Angular 2 外部URL リダイレクト 新タブ開く
Angular 2で外部URLにリダイレクトして新しいタブを開く
Angular 2では、Router
モジュールを利用して外部URLにリダイレクトすることができます。新しいタブを開くには、window.open()
メソッドを使用します。
モジュールインポート
まず、Router
モジュールをインポートします。
import { Router } from '@angular/router';
コンストラクタでRouterを注入
コンポーネントのコンストラクタでRouter
を注入します。
constructor(private router: Router) {}
リダイレクトと新しいタブの開く
リダイレクトしたいタイミングで、以下のコードを実行します。
this.router.navigateByUrl('https://example.com', { target: '_blank' });
{ target: '_blank' }
: リダイレクト先のURLを新しいタブで開きます。navigateByUrl('https://example.com')
: 外部URLhttps://example.com
にリダイレクトします。
例
import { Component } from '@angular/core';
import { Router } from '@angular/router';
@Component({
selector: 'app-redirect',
templateUrl: './redirect.component.html',
styleUrls: ['./redirect .component.css']
})
export class RedirectComponent {
constructor(private router: Router) {}
redirectToExternalUrl() {
this.router.navigateByUrl('https://example.com', { target: '_blank' });
}
}
この例では、RedirectComponent
のredirectToExternalUrl()
メソッドが呼び出されたときに、https://example.com
にリダイレクトし、新しいタブで開きます。
注意
- 新しいタブを開くには、
target: '_blank'
オプションを使用します。他のオプション(_self
,_parent
,_top
)も使用できますが、ブラウザの挙動が異なる場合があります。 - 外部URLへのリダイレクトは、セキュリティ上のリスクを考慮して慎重に使用してください。
コードの全体像
import { Component } from '@angular/core';
import { Router } from '@angular/router';
@Component({
selector: 'app-redirect',
templateUrl: './redirect.component.html',
styleUrls: ['./redirect .component.css']
})
export class RedirectComponent {
constructor(private router: Router) {}
redirectToExternalUrl() {
this.router.navigateByUrl('https://example.com', { target: '_blank' });
}
}
このコードは、Angular 2 のコンポーネントで、ボタンをクリックしたり、特定のイベントが発生したりしたときに、外部のウェブサイトにリダイレクトし、新しいタブで開く機能を実装しています。
コードの解説
-
モジュールのインポート
@angular/core
: Angular のコアモジュールで、コンポーネントを作成するために必要な機能を提供します。@angular/router
: Angular のルーティングモジュールで、ページ間の遷移を管理する機能を提供します。
-
コンポーネントの定義
@Component
: コンポーネントを定義するデコレーターです。selector
: このコンポーネントのセレクター名で、テンプレート内でこのコンポーネントを参照するために使用されます。templateUrl
: コンポーネントのテンプレートファイルのパスを指定します。
-
コンストラクタ
constructor
: コンポーネントが生成されるときに最初に呼び出されるメソッドです。private router: Router
:Router
サービスを注入し、this.router
プロパティに代入します。Router
サービスは、ルーティングに関する操作を行うために使用されます。
-
redirectToExternalUrl()メソッド
- このメソッドが呼び出されると、外部URLにリダイレクトし、新しいタブで開きます。
コードの働き
このコードは、以下のような流れで動作します。
- ユーザーがボタンをクリックしたり、特定のイベントが発生したりすると、
redirectToExternalUrl()
メソッドが呼び出されます。 { target: '_blank' }
オプションが指定されているため、新しいタブが作成され、指定されたURLがそのタブにロードされます。
このコードは、Angular 2 で外部URLにリダイレクトし、新しいタブで開くための基本的な仕組みを示しています。Router
サービスのnavigateByUrl()
メソッドとtarget: '_blank'
オプションを組み合わせることで、簡単に実現できます。
- セキュリティ上の観点から、外部URLへのリダイレクトは慎重に行う必要があります。
- リダイレクト先のURLは、動的に生成することも可能です。
target
の値には、_blank
以外にも、_self
(現在のウィンドウ)、_parent
(親フレーム)、_top
(最上位のウィンドウ)などを指定できます。
- Angular 2
Angular 2は、Angularのメジャーバージョンアップであり、AngularJSとは異なるフレームワークです。よりモジュール化され、パフォーマンスが向上しています。 - TypeScript
TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットであり、静的型付けやクラスなどのオブジェクト指向の機能を提供します。AngularはTypeScriptで書かれているため、Angularの開発にはTypeScriptの知識が役立ちます。
window.open() を直接利用する方法
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
// ...
})
export class RedirectComponent {
redirectToExternalUrl() {
window.open('https://example.com', '_blank');
}
}
- デメリット
- Angular のルーティングシステムとは切り離されているため、ルーティングに関する機能(履歴管理など)を利用できません。
- Angular のライフサイクルフックと連携しづらい場合があります。
- メリット
<a> タグを利用する方法
<a href="https://example.com" target="_blank">新しいタブで開く</a>
- デメリット
- JavaScript のコードでリダイレクトを制御することができません。
- 動的な URL を設定する場合に、JavaScript で
href
属性を書き換える必要があります。
- メリット
location.href を利用する方法
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
// ...
})
export class RedirectComponent {
redirectToExternalUrl() {
window.location.href = 'https://example.com';
}
}
- デメリット
- 現在のページを完全に置き換えてしまうため、戻るボタンが使えなくなったり、Angular アプリケーションの状態が失われる可能性があります。
- 新しいタブではなく、現在のタブで開いてしまいます。
- メリット
どの方法を選ぶべきか?
- 現在のページを完全に置き換えたい
location.href
を利用する方法が適しています。 - HTML で静的に定義
<a>
タグを利用する方法が便利です。 - シンプルな実装
window.open()
を直接利用する方法が簡単です。 - Angular のルーティングシステムとの連携
Router
を利用する方法が最も適しています。
一般的には、Angular アプリケーション内でリダイレクトを行う場合は、Router
を利用する方法が推奨されます。 これは、Angular のルーティングシステムとの連携がスムーズであり、他のルーティング機能との統合も容易であるためです。
Angular 2 で外部 URL にリダイレクトして新しいタブを開く方法は、複数の選択肢があります。それぞれの方法には、メリットとデメリットがあるため、開発の状況や要件に合わせて適切な方法を選択することが重要です。
選択のポイント
- ページの完全な置き換え
location.href
- 静的な定義
<a>
タグ - シンプルさ
window.open()
- Angular アプリケーションとの連携
Router
angular typescript