【保存版】JavaScriptで浮動小数点数をカンマ区切りで表示する方法と、それ以外の高度なフォーマット技

2024-07-01

JavaScriptで浮動小数点数をフォーマットする方法

toFixed() 関数は、指定された桁数まで小数点以下の数字を丸め、文字列に変換します。最もシンプルで使いやすいフォーマット方法の一つです。

// 例:小数点第2位まで表示
const num = 12.3456;
const formattedNum = num.toFixed(2);
console.log(formattedNum); // 出力: 12.35

利点:

  • シンプルで分かりやすい
  • コードが簡潔で書きやすい
  • 多くの場合で十分なフォーマット機能を提供

注意点:

  • 桁数を超えた数字は切り捨てられる
  • 指数表記には対応していない
  • 通貨や日付などの特別なフォーマットには不向き

toLocaleString() 関数は、ロケールに基づいて浮動小数点数をフォーマットします。小数点記号や桁区切り記号などを、現在のロケールの設定に合わせて自動的に調整することができます。

// 例:現在のロケールに基づいてフォーマット
const num = 12345.6789;
const formattedNum = num.toLocaleString();
console.log(formattedNum); // 出力: 12,345.6789 (例:日本語ロケールの場合)
  • ロケールに基づいたフォーマットが可能
  • 国際的なアプリケーションに適している
  • 小数点記号や桁区切り記号などを自動的に調整できる
  • ロケールによってフォーマット結果が異なる
  • コードが若干複雑になる
  • 古いブラウザでは対応していない場合がある

Intl.NumberFormat() オブジェクトは、より高度なフォーマット機能を提供します。小数点桁数、ゼロパディング、指数表記、通貨記号など、様々なオプションを指定してフォーマットすることができます。

// 例:小数点第2位まで表示し、3桁区切りでカンマ挿入
const num = 123456789.12345;
const formatter = new Intl.NumberFormat('ja-JP', {
  minimumFractionDigits: 2,
  maximumFractionDigits: 2,
  useGrouping: true,
});
const formattedNum = formatter.format(num);
console.log(formattedNum); // 出力: 123,456,789.12
  • 非常に詳細なフォーマットが可能
  • 高い柔軟性と汎用性
  • toLocaleString() 関数よりも処理速度が遅い

適切なフォーマット方法の選択

  • シンプルで分かりやすいフォーマットが必要な場合は toFixed() 関数
  • ロケールに基づいたフォーマットが必要な場合は toLocaleString() 関数
  • より高度なフォーマット機能が必要な場合は Intl.NumberFormat() オブジェクト

それぞれの利点と注意点、そして具体的な例を参考に、適切な方法を選択してください。

JavaScriptには、浮動小数点数を様々な形式でフォーマットするための便利な機能が用意されています。今回紹介した方法を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することで、より見やすく分かりやすいアプリケーションを開発することができます。




toFixed() 関数

// 例1:小数点第2位まで表示
const num1 = 12.3456;
const formattedNum1 = num1.toFixed(2);
console.log(formattedNum1); // 出力: 12.35

// 例2:小数点以下を切り捨てて整数部分のみ表示
const num2 = 123.456;
const formattedNum2 = num2.toFixed(0);
console.log(formattedNum2); // 出力: 123

toLocaleString() 関数

// 例1:現在のロケールに基づいてフォーマット
const num1 = 12345.6789;
const formattedNum1 = num1.toLocaleString();
console.log(formattedNum1); // 出力: 12,345.6789 (例:日本語ロケールの場合)

// 例2:小数点以下を表示せず、3桁区切りでカンマ挿入
const num2 = 123456789;
const formattedNum2 = num2.toLocaleString('ja-JP', {minimumFractionDigits: 0, useGrouping: true});
console.log(formattedNum2); // 出力: 123,456,789

Intl.NumberFormat() オブジェクト

// 例1:小数点第2位まで表示し、3桁区切りでカンマ挿入、通貨記号を円($)に設定
const num1 = 123456789.12345;
const formatter1 = new Intl.NumberFormat('ja-JP', {
  minimumFractionDigits: 2,
  maximumFractionDigits: 2,
  useGrouping: true,
  currency: 'JPY',
});
const formattedNum1 = formatter1.format(num1);
console.log(formattedNum1); // 出力: ¥123,456,789.12

// 例2:指数表記で表示
const num2 = 123456789000000;
const formatter2 = new Intl.NumberFormat('en-US', {notation: 'scientific'});
const formattedNum2 = formatter2.format(num2);
console.log(formattedNum2); // 出力: 1.23457e+11

これらのサンプルコードを参考に、様々なフォーマットを試してみてください。




JavaScriptで浮動小数点数をフォーマットするその他の方法

Math.floor() と Math.round() 関数

  • Math.floor() 関数は、小数点以下の部分を切り捨てて整数部分のみを返します。
  • Math.round() 関数は、小数点以下の値を四捨五入して整数に変換します。
// 例:小数点以下を切り捨てて整数部分のみ表示
const num = 123.456;
const formattedNum = Math.floor(num);
console.log(formattedNum); // 出力: 123

// 例:小数点以下を四捨五入して整数に変換
const num = 123.5;
const formattedNum = Math.round(num);
console.log(formattedNum); // 出力: 124
    • 小数点以下の情報を失ってしまう
    • より高度なフォーマットには不向き

    プレフィックスとサフィックス

    • 浮動小数点値の前にプレフィックス、または後にサフィックスを追加することで、フォーマットすることができます。
    • 例えば、通貨記号や単位などを追加することができます。
    // 例:通貨記号「$」を前に追加
    const num = 123.45;
    const formattedNum = `$ ${num.toFixed(2)}`;
    console.log(formattedNum); // 出力: $ 123.45
    
    // 例:単位「cm」を後に追加
    const num = 10.2;
    const formattedNum = `${num.toFixed(1)} cm`;
    console.log(formattedNum); // 出力: 10.2 cm
    
    • プレフィックスやサフィックスの種類によって、柔軟なフォーマットが可能
    • 国際化には不向き

    正規表現

    • 正規表現を使用して、浮動小数点数をフォーマットすることができます。
    • 小数点桁数、ゼロパディング、指数表記などを細かく制御することができます。
    // 例:小数点第2位まで表示し、3桁区切りでカンマ挿入
    const num = 123456789.12345;
    const formattedNum = num.toLocaleString().replace(/(\d)(?=(?:\d{3})+$)/g, '$1,');
    console.log(formattedNum); // 出力: 123,456,789.123
    
      • 正規表現の知識が必要

      適切な方法の選択

      • シンプルで分かりやすいフォーマットが必要な場合は Math.floor()Math.round() 関数、またはプレフィックス/サフィックス

      javascript floating-point


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