CSS セレクタによる要素テキストの選択

2024-09-20

CSS セレクタは、HTML文書内の要素を指定するためのルールです。その中でも、要素のテキストに基づいて要素を選択する方法があります。

基本的な構文

element:contains(text)
  • text: 要素のテキスト内容。
  • element: 対象とする要素のタグ名(例えば、p, divなど)。

<p>This is a paragraph.</p>
<p>Another paragraph.</p>
p:contains("paragraph") {
  color: blue;
}

このCSSルールは、テキスト内に「paragraph」を含むすべての<p>要素を青色にします。

複数のテキスト条件

複数のテキスト条件を指定するには、:contains()セレクタを連鎖させることができます。

p:contains("paragraph"):contains("This") {
  color: red;
}

このルールは、テキスト内に「paragraph」と「This」の両方が含まれる<p>要素を赤色にします。

大文字・小文字の区別

デフォルトでは、:contains()セレクタは、大文字・小文字を区別します。大文字・小文字を無視するには、:icontains()セレクタを使用します。

p:icontains("paragraph") {
  color: green;
}

注意事項

  • :contains()セレクタは、要素のテキスト内容が子要素のテキストも含めて検索されます。
  • :contains()セレクタは、要素のテキスト内容の完全一致ではなく、部分一致でもマッチします。



要素テキストに基づくCSSセレクタの例

HTMLコード

<p>This is a paragraph.</p>
<p>Another paragraph.</p>
<div>This is a div element.</div>

CSSコード

/* 要素のテキストが"paragraph"を含むすべての<p>要素を青色にする */
p:contains("paragraph") {
  color: blue;
}

/* 要素のテキストが"paragraph"と"This"の両方を含むすべての<p>要素を赤色にする */
p:contains("paragraph"):contains("This") {
  color: red;
}

/* 要素のテキストが"div"を含むすべての要素を緑色にする */
*:contains("div") {
  color: green;
}

/* 要素のテキストが"This"を含むすべての要素を太字にする */
*:contains("This") {
  font-weight: bold;
}

解説

  • *:contains("This")
    すべての要素のうち、テキスト内に「This」を含むものを選択します。
  • p:contains("paragraph"):contains("This")
    <p>要素のうち、テキスト内に「paragraph」と「This」の両方が含まれるものを選択します。
  • p:contains("paragraph")
    <p>要素のうち、テキスト内に「paragraph」を含むものを選択します。



JavaScriptを使用する

JavaScriptのDOM操作を使用して、要素のテキストに基づいてスタイルを適用することができます。

const paragraphs = document.querySelectorAll('p');
paragraphs.forEach(paragraph => {
  if (paragraph.textContent.includes('paragraph')) {
    paragraph.style.color = 'blue';
  }
});

このコードは、すべての<p>要素を取得し、そのテキスト内容が「paragraph」を含む場合に青色にします。

属性セレクタを使用する

特定の属性を持つ要素をターゲットにするために、属性セレクタを使用することもできます。ただし、要素のテキスト内容を直接指定することはできません。

<p data-content="paragraph">This is a paragraph.</p>
p[data-content="paragraph"] {
  color: blue;
}

この例では、<p>要素にdata-content属性を追加し、その値に基づいてスタイルを適用しています。

カスタムデータ属性を使用する

カスタムデータ属性を使用して、要素に任意の情報を関連付けることができます。

<p data-text="paragraph">This is a paragraph.</p>
p[data-text="paragraph"] {
  color: blue;
}

jQueryなどのJavaScriptライブラリを使用すると、要素のテキストに基づいてスタイルを適用するコードを簡潔に書くことができます。

$('p:contains("paragraph")').css('color', 'blue');

css css-selectors



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