TypeScript Promise エラー 解決

2024-10-27

Here's a Japanese explanation

「Promises must be handled appropriately」というTsLintエラーについて

背景
JavaScriptやTypeScriptでは、非同期処理(asynchronous operations)を扱うためにPromiseという概念が用いられます。Promiseは、ある処理の結果が将来得られることを表すオブジェクトです。しかし、Promiseを適切に扱わないと、エラーが発生したり、意図しない動作をすることがあります。

エラーの意味
「Promises must be handled appropriately」というエラーは、Promiseが正しく扱われていないことを示しています。具体的には、以下のいずれかの問題がある可能性があります。

  1. Promiseの解決(resolve)または拒否(reject)を適切に処理していない

    • Promiseが解決した場合の処理(.then())や、拒否された場合の処理(.catch())が実装されていない、または不十分です。
    • 例えば、以下のようなコードではエラーが発生します:
    fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json()); // Promiseの解決時の処理のみ
    
  2. Promiseを適切に返していない

    • 非同期処理の結果を返す関数が、Promiseを返すべきなのに返していない場合、エラーが発生します。
    function fetchData() {
        fetch('https://api.example.com/data')
            .then(response => response.json()); // Promiseを返していない
    }
    

解決方法
これらの問題を解決するには、以下のようにPromiseを適切に扱う必要があります。

  1. Promiseの解決と拒否を処理する

    • .then()メソッドを使用して、Promiseが解決した場合の処理を記述します。
    • 例えば、以下のように記述します:
    fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json())
        .then(data => console.log(data))
        .catch(error => console.error(error));
    

2. Promiseを適切に返す
 

  • 非同期処理の結果を返す関数は、Promiseを返すように実装します。
function fetchData() {
    return fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json());
}



Response

エラーの意味

  1. 誤った例

    fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json()); // Promiseの解決時の処理のみ
    

    正しい例

    fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json())
        .then(data => console.log(data))
        .catch(error => console.error(error));
    
function fetchData() {
    fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json()); // Promiseを返していない
}
function fetchData(): Promise<any> {
    return fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json());
}

TypeScript Promise エラーの解決

TypeScriptでは、Promiseの型付けをしっかり行うことで、コンパイル時にエラーを検出することができます。

async function fetchData(): Promise<string> {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  // ここで、response.text() の戻り値を適切に処理していない
}
async function fetchData(): Promise<string> {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const text = await response.text();
  return text;
}



TypeScriptにおけるPromiseの代替的な扱い方

TypeScriptでは、Promiseを適切に扱うためのいくつかの手法があります。以下に、一般的な手法を紹介します。

async/await

  • asyncキーワードを関数に付け、awaitキーワードをPromiseの前に付けることで、Promiseが解決されるまで待機できます。
  • 非同期処理を同期的に記述できるため、コードが読みやすくなります。


async function fetchData(): Promise<string> {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const text = await response.text();
  return text;
}

Promise.all

  • 複数のPromiseを同時に処理し、すべてのPromiseが解決された後に処理を続行できます。
const promise1 = fetch('https://api.example.com/data1');
const promise2 = fetch('https://api.example.com/data2');

Promise.all([promise1, promise2])
  .then(response   s => {
    // すべてのPromiseが解決された後の処理
  })
  .catch(error => {
    // エラー処理
  });
  • 複数のPromiseの中で最初に解決または拒否されたものを処理します。
const promise1 = new Promise(resolve => setTimeout(resolve, 1000));
const promise2 = new Promise(resolve => setTimeout(resolve, 2000));

Promise.race([promise1, promise2])
  .then(result => {
    // 最初に解決したPromiseの処理
  })
  .catch(error => {
    // 最初に拒否されたPromiseのエラー処理
  });

RxJS

  • Observableという概念を用いて、データの流れを表現します。
  • Reactive ProgrammingのライブラリであるRxJSを使用することで、非同期処理をより柔軟に扱えます。
import { from, of } from 'rxjs';
import { map, catchError } from 'rxjs/operators';

from([
  fetch('https://api.example.com/data1'),
  fetch('https://api.example.com/data2')
])
  .pipe(
    map(response => response.json()),
    catchError(error => of([])) // エラーハンドリング
  )
  .subscribe(data => {
    // データの処理
  });

javascript typescript asynchronous



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