【Node.js x SQLite】`db.serialize`でデータベース操作をシリアル化!サンプルコードで分かりやすく解説

2024-07-27

Node.jsにおけるdb.serializeのしくみと詳細解説

db.serializeのしくみ

db.serializeは、引数として渡されたコールバック関数を同期的に実行します。つまり、コールバック関数内の処理が完了するまで、その後の処理は実行されません。これは、複数のデータベース操作が互いに干渉するのを防ぎます。

具体的には、db.serializeは以下の順序で処理を実行します。

  1. コールバック関数の引数として渡されたデータベースオブジェクトを使用して、データベース接続を確立します。
  2. コールバック関数内の処理を実行します。
  3. コールバック関数が完了したら、データベース接続を閉じます。

以下の例は、db.serializeを使用して、テーブルの作成とデータの挿入を行う方法を示しています。

const sqlite3 = require('sqlite3');
const db = new sqlite3.Database(':memory:');

db.serialize(function() {
  db.run('CREATE TABLE users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT, email TEXT)');
  db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Alice', '[email protected]']);
  db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Bob', '[email protected]']);
});

console.log('Database operations completed');

この例では、まずCREATE TABLEステートメントを使用してusersテーブルを作成します。次に、INSERT INTOステートメントを使用して、2つのレコードをテーブルに挿入します。これらの操作はすべて、db.serializeコールバック関数内で実行されるため、互いに干渉することはありません。

  • db.serializeは、データベース操作のパフォーマンスを低下させる可能性があります。これは、各操作が完了するまで待機する必要があるためです。パフォーマンスが重要な場合は、非同期処理を使用することを検討してください。
  • 複数の非同期処理を順番に実行したい場合は、async/await構文と組み合わせて使用する必要があります。
  • db.serialize内でのみ同期処理が可能であり、それ以外は非同期で実行されます。



const sqlite3 = require('sqlite3');

// データベースへの接続
const db = new sqlite3.Database('test.db');

// テーブルの作成
db.serialize(function() {
  db.run('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT, email TEXT)');
});

// データの挿入
db.serialize(function() {
  db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Alice', '[email protected]']);
  db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Bob', '[email protected]']);
});

// データの取得
db.serialize(function() {
  db.all('SELECT * FROM users', function(err, rows) {
    if (err) {
      console.error(err);
      return;
    }

    console.log('取得したデータ:');
    rows.forEach(function(row) {
      console.log(row);
    });
  });
});

// データの削除
db.serialize(function() {
  db.run('DELETE FROM users WHERE id = ?', [1], function(err) {
    if (err) {
      console.error(err);
      return;
    }

    console.log('ID 1 のデータを削除しました');
  });
});

// データベースの切断
db.close();

このコードの説明

  1. 最初に、sqlite3モジュールをインポートし、データベースへの接続を確立します。
  2. 次に、db.serializeを使用して、テーブルの作成、データの挿入、データの取得、データの削除という4つの操作を実行します。
  3. 各操作は、db.runまたはdb.allメソッドを使用して実行されます。
  4. エラーが発生した場合は、コンソールにエラーメッセージが出力されます。
  5. 最後に、db.close()メソッドを使用してデータベース接続を閉じます。

このコードをどのように実行するか

このコードを実行するには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. Node.jsをインストールします。
  2. コードを保存します。
  3. 以下のコマンドを使用してコードを実行します。
node your-file.js
  • 詳細については、sqlite3モジュールのドキュメントを参照してください。
  • このコードはあくまで例であり、ニーズに合わせて変更する必要があります。



db.serializeは同期処理で実行されるため、パフォーマンスが低下する可能性があります。非同期処理を使用することで、パフォーマンスを向上させることができます。

以下の例は、async/await構文を使用して非同期的にデータベース操作を実行する方法を示しています。

const sqlite3 = require('sqlite3');

async function main() {
  try {
    // データベースへの接続
    const db = await new sqlite3.Database('test.db');

    // テーブルの作成
    await db.run('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name TEXT, email TEXT)');

    // データの挿入
    await db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Alice', '[email protected]']);
    await db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Bob', '[email protected]']);

    // データの取得
    const rows = await db.all('SELECT * FROM users');
    console.log('取得したデータ:');
    rows.forEach(row => console.log(row));

    // データの削除
    await db.run('DELETE FROM users WHERE id = ?', [1]);
    console.log('ID 1 のデータを削除しました');

    // データベースの切断
    await db.close();
  } catch (err) {
    console.error(err);
  }
}

main();

トランザクション

複数のデータベース操作を原子的に実行する必要がある場合は、トランザクションを使用する必要があります。トランザクションを使用すると、操作が成功した場合のみコミットされ、失敗した場合にはロールバックされます。

const sqlite3 = require('sqlite3');

async function main() {
  try {
    // データベースへの接続
    const db = await new sqlite3.Database('test.db');

    // トランザクションを開始
    await db.beginTransaction();

    // ユーザーの作成
    await db.run('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ['Alice', '[email protected]']);

    // データの挿入
    await db.run('INSERT INTO data (user_id, value) VALUES (?, ?)', [1, 'Hello, world!']);

    // トランザクションをコミット
    await db.commit();

    console.log('操作が完了しました');
  } catch (err) {
    // トランザクションをロールバック
    await db.rollback();
    console.error(err);
  } finally {
    // データベースの切断
    await db.close();
  }
}

main();

Promise API

sqlite3モジュールは、Promise APIも提供しています。Promise APIを使用すると、非同期処理をより簡単に記述することができます。

以下の例は、Promise APIを使用して、データの取得を行う方法を示しています。

const sqlite3 = require('sqlite3');

async function main() {
  try {
    // データベースへの接続
    const db = new sqlite3.Database('test.db');

    // データの取得
    const rows = await db.promise.all('SELECT * FROM users');
    console.log('取得したデータ:');
    rows.forEach(row => console.log(row));

    // データベースの切断
    await db.close();
  } catch (err) {
    console.error(err);
  }
}

main();

db.serializeは、使いやすいツールですが、必ずしも最適な方法ではありません。状況に合わせて、非同期処理、トランザクション、Promise APIなどの代替手段を検討してください。


node.js database sqlite



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