CSSセレクター以外で要素内のテキストを操作する方法:完全比較
CSSセレクターを使って要素内のテキストを操作する方法
テキスト一致セレクター
最も基本的な方法は、:contains()擬似クラスを使うことです。この擬iseクラスは、要素内のテキストが引数として渡された部分文字列を含むかどうかを判定します。
例えば、以下のHTMLコードがあるとします。
<p>こんにちは、世界!</p>
<p>これはサンプルの段落です。</p>
このうち、「こんにちは、世界!」というテキストを含む段落のみをスタイル設定したい場合は、以下のCSSを使用できます。
p:contains("こんにちは、世界!") {
color: red;
font-weight: bold;
}
このCSSは、p
要素内のテキストが"こんにちは、世界!"を含む場合のみ、その要素の色を赤、フォントウェイトを太字に設定します。
:contains()擬似クラスは、部分一致のみを判定することに注意が必要です。完全一致させたい場合は、以下の方法を使用します。
p:nth-child(1) {
color: red;
font-weight: bold;
}
このCSSは、最初のp
要素のみを対象にスタイル設定します。
正規表現を使ったテキスト一致
より複雑なテキスト一致には、:matches()擬iseクラスと正規表現を使用することができます。:matches()擬iseクラスは、引数として渡された正規表現に一致する要素を選択します。
<p>電話番号:090-1234-5678</p>
<p>メールアドレス:[email protected]</p>
p:matches(/電話番号|メールアドレス/) {
color: blue;
text-decoration: underline;
}
このCSSは、p
要素内のテキストが"電話番号"または"メールアドレス"を含む場合のみ、その要素の色を青、テキストに下線を引きます。
先頭一致・末尾一致
:start-with()と:end-with()擬iseクラスを使用して、要素内のテキストが特定の文字列で始まるか終わるかを判定することもできます。
<p>重要なお知らせ</p>
<p>最新情報をお届けします。</p>
p:start-with("重要なお知らせ") {
color: red;
font-weight: bold;
}
p:end-with("最新情報") {
color: blue;
text-decoration: underline;
}
このCSSは、p
要素内のテキストが"重要なお知らせ"で始まる場合はその要素の色を赤、フォントウェイトを太字に、テキストが"最新情報"で終わる場合はその要素の色を青、テキストに下線を引きます。
CSSセレクターを使って要素内のテキストを操作するには、様々な方法があります。それぞれの特徴を理解し、目的に合った方法を選択することが重要です。
HTMLコード:
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>CSSセレクターによるテキスト操作</title>
<style>
/* 全ての段落を灰色に設定 */
p {
color: gray;
}
/* "重要なお知らせ"を含む段落を赤色に設定 */
p:contains("重要なお知らせ") {
color: red;
font-weight: bold;
}
/* 電話番号を含む段落を青色に設定 */
p:matches(/電話番号/) {
color: blue;
text-decoration: underline;
}
/* 最初の段落のみ太字に設定 */
p:nth-child(1) {
font-weight: bold;
}
</style>
</head>
<body>
<p>これはサンプルの段落です。</p>
<p>重要なお知らせ:新製品が発売されました!</p>
<p>電話番号:090-1234-5678</p>
<p>メールアドレス:[email protected]</p>
<p>最新情報をお届けします。</p>
</body>
</html>
説明:
- このHTMLコードは、5つの段落を含むシンプルなドキュメントです。
- 最初の
<style>
要素内のCSSは、以下の設定を行います。- 全ての段落の色を灰色に設定します。
- "重要なお知らせ"を含む段落の色を赤色、フォントウェイトを太字に設定します。
- 電話番号を含む段落の色を青色、テキストに下線を引きます。
- 最初の段落のみフォントウェイトを太字に設定します。
- 各段落の内容は以下の通りです。
- 1段落目:単なるサンプルテキストです。
- 2段落目:"重要なお知らせ"を含むため、赤色で太字に表示されます。
- 3段落目:電話番号を含むため、青色で下線付きで表示されます。
- 4段落目:メールアドレスを含むため、デフォルトの灰色で表示されます。
- 5段落目:"最新情報"を含むため、デフォルトの灰色で表示されますが、最初の段落なのでフォントウェイトが太字になります。
このサンプルコードは、CSSセレクターを使って要素内のテキストを操作する様々な方法を理解するのに役立ちます。
上記のサンプルコードに加えて、以下の例も参考にしてみてください。
- 特定のクラスを持つ要素内のテキストを操作する
- 子要素のテキストに基づいて親要素を操作する
これらの例は、CSSセレクターの柔軟性を示し、複雑なレイアウトやインタラクティブなWebページを作成する際に役立ちます。
注意事項
- CSSセレクターによるテキスト操作は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。大量のテキストを操作する場合は、注意が必要です。
- JavaScriptと組み合わせることで、より高度なテキスト操作が可能になります。
CSSセレクターを使って要素内のテキストを操作することは、Webページの外観や動作を制御する強力な方法です。今回紹介した例を参考に、様々な方法を試してみてください。
CSSセレクター以外で要素内のテキストを操作する方法
JavaScript
JavaScript は、Webページを動的に操作する最も強力な方法の一つです。DOM (Document Object Model) を操作することで、要素内のテキストを追加、削除、編集することができます。
利点:
- 柔軟性と汎用性に優れている
- 複雑なテキスト操作が可能
- ユーザーとのインタラクションに適している
- CSSセレクターよりも習得難易度が高い
- パフォーマンスに影響を与える可能性がある
例:
const paragraphs = document.getElementsByTagName('p');
for (const paragraph of paragraphs) {
if (paragraph.textContent.includes('重要なお知らせ')) {
paragraph.style.color = 'red';
paragraph.style.fontWeight = 'bold';
}
}
このJavaScriptコードは、すべての段落要素 (p
) をループし、そのテキスト内容が "重要なお知らせ" を含むかどうかをチェックします。含む場合は、その段落の色を赤色、フォントウェイトを太字に設定します。
属性セレクター
属性セレクター を使用して、特定の属性を持つ要素を操作することもできます。例えば、data-*
属性を使用して、要素内にカスタムデータを格納し、そのデータに基づいてスタイル設定することができます。
- 比較的シンプルな方法
- CSSのみで操作できる
- カスタム属性を使用する必要がある
[data-text="重要なお知らせ"] {
color: red;
font-weight: bold;
}
このCSSは、data-text
属性が "重要なお知らせ" に設定された要素を対象に、色を赤色、フォントウェイトを太字に設定します。
ライブラリ
jQuery や Sizzle などのライブラリを使用すると、CSSセレクターよりも強力で柔軟な方法で要素を操作することができます。これらのライブラリは、テキスト操作に特化した関数やメソッドを提供している場合があります。
- コードを簡潔に記述できる
- 複雑なテキスト操作を容易にする
- ライブラリの追加読み込みが必要
- 習得する必要がある
$(document).ready(function() {
$('p:contains("重要なお知らせ")').css({
color: 'red',
fontWeight: 'bold'
});
});
このjQueryコードは、"重要なお知らせ" を含むすべての段落要素 (p
) を対象に、jQueryのcss()
メソッドを使用して、色を赤色、フォントウェイトを太字に設定します。
- シンプルな操作には、CSSセレクターが適しています。
- 複雑な操作や動的な操作には、JavaScriptが適しています。
- カスタム属性を使用する場合は、属性セレクターが適しています。
- コードを簡潔に記述したい場合は、ライブラリが適しています。
どの方法を選択する場合でも、パフォーマンスとアクセシビリティを考慮することが重要です。
css css-selectors