jQueryセレクター:知っておきたいワイルドカードの使い方
ワイルドカードの種類
jQueryセレクターで使用できるワイルドカードは次の2種類です。
- "*" (アスタリスク): すべての要素にマッチします。
- "?" (疑問符): 1文字にマッチします。
ワイルドカードの例
"*" の例
以下の例では、すべての <div>
要素を選択します。
<div>要素1</div>
<div>要素2</div>
<div>要素3</div>
// すべての `<div>` 要素を選択
$("div");
"?" の例
以下の例では、class
属性が "box" で、先頭1文字が "a" の要素を選択します。
<div class="box a1">要素1</div>
<div class="box a2">要素2</div>
<div class="box b1">要素3</div>
// `class` 属性が "box" で、先頭1文字が "a" の要素を選択
$(".box a?");
その他のワイルドカード
上記以外にも、いくつかのワイルドカードを使用できます。
- "[]" (角括弧): 文字範囲を指定できます。
詳細は、jQueryの公式ドキュメントを参照してください。
注意点
ワイルドカードを使用する際は、意図しない要素を選択してしまう可能性があります。セレクターが正しく動作することを確認するためには、テストを行うことが重要です。
Sizzleは、jQueryセレクターエンジンに使用されているオープンソースのライブラリです。Sizzleは、CSS3セレクターを解析して、対応する要素を効率的に選択します。
Sizzleの詳細については、Sizzleの公式ドキュメントを参照してください。
jQueryセレクターにおけるワイルドカードは、さまざまな要素を選択するための便利なツールです。ワイルドカードの種類と使い方を理解することで、より柔軟なセレクターを作成することができます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>サンプルコード</title>
</head>
<body>
<div class="box a1">要素1</div>
<div class="box a2">要素2</div>
<div class="box b1">要素3</div>
<div class="box c1">要素4</div>
<div id="test">要素5</div>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
<script>
// すべての `<div>` 要素を選択
$("div").css("color", "red");
// `class` 属性が "box" で、先頭1文字が "a" の要素を選択
$(".box a?").css("background-color", "yellow");
// `id` 属性が "test" の要素を選択
$("#test").css("font-size", "20px");
// `class` 属性が "box" で、2番目の文字が "a" の要素を選択
$(".box .a").css("border", "1px solid blue");
</script>
</body>
</html>
上記コードを実行すると、以下のようになります。
- すべての
<div>
要素が赤色になります。 id
属性が "test" の要素のフォントサイズが20pxになります。
上記以外にも、さまざまなワイルドカードの使い方があります。詳細は、jQueryの公式ドキュメントを参照してください。
jQueryセレクターで要素を選択する他の方法
IDセレクター
#
記号とID属性値を組み合わせて、特定のIDを持つ要素を選択します。
<div id="unique-id">要素</div>
// IDが "unique-id" の要素を選択
$("#unique-id");
クラスセレクター
<div class="box">要素</div>
// クラスが "box" の要素を選択
$(".box");
子孫セレクター
>
記号を使用して、親要素の子孫要素を選択します。
<div>
<p>要素</p>
</div>
// `div` 要素の子孫である `p` 要素を選択
$("div > p");
隣接兄弟セレクター
<div>
<p>要素1</p>
<p>要素2</p>
</div>
// `p` 要素の直接隣接する `p` 要素を選択
$("p + p");
汎用兄弟セレクター
<div>
<p>要素1</p>
<span>要素2</span>
<p>要素3</p>
</div>
// `p` 要素のすべての兄弟要素を選択
$("p ~ p");
属性セレクター
<div class="box" data-type="test">要素</div>
// `data-type` 属性を持つ要素を選択
$("[data-type]");
フィルターセレクター
:
記号を使用して、要素をフィルタリングできます。
<div class="box">要素1</div>
<div class="box hidden">要素2</div>
// 非表示の `div` 要素を選択
$(".box:hidden");
これらの方法は、単独でまたは組み合わせて使用することができます。詳細は、jQueryの公式ドキュメントを参照してください。
jquery jquery-selectors sizzle