクタ、JavaScript、CSSプリプロセッサなど、様々な方法があります。それぞれの方法に特徴があり、状況に応じて使い分けることが重要です。
選ぶ際のポイント
- メンテナンス性
将来的にCSSを変更する際に、どの方法がよりメンテナンスしやすいのかを考慮する必要があります。 - パフォーマンス
各方法のパフォーマンスは、ブラウザや実装方法によって異なります。 - チームのスキル
チームメンバーのスキルレベルに合わせて、適切な方法を選ぶ必要があります。 - プロジェクトの規模
小規模なプロジェクトであればシンプルな方法で十分、大規模なプロジェクトではより高度な方法が必要になることがあります。
- CSS-in-JS
JavaScriptでCSSを記述する手法で、ReactやVue.jsなどのフレームワークでよく利用されます。 - CSS Modules
CSS Modulesは、CSSのスコープを局限化し、名前の衝突を防ぐための仕組みです。
css css-selectors