Reactのrefの挙動を理解しよう!componentDidMountとrefコールバックの関係

2024-07-27

React における componentDidMount と ref コールバックの呼び出し順序

React では、ref コールバックは常に componentDidMount または componentDidUpdate より前に呼び出されます。これは、コンポーネントのマウントまたは更新時に DOM 要素へのアクセスが必要な場合に、ref を安全に使用できることを保証します。

詳細

  • ref コールバック は、コンポーネントがマウントされるときに React によって呼び出される関数です。このコールバックには、DOM 要素への参照が渡されます。

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.myRef = null;
  }

  componentDidMount() {
    console.log('componentDidMount called');
    console.log('this.myRef:', this.myRef); // null
  }

  render() {
    return (
      <div ref={(el) => this.myRef = el}>
        <h1>My Component</h1>
      </div>
    );
  }
}

この例では、ref 属性を使用して MyComponent コンポーネントの DOM 要素への参照を取得しています。ref コールバックは、コンポーネントがマウントされるときに呼び出され、this.myRef 変数に DOM 要素への参照を格納します。

componentDidMount メソッドは、ref コールバックの後に呼び出されます。このため、this.myRef 変数はまだ null になっています。

ref コールバックを使用する利点

  • ライフサイクルメソッドよりも前に呼び出される
  • コンポーネントのマウントまたは更新時にのみ実行される
  • DOM 要素への直接アクセスが可能
  • 条件付きレンダリングを使用している場合は、レンダリングされない要素には ref が設定されないことに注意する必要があります。
  • setState を使用して ref コールバック内で ref を更新しないこと。これは非同期であり、componentDidMount が先に実行される可能性があります。



class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.myInputRef = null;
  }

  componentDidMount() {
    console.log('componentDidMount called');
    console.log('this.myInputRef.value:', this.myInputRef.value); // 入力値を出力
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <input type="text" ref={(el) => this.myInputRef = el} />
        <button onClick={() => console.log('ボタンがクリックされました')}>送信</button>
      </div>
    );
  }
}

このコードでは、次のことが行われます。

  1. MyComponent コンポーネントが作成されます。
  2. コンストラクタで、myInputRef 変数が null に初期化されます。
  3. componentDidMount メソッドでは、this.myInputRef.value を使用して入力フィールドの現在の値がコンソールに出力されます。
  4. render メソッドでは、入力フィールドとボタンを含む div 要素が返されます。
  5. 入力フィールドには ref 属性が設定されており、this.myInputRef 変数に DOM 要素への参照を格納します。

この例では、componentDidMount メソッド内で ref を使用して入力フィールドの値を取得しています。これは、コンポーネントがマウントされた直後にユーザーが入力した値を取得する場合に役立ちます。

  • ref を使用して DOM 要素を操作する場合は、パフォーマンスとアクセシビリティを考慮することが重要です。詳細については、React のドキュメントを参照してください。



React で componentDidMount 以外に ref を取得する方法

useRef フック

useRef フックは、関数コンポーネントで ref を使用する最も一般的な方法です。このフックは、React 16.8 で導入されました。

function MyComponent() {
  const myRef = useRef(null);

  useEffect(() => {
    console.log('myRef.current:', myRef.current); // DOM 要素を出力
  }, []);

  return (
    <div ref={myRef}>
      <h1>My Component</h1>
    </div>
  );
}
  1. useRef フックを使用して、myRef という名前の ref 変数が作成されます。
  2. useEffect フックを使用して、myRef.current がコンソールに出力されます。これは、コンポーネントがレンダリングされた後に実行されます。
  3. ref 属性を使用して、myRef 変数に DOM 要素への参照が格納されます。

利点

  • シンプルで分かりやすい
  • 関数コンポーネントで簡単に ref を使用できる

短所

  • useEffect フックを使用する必要があるため、少し冗長になる可能性がある

コールバック ref

コールバック ref は、React 16.3 で導入された、より高度な ref の使用方法です。

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.myRef = null;
  }

  render() {
    return (
      <div ref={(el) => { this.myRef = el; }}>
        <h1>My Component</h1>
      </div>
    );
  }
}
  1. render メソッドで、ref 属性にコールバック関数を渡されます。この関数は、DOM 要素への参照を this.myRef 変数に格納します。
  • コンポーネントのマウント、更新、アンマウント時に ref を更新できる
  • componentDidMount 以外にも ref を取得できる
  • useRef フックよりも複雑で分かりにくい

forwardRef

forwardRef は、高階コンポーネントを使用して ref を子コンポーネントに渡すための方法です。

const MyInput = React.forwardRef((props, ref) => {
  return <input ref={ref} {...props} />;
});

class MyComponent extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.myInputRef = null;
  }

  render() {
    return (
      <div>
        <MyInput ref={(el) => this.myInputRef = el} />
        <button onClick={() => console.log('ボタンがクリックされました')}>送信</button>
      </div>
    );
  }
}
  1. MyInput という名前の高階コンポーネントが作成されます。
  2. MyInput コンポーネントは、ref プロップを受け取り、DOM 要素への参照を ref 引数に渡します。
  3. MyComponent コンポーネントで、MyInput コンポーネントに ref 属性を渡して myInputRef 変数に DOM 要素への参照を格納します。
  • 子コンポーネントに ref を渡すことができる
  • forwardRef と高階コンポーネントの概念を理解する必要があるため、最も複雑な方法

componentDidMount 以外にも、React コンポーネントで ref を取得するにはいくつかの方法があります。どの方法を使用するかは、特定のニーズと好みによって異なります。

  • 子コンポーネントに ref を渡す必要がある場合は、forwardRef を使用します。
  • componentDidMount 以外にも ref を取得する必要がある場合は、コールバック ref を使用します。
  • シンプルで分かりやすい方法が必要な場合は、useRef フックを使用するのがおすすめです。

javascript reactjs



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