JavaScript: 開発者のための非同期処理ハンドブック - Promiseとasync/awaitを駆使して、もっとスマートなコードを書こう

2024-06-13

new Promise() コンストラクタ内部で async/await を使用する:アンチパターンかどうか?

JavaScript において、非同期処理を扱うための主要な手段として、Promise と async/await が存在します。それぞれ異なる構文と利点を持つ一方、使い所を誤ると非効率なコードになってしまうケースがあります。

本記事では、new Promise() コンストラクタ内部で async/await を使用するアンチパターンについて、分かりやすく解説します。

new Promise() コンストラクタは、非同期処理の結果を表現する Promise オブジェクトを生成するために使用されます。Promise は、処理完了後に値を返す非同期処理を表すラッパーとして機能します。

const promise = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期処理を実行
  // 成功した場合、resolve(処理結果) を呼び出す
  // 失敗した場合、reject(エラー情報) を呼び出す
});

async/await は、Promise をより簡潔に記述するための構文です。非同期処理を同期処理のように記述することで、コードの可読性とメンテナンス性を向上させることができます。

async function fetchData() {
  try {
    const response = await fetch('https://example.com/data');
    const data = await response.json();
    return data;
  } catch (error) {
    console.error(error);
  }
}

アンチパターンとなるケース

new Promise() コンストラクタ内部で async/await を使用することは、一見すると便利な記述方法に見えますが、いくつかの理由によりアンチパターンとみなされます。

  • 不要なネスト: Promise 内部でさらに非同期処理をネストさせることで、コードが複雑になり、読みづらくなります。
  • パフォーマンスへの影響: Promise コンストラクタはすでに非同期処理を管理する仕組みを持っているため、async/await を追加で使用する必要はありません。むしろ、非効率なコードとなり、パフォーマンスを低下させる可能性があります。
  • エラー処理の複雑化: async/await を用いたエラー処理は、Promise 内部でのエラー処理と比べて複雑になり、煩雑なコードとなってしまいます。

代替手段

new Promise() コンストラクタ内部で非同期処理を扱う場合は、async/await ではなく、コールバック関数を使用することを推奨します。

const promise = new Promise((resolve, reject) => {
  // 非同期処理を実行
  // 成功した場合、resolve(処理結果) を呼び出す
  // 失敗した場合、reject(エラー情報) を呼び出す
});

まとめ

new Promise() コンストラクタ内部での async/await 使用は、コードを複雑化し、パフォーマンスを低下させる可能性があります。非同期処理を扱う場合は、コールバック関数を使用する方が一般的で、コードの可読性とメンテナンス性を向上させることができます。




サンプルコード:new Promise() コンストラクタ内部でのアンチパターンと代替手段

async function fetchDataWithPromise() {
  try {
    const response = await fetch('https://example.com/data');
    const data = await response.json();
    return data;
  } catch (error) {
    console.error(error);
  }
}

new Promise((resolve, reject) => {
  fetchDataWithPromise()
    .then(data => resolve(data))
    .catch(error => reject(error));
});

問題点

  • Promise 内部で非同期処理をネストさせているため、コードが複雑になっている。
  • 非効率なコードとなり、パフォーマンスが低下する可能性がある。
  • エラー処理が複雑になっている。

代替手段:コールバック関数を使用する

function fetchDataWithCallback(callback) {
  fetch('https://example.com/data')
    .then(response => response.json())
    .then(data => callback(null, data))
    .catch(error => callback(error));
}

new Promise((resolve, reject) => {
  fetchDataWithCallback((error, data) => {
    if (error) {
      reject(error);
      return;
    }
    resolve(data);
  });
});

利点

  • コードがシンプルで読みやすくなっている。
  • パフォーマンスが向上する可能性がある。

この例では、非同期処理を fetchDataWithCallback 関数に抽出し、コールバック関数を使用して結果を Promise に伝達しています。この方法の方が、コードがよりシンプルで読みやすく、パフォーマンスも向上する可能性があります。

補足

上記のコードはあくまで一例であり、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。複雑な非同期処理を扱う場合は、async/await を組み合わせることも有効です。




new Promise() コンストラクタ内部で非同期処理を扱う代替手段

これは最も基本的な方法であり、Promise を生成する前に非同期処理を実行し、その結果をコールバック関数に渡します。

function fetchData(callback) {
  fetch('https://example.com/data')
    .then(response => response.json())
    .then(data => callback(null, data))
    .catch(error => callback(error));
}

fetchData((error, data) => {
  if (error) {
    console.error(error);
    return;
  }
  console.log(data);
});
  • コードがシンプルで理解しやすい
  • 多くの開発者が慣れている

欠点

  • ネストが深くなり、可読性が低下する可能性がある
  • エラー処理が煩雑になる可能性がある

Promise を直接返す

非同期処理を関数内で実行し、Promise オブジェクトを直接返します。

async function fetchData() {
  const response = await fetch('https://example.com/data');
  const data = await response.json();
  return data;
}

fetchData()
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(error));
  • コードが簡潔で読みやすい
  • async/await を利用したエレガントな記述が可能
  • コールバック関数よりも冗長な記述になる場合がある

промис-цепьを使用する

Promise オブジェクトを繋ぎ合わせて、非同期処理を順番に実行します。

fetch('https://example.com/data')
  .then(response => response.json())
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(error));
  • 処理の流れが分かりやすい

    上記の方法それぞれに利点と欠点があるため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。

    • シンプルで分かりやすいコードを重視する場合は、コールバック関数がおすすめです。
    • コードの簡潔性とエレガントさを重視する場合は、Promise を直接返す方法がおすすめです。
    • 処理の流れを分かりやすく表現したい場合は、** промис-цепь**がおすすめです。

    複雑な非同期処理を扱う場合は、async/await を組み合わせることも有効です。

    いずれの方法を選択する場合も、コード的可読性、パフォーマンス、エラー処理などを考慮して、適切な記述を心がけましょう。


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